2025年度つま恋スプリングカップ 結果報告
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こんにちは!
1年TRの林優花です。
今回は、2/13〜2/15に行われました第24回つま恋SPRING CUP(※以下つま恋)の試合結果を報告させて頂きます。
今大会は、これまで別々のチームでプレーしていた塾高やNY学院からラクロスを続ける経験者組と、大学からラクロスを始めたアーセナル組が一緒にチームを組み、初めて学年で共に挑む大会でした。今大会に参加するにあたり、普段は異なるチームでプレーしている選手たちが、互いに刺激を与え合い切磋琢磨しながら学年練を重ね、5年ぶりの「つま恋優勝」を目指し、一つのチームを作りあげました。
試合結果は以下の通りとなります。
予選Aブロック第一試合
対立教B
5-1で慶應の勝利
予選Aブロック第二試合
対西南学院
3-1で慶應の勝利
予選Aブロック第三試合
対日大
2-1で慶應の勝利
予選Aブロック第四試合
対京都産業
7-2で慶應の勝利
予選Aブロック第五試合
対甲南
4-1で慶應の勝利
準々決勝
対千葉
4-1で慶應の勝利
準決勝
対大阪
4-3で慶應の勝利
決勝
対甲南
3-1で慶應の勝利
結果、見事優勝を果たしました。
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まずは予選ブロック。予選1位通過のために負けられない初戦の相手には立教Bを迎えました。緊張感が漂う中、試合開始の笛と同時に水本(FO#63)が最初のFOを勝ち切り、慶應ポゼッションから第1Qスタート。片山(AT#27)がゴール裏からの華麗なまくりで先制点を決めたのも束の間、立て続けに2点目を決め波に乗った慶應は、今大会MVPでオフェンスリーダーの鈴木(AT#52)と下村(MD#7)も得点。その後第2Qで惜しくも失点を許したものの廣野(MD#35)が得点を決め5-1で勝利を収めました。
初戦の勢いそのままにその後の予選4試合も、宮地(MD#23)、築地(DF#19)らを中心に、安定した試合運びを見せ、予選ブロック全勝で1位通過し、見事決勝トーナメント進出を決めます。
そして迎えた準々決勝。
相手ファウルにより慶應ポゼッションから第1Qがスタートします。今大会オフェンスリーダーを務める末安(AT#48)が果敢にゴールを狙うも、相手ゴーリーの見事なセーブにより、なかなか得点に繋がりません。何度もターンオーバーを繰り返しますが、相手チームのオフサイドにより慶應ボールとなり、慶應にとって絶好のチャンスが到来します。相手の隙をつき、武藤(MD#98)の的確なアシストにより鈴木(AT#52)が先制点を決めます。この得点に鼓舞された慶應は、片山(AT#27)がゴール裏からのまくりでゴールネットを揺らし2-0とします。
前半残り2分、無失点で第1Qが終了するかと思いきや相手DFのチェックにより慶應はボールダウンさせられ一気にゴールへと攻められてしまいます。守護神門井(G#41)が相手のショットを見事セーブしたものの、こぼれたボールを掬われ、前半終了の笛と同時に相手チームに得点を許してしまいます。前半は2-1。失点したものの、リードを守ったまま後半戦へと突入します。
なんとしても点差を広げたい慶應は、溝部(FO#38)がフェイスオフを勝ち切り、慶應ポゼッションで第2Qがスタートします。開始早々相手チームのファウルにより1分間の人数有利という絶好のチャンスを掴んだ慶應は、片山(AT#27)の鋭いショットでスコア。3-1と点差を引き離します。
スコア後のフェイスオフでは、混戦グラボでこぼれたボールを原田(MD#28)が掬い慶應ポゼッション。相手チームにオフェンスの機会を与えません。ゴール裏宮地(MD#23)の完璧なパスを受け、安藤(AT#85)が素早くゴールへボールを流し込み4-1と立て続けに得点します。
しかし、選手に疲れが見え始めたのか、ここから双方のチームがミスを繰り返してしまいます。相手チームのファウルによってまたも人数有利の状況を得るも、惜しくも下村(MD#7)のショットが相手ゴーリーにセーブされ、相手ボールになってしまいます。
その後、慶應のファウルにより人数不利の状態でのディフェンスを強いられることとなり、慶應にピンチが訪れます。しかし、澤崎(G#79)、力石(DF#83)、内田屋(DF#78)を筆頭にDF陣が奮闘しゴールを守り抜き、試合終了のホイッスルが鳴り響きます。後半戦を無失点に抑え、4-1で慶應の勝利。見事準決勝への進出を決めました。
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準決勝の相手には大阪大学を迎えます。決勝へと駒を進めるためには、ここで負けることはできません。しかし、FO後に相手チームにボールを掬われ、第1Qは相手ポゼッションでスタートすることとなります。さらに、試合開始から1分半、慶應のファールで1分間の人数不利の状況となり開始早々、危機が訪れます。DF陣が必死の守りを見せたものの、相手に一瞬の隙をつかれ今大会初めての先制点を許します。スコアは0-1。
スコア後のフェイスオフは、混戦グラボの中、河野(DF#57)が掻き出したボールを原田(MD#28)が掬って慶應ポゼッションからスタートします。初めて追いかける形となった慶應は必死に食らいつき、先制点を与えたわずか3分後、武藤(MD#98)が持ち前の鋭いショットを決め1-1と、試合を振り出しに戻します。
スコア後は相手ポゼッションから始まります。同点に追いつかれた相手チームはどうにか2点目を先取しようと必死でゴールを狙いますが、今大会ディフェンスリーダーを務める小高(DF#81)の華麗なクロス捌きで一歩もゴールに近づくことができません。DF陣の健闘により相手チームのパスが通らずラインアウトしてターンオーバー。慶應がクリアを開始します。
高いクリア成功率を誇る慶應ですが、ここでまさかのオフサイドにより相手ボールへと変わります。相手のショットが運よくゴールポストに直撃し、跳ね返ってラインアウト。なかなか攻撃できない慶應、苦しいDF時間が続き選手の体力が削ぎ落とされていきます。そんな中、相手がゴール裏からのまくりでショットを打ちスコア2-1。惜しくも2点目を許してしまいます。
スコア後のフェイスオフは水本(FO#63)が勝ち切り、慶應ポゼッションからスタートしますが、 ショットがゴーリーによってセーブされ、相手ボールへと変わってしまいます。しかし、相手チームのパスが通らずラインアウトして慶應ボールになりクリアが開始します。小高(DF#81)の正確なパスが繋がりクリアが成功。なんとか同点に追いつこうとOF陣が果敢にゴールを狙いますが、第1Q終了の合図と同時にショットが相手ゴーリーにセーブされ、スコアは1-2のまま。慶應が1点ビハインドという形で目まぐるしく攻守が逆転した前半が終了します。
第2Qは、慶應の人数有利から始まります。なんとしても追いつきたい慶應は末安(AT#48)が鋭いショットを打ち込みますが、相手ゴーリーにセーブされ相手ボールへと変わってしまいます。これ以上の失点を避けたい慶應、DF陣が粘りを見せますが、相手のゴールポストギリギリを狙ったショットを止めることができず、追加点を許します。この時点でスコアは1-3。不穏な空気の流れる厳しい状況が続きます。
しかし、スコア後のFOで即座にボールを奪い取った水本(FO#63)のアシストで、片山(AT#27)が鋭いショットを左下に打ち込みます。FOの笛が鳴り響いてからわずか5秒足らず。スコア2-3と相手を追い詰めます。
この得点で波に乗った慶應は、スコア後は相手ポゼッションからスタートしますが、小高(DF#81)のチェックで相手がボールダウンし、中村(MD#6)にボールが繋がり3人に囲まれながらもそのままランクリアを成功。DFからOFへと必死にボールを繋げます。この絶好の機会を無駄にできないOF陣はボールを回し続け、ついに一瞬の隙をついた武藤(MD#98)からのアシストを中にいた鈴木(AT#52)が受け、ショットを打ち込み3-3の同点へと追いつきます。
スコア後は、相手ポゼッションからスタートしますが、ファウルにより慶應ボールとなり素早くポゼッション。そしてまたもや武藤(MD#98)からのアシストを受けた片山(AT#27)がボールを流し込みゴールネットを揺らします。スコアは4-3。ついに1点リードへと持ち込みました。歓喜に湧く慶應のベンチ。試合終了まで残り2分半。このまま逃げ切るしか決勝進出への道はありません。惜しくもスコア後は相手ポゼッションとなりますが、DF陣が意地の守りを見せ4-3で試合終了。見事決勝進出を果たしました。
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優勝まで残るは決勝のみ。相手には甲南を迎えます。2日目の予選では甲南に3点差をつけて勝利していた慶應ですが、決勝ともあり緊張した雰囲気の中試合開始のホイッスルが吹かれます。見事な勝率をおさめる水本(FO#63)がまたもや勝ちきり慶應ポゼッションから試合がスタート。早速パスを受けた磯貝(AT#90)がショットで仕掛けますが惜しくもゴールポストに跳ね返りスコアならず。しかし、下村(MD#7)が即座に跳ね返ったボールをキャッチしショットを打ち込みます。スコアは1-0。慶應が先制点を奪います。
スコア後は慶應ポゼッションからスタートしましたが、ファウルにより30秒の人数不利を強いられ相手ボールとなります。この絶好のチャンスにゴールを狙う相手チームはショットを打ち込みますが、塾高出身の間下(G#92)が体を張ってゴールを守ります。しかし、薄い角度からの相手のショットを守り切ることができず、スコアを許してしまい1-1の同点となります。
またもFOを勝ち、慶應ポゼッションからスタートしたものの、相手DFの好守備をなかなか破ることができず、点を決めることが出来ないまま時間が過ぎていきます。そんな中、相手のファウルにより1分間のエキストラマンオフェンスというチャンスを得た慶應は、その波に乗り鈴木(AT#52)がゴール裏からまくって鋭いショットを決めスコア2-1と点差を引き離します。
スコア後も慶應ポゼッションからスタート。パスキャミスでグラボが混戦するも、小川(MD#26)が華麗なクロス捌きで掬い切り、攻撃へと繋げます。そしてまたしても鈴木(AT#52)が得意のゴール裏からのまくりで得点を決め、3-1の2点リードで前半戦が終了しました。
このまま逃げ切りたい慶應。相手のファウルで慶應ボールから第2Qがスタートします。パスを邪魔され慶應がボールダウンからのラインアウト。ラストタッチが慶應であると判断され相手ボールへと変わってしまいます。しかし、鈴木(AT#52)がパスカットしてボールダウンさせ広瀬(MD#34)が掬い切り慶應ポゼッションへと持ち込むことに成功します。OF時間をたっぷり使いながらゴールを狙う慶應ですが、惜しくもファウルを取られ、またも相手ボールへと変わります。
めまぐるしくターンオーバーが繰り返される中、慶應のショットが相手ゴーリーにセーブされそのままクリア成功。慶應にとって今試合最大のピンチが訪れます。2点を追う相手チームが死にもの狂いでショットを打ち込んでくる中、守護神門井(G#41)が圧倒的なセーブ力を見せつけ得点を許しません。セーブで跳ね返ったボールをディフェンスリーダーを務める桑原(DF#21)が一瞬で掬い上げクリアを成功させたものの、ストーリングをとられまたもターンオーバー。慶應のDF時間が続きます。試合終了まで残り1分。ゴールを守り切るだけでなく追加点をも狙う慶應は、力石(DF#83)がゴーリーセーブで跳ね返ったボールを一発で掬い、福田(MD#51)までボールを繋ぎランクリアを成功させたところで試合終了の笛が鳴り響きました。
結果、3-1で勝利し、つま恋優勝を飾りました!
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3日間戦い抜いた選手、ご指導くださったコーチの方々、選手を支えるスタッフ、本当につま恋お疲れ様でした。
昨シーズンが終わってすぐの長期オフの最中でも、朝早くから始発で日吉に集まり練習に励み、体力的にも厳しい中で2部練をこなしてきた成果を、「優勝」という形で残すことができたこと、本当に嬉しく思います。
この3日間、全8試合を終えラクロスと真剣に向き合い、今までにないほどの成長を遂げることが出来たのではないかと感じております。各々の技術面が向上したことはもちろんのこと、全員が同じ目標に向かって努力した経験が学年の繋がりを深め、今後3年間の基盤を構築できたことこそが、つま恋に参加して得られた最大の功績だと言えるでしょう。
2月から新体制として慶應義塾大学體育會男子ラクロス部の活動が始まり、新2年生もそれぞれのチームで練習に励んでいます。選手が整った環境でラクロスをプレーできるのは、選手のことを一番に考え、たくさんの時間を費やしてくださるコーチやスタッフの存在があってこそです。グラウンド外での表立っていない影の仕事も1日の大半を費やし、学生主体だからこその困難がある中で、選手のために努力を惜しまないコーチ、スタッフは欠かせません。また、コーチやスタッフという存在が成り立つのも選手があってこそです。日々の練習から努力を惜しまず、目まぐるしく成長していく姿は、コーチ・スタッフのやる気を鼓舞させてくれます。
5年ぶりの「つま恋優勝」という快挙は、互いの存在への感謝と尊敬を忘れずにいられたこのチームだから達成できたことではないかと思います。この経験を通過点とし、最高学年となった時に、日本1に相応しいチームとなっていられるように、直向きに努力していきたいと思います。
つま恋カップ開催にあたって、コーチを引き受けてくださった凜大さん、健さん、牧野さん、野田凛さん、大会運営の方々、審判団の皆様、応援してくださった皆様、保護者の皆様、本当にありがとうございました。今後とも、応援の程よろしくお願いいたします。