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試合戦評

2024年度ラクロス全日本選手権大会A1戦評

平素より当部を応援してくださり誠にありがとうございます。

2025年1月18日に行われました、日清食品 presents ラクロス全日本選手権大会 A1 vs Grizzlies の試合結果をご報告致します。

迎えるは昨年度日本一の王者Grizzlies。”REVIVE”を掲げた今シーズン。王座復権を果たし栄光を掴むべく、磨き上げてきたこのチームで戦う最終戦、1年2ヶ月に及ぶ努力の真価を発揮するときです。

1Q

緊張感の張りつめるスタジアム。寒空の下、王者を決める日本最高峰の戦いの幕が開けます。試合開始直後、早速#22 小川健が華麗なボール捌きで魅せ、一進一退の攻防が続きます。守護神#2 浜地がスーパーセーブを連発すれば、#90 池田らも攻め入るものの、得点は動きません。試合が動いたのは開始12分、左上から鋭いランシューを浴び0-1。先制点を許したところで第1Qが終了、嫌な流れが漂います。

2Q

DFから始まる第2Q。攻守双方で躍動する#51 石村が不屈の強さで社会人を跳ね返すと、DFを牽引してきた#5 佐藤も粘り強い対人能力を発揮。最後は#2 浜地のセーブから、OFへと繋ぐも、あとわずか得点には至らず。絶対的エース#3 藤岡が執念のライドを魅せるも、耐え凌ぐ時間が続きます。#2 浜地のFINAL4を思い出させる神懸かりなセーブ、#21 小川豪がボールダウンで善戦するも、ポゼッションには至りません。流れが掴み取れないまま、0-2と追加点を許しますが、誰1人として下を向く者はいません。
その後再びDFを迎えますが絶対的支柱#22 小川健の優美なボールダウンから、OFの要#9 落合にボールが繋がり攻めに転じるも、点差を縮める事は叶わぬまま試合は折り返しを迎えます。

3Q

続く第3Qは序盤、#16 奥澤のボールダウン、#19 増田の華麗なグラボから幕開けます。繋いだボールは開始2分、#9 落合、#4 福田、#18 岸が立て続けにシュートを放つも日本を代表する相手ゴーリーの壁を崩せません。それでも止め処なく波状攻撃を仕掛け続けた開始5分、昂る相手のファールから1分の人数有利に。絶好の機会、掴み取ったのは2年間続くこのホットラインでした。#3 藤岡から#7 田代へ、放たれたショットは見事牙城を陥落させ1-2。点差を1へと縮めます。
一転、長時間のDFを強いられますが8分には#21 小川豪、#5 佐藤のアーセナル出身コンビが会場を沸かせ、5分後には再び#21 小川豪がパスカットで攻撃の芽を摘み取ります。
終了間際には#90 池田がチャンスを演出も至らず、両者互角の頂上決戦はスコア1-2、わずか1点という僅差で第4Qにもつれ込みます。

4Q

全てを決める正真正銘REVIVEシーズンラスト15分。FO#99 増成が掴んだ流れから#3 藤岡、#9 落合が果敢に攻めるも、開始4分、転じて一瞬のスペースを突かれ1-3。さらに1分後右上から連続失点を許し1-4。痛恨の2失点を喫し3点差とされるも開始6分、その時が訪れます。裏でボールを受けた#90 池田が異次元と称するに値する完璧なビハインドショットを決め2-4。日本の守護神を棒立ちにする稀代のスーパーゴールで1点を返すと、フィールド、部員、観客、会場全てを熱狂の渦に巻き込み完全に流れを引き寄せます。
悲願の日本一まであと2点、この得点を境に全員が躍動。開始10分には再び#4 福田、#18 岸ら頼れる2年生がゴールに襲い掛かります。一進一退の攻防が続く決勝戦、守っては守護神#2 浜地、攻めては#7 田代が圧巻の活躍も膠着状態が続きます。
試合が動いたのはラスト3分、試合を締めに来た相手に対し、#22 小川健、#29 中本が2人がかりでボールダウン。「執念」「意地」、そんな気持ちの籠った気迫のプレーで繋がれたボールは待ち構えていた#3 藤岡へ。1人を剥がすとゴーリーとの1対1へ。しかし日本一を懸けたショットの行く末は枠外へ。相手の驚異的なセーブの壁に阻まれます。
そして迎える最後の1分。#3 藤岡に託された慶應の結末。7年間の全てを込めたショットが決まるも、ほんのわずか1秒届かず。無念の試合終了の笛が鳴り響き、REVIVEシーズンの旅路に幕が下りました。

試合結果
1Q 0-1
2Q 0-1
3Q 1-0
4Q 1-2

よって慶應の敗北、全日本選手権準優勝となりました。この試合を以って4年生は引退となります。

全日本選手権優勝、慶應ラクロスの“REVIVE”を掲げ歩んだ14ヶ月。目標にはあと1歩届きませんでした。手の届く距離まで辿り着くも掴めなかった日本一。しかし、あの敗戦から学生王者に返り咲き、目指すべき道を示し続けた偉大な4年生の勇姿を、想いを、次世代の部員は目の当たりにした事でしょう。この悔しさを、そして感謝を胸に刻み、来シーズン以降必ずや社会人にリベンジを果たし、真の日本一を掴み取ります。”REVIVE”から学んだ礎を糧に、より一層の高みを目指し、全部員一丸となって精進して参ります。引き続き変わらぬご声援の程宜しくお願いいたします。

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