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試合戦評

2024年度全日本大学選手権決勝戦評

平素より当部を応援してくださり誠にありがとうございます。

12/15に行われた全日本大学選手権大会決勝の試合結果をご報告いたします。

決勝の相手は明治学院大学。関東FINALでは大差で勝利を飾ったものの、確実に進化を遂げて帰ってきた相手に緊張感が漂います。2年越しの栄冠か、引退か。王座復権を掲げ歩んできた今季の真価が問われる戦いが幕を開けます。

1Q

幕開けから3分、試合は早々に動きを見せます。裏から一瞬の隙を突かれ0-1。手痛い失点となったのも束の間、今シーズン3度目の先制点を与えたそのわずか3分後。エース#3 藤岡がボールを受けると得意のまくりシュートで1-1、試合を振り出しに戻します。
ハイレベルな応酬の続く決戦は開始8分、スコア後のFOを#63 村田が勝ち切ると再び#3 藤岡へ。今度は難なく相手をいなすと、豪快にゴール左上に突き刺し2-1。圧巻の個人技で早くも絶対的エースの貫録を見せつけ、一気に流れを引き寄せます。
流れを掴んだ慶應OFはその後も一気に畳みかけ、開始11分には#3 藤岡が見事なダイブでネットを揺らすも、ほんの僅か紙一重のタイミングでノーゴール。惜しくも追加点には至らなかったものの、DF陣も見事な修正力で得点を与えず、OFDF共に盤石な試合運びで第1Qを乗り切ります。

2Q

第2Q、波に乗りたい慶應は果敢にゴールを狙うも、徐々に適応する相手DFを前に決め切れず。一方同点弾を狙う明学も学生屈指の破壊力を誇るOF陣で襲い掛かるも、絶対的支柱#22 小川健、守護神#2 浜地がそれを許しません。関東FINALとは打って変わり拮抗する両校、そんな展開に風穴をこじ開けたのは覚醒を遂げた2年生AT、#4 福田でした。左上でボールを受けると、閃光の如くショットで3-1。部内最速と称しても過言ではないその左腕の一撃で明学ゴールを打ち破ると、会場は大熱狂の渦に。観客をも魅了する待望の追加点で相手を突き放した慶應は、クリア、ライドでも優位に立つと、完璧に試合の主導権を握ります。Q終盤にはDF陣も練習通りの戦術を遂行し、DFすらもまさに文字通り慶應の掌の上。点差以上の内容で相手を圧倒すると、最後は#5 佐藤がグラボを奪い、ポッゼッションを断ち切ったところで、ハーフを迎える笛が吹かれます。

3Q

第3Qは慶應の人数有利から始まります。トップの#7 田代が強烈なスタンシューを放つも相手ゴーリーがスーパーセーブ。しかし発生した混戦グラボから#4 福田が強靭なフィジカルで抜け出すとそのまま一閃、泥臭く自身2点目をマークし4-1と点差は3に。その後も波状攻撃を仕掛ける慶應、勢いそのままに開始4分、#90 池田から#4 福田にボールが渡ると度肝を抜かれる3点目が決まり5-1。この大舞台で2年生が衝撃の3得点を記録し、層の厚さを見せつけます。再開後#21 小川豪、#11 大類が立て続けに負傷するアクシデントに見舞われるも、一切の動揺なく流れを相手に渡しません。開始12分には#16 奥澤の華麗なボールダウンから#5 佐藤が駆け抜けフルフィールドOF、これはわずかに決まらずも観客は大いに沸き立ちます。すると開始15分には#3 藤岡がスタンシューを叩き込みダメ押しの6点目、6-1とすると最後に登場したのはFO#15 長瀬。期待と応援を一身に背負い、ポッゼッションを獲得したところで第3Qを終了します。

4Q

第4Q、再び攻め入るも死に物狂いの相手を前に苦戦を強いられます。しかし試合巧者慶應、自分たちのテンポを一糸乱さず、開始7分にはMFを牽引してきた#9 落合の完璧なまくりシュートで7-1と勝負あり。焦る相手のペースに乗らず容赦なく点差を広げます。開始11分には明学十八番の速攻から相手の絶対的エースの一撃が襲うも#2 浜地が見事にシャットアウト。その2分後には#3 藤岡がこの日4点目となる殊勲のショットを決め切り8-1、MVPにふさわしい活躍で優勝を手繰り寄せます。後のない明学はFOerのクロスチェックを申請、ギャンブルとも言える背水の陣の采配が功を奏し、慶應は一転3分間のマンダウンに陥ります。終了間際に意地の1点を叩き込まれ8-2とされるも、最後は#3 藤岡が試合を締め括ったところで鳴り響く歓喜の笛。慶應が終始主導権を握り続けた死闘についに幕がおりました。

試合結果
1Q 2-1
2Q 1-0
3Q 3-0
4Q 2-1

よって8-2で慶應の勝利、2年振り7度目の学生日本一達成となりました。

FINAL4で散ったあの悔しさを晴らすべく「全日本選手権優勝」を掲げて始動した今シーズン。決して順風満帆とは呼べなかった道のりも、気づけば全勝で因縁のFINAL4を超え、そしてついに学生王者奪還。しかし我々にとってここは通過点でしかありません。
1月18日に控える全日本選手権。この舞台で必ずやGrizzliesに勝利し、全日本選手権優勝を達成すべく、残り1カ月、全部員一丸となって精進して参ります。引き続き変わらぬご声援の程よろしくお願いいたします。

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