2024年度全日本大学選手権1回戦戦評
【全学第一戦 結果報告】
平素より当部を応援してくださり誠にありがとうございます。
2024年11月17日に行われた、2024年度ラクロス全日本大学選手権vs東北大学の試合結果をご報告いたします。
遂に来たる全国の舞台。全日本選手権優勝を見据える手前、敗退は許されません。第一戦から確実に白星を挙げ、東北に若き血を響かせます。
1Q
此処は完全アウェーの敵地。慣れないグラウンド、石灰の舞う芝生の上で試合開始のホイッスルが鳴り響きます。開始僅か30秒、先手を切ったのは東北大学でした。一瞬の油断が呼んだショットが見事決まり先制点を献上します。対する慶應は#4 福田、#90 池田が果敢に攻め入るも決定機には至らず、流れは完全に相手に奪われます。開始7分、会場を沸かせたのは#16 奥澤のロングシュート。ゆっくりと放物線を描いたボールは惜しくもポストに跳ね返り、激しいグラボの末再びポゼッションを奪われます。続く長い長い辛抱の時間。残り30秒、小川健がハーフフィールドを駆け抜け速攻を仕掛けるも、相手ディフェンスの壁に阻まれます。何度か訪れるチャンスをスコアへと昇華出来ず、1Q無得点と1失点。場内に不穏な空気が漂う中、選手はグラウンドを後にします。
2Q
どこか重い空気を背負いグラウンドに膝を着いたのはFO#33 鈴木春海。ウィング#21 小川豪との連携プレーで獲得したボールは素早く絶対的エース#3 藤岡へと繋がれます。1Qの流れを払拭するかのような速攻プレーが決まり1-1と同点に追いつきます。続く追加点を獲得したのは#9 落合。#3 藤岡のパスから放った得意の強烈なスタンシューはゴールネットを勢い良く揺らし、両拳を突き上げた彼の雄叫びは場内に響き渡ります。スコアは2-1。このまま流れを引き寄せたい慶應ですが、再びスコアボードに動きが出たのは開始7分。相手の盤面でした。ショートマッチになったタイミングで仕掛けられ、ディフェンスの僅かな穴を狙ったショットが見事決まり2-2と振り出しに戻ります。1Qで受けた向かい風を止めるも追い風を吹かせることは叶わず、試合は折り返しを迎えます。
3Q
同点で迎える後半戦。手に汗握る試合展開にも関わらず、冷静沈着、堂々の顔つきでグラウンドに足を踏み入れる選手達。3Q開始直後、#18 岸のアシストにより豪快な一撃を放ったのは2年生ながらスタメン入りする若き新星#4 福田。2年生2人のホットラインが輝きを魅せスコア3-2と再びリードします。その後約3分に及ぶ猛攻を仕掛けるも、相手の圧巻の粘りに阻まれ暫く膠着状態が続きます。そんな拮抗をこじ開けたのはやはりディフェンスの要、#22 小川健でした。お手本の如き完璧なディフェンスを魅せ、チェイスを勝ち取ります。繋がれた貴重なチャンスをものにしたのは#8 松本壮。鋭い角度からのランシューを決め切りスコア4-2と差を広げます。
4Q
開始僅か1分、#13 中西から放たれたパスの先にはゴール目の前でクロスを構える#90 池田の姿。相手ゴーリーを欺く容赦ないショットを捩じ込み5-2と追い討ちをかけます。そしてその僅か1分後、再びFO#33 春海と#21 小川豪の連携プレーで勝ち取ったポゼッションは#4 福田へ。裏から駆け抜け見事な捲りを決め切り、彼自身本試合2得点目と確かな存在感を表します。スコア6-2。その後ターンオーバーが繰り返されるものの、慶應ディフェンスがその傑出した強さを見せつけます。G#79 岩城が着実に自陣を守り、クリアでは#14 鈴木駿平が軽やかなステップで相手ディフェンスを掻い潜る。更には#21 小川豪が超人的な視野の広さと精確なロングパスを魅せ、圧倒的な実力を顕にします。残り時間約3分、相手校はクロスチェック申請をするも慶應のクロスはセーフ。これにより相手は3分間のマンダウンを余儀なくされます。しかし全国大会の舞台、相手校も揺るぎない精神力で最後まで奮戦。人数有利下にも関わらず遺憾にも2点の追加点を許してしまいます。最終的には積み上げたリードが功を奏し、6-4で見事1回戦突破を果たしました。
試合結果
1Q 0-1
2Q 2-1
3Q 2-0
4Q 2-2
よって6-4で慶應の勝利です。
一筋縄ではいかない試合展開でしたが、意地を見せつけ確実に勝利を手にしました。遠方までお越しいただいた方々、そして配信をご覧いただいた方々、皆様の応援が選手の力となりました。全日本選手権優勝、王座復権を成し遂げるその日まで引き続き熱いご声援の程宜しくお願い申し上げます。