2024年度関東学生ラクロスリーグ戦FINAL戦評
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2024年11月3日に行われた、第36回関東学生ラクロスリーグ戦FINALvs明治学院大学の試合結果をご報告致します。
昨シーズン駒を進めることができなかった関東FINALの舞台。対するは史上初のFINAL進出を果たし、勢いに乗る明治学院大学です。練習試合で一度も勝てたことのない強敵を前に関東制覇への想いが募ります。
1Q
これまでにない大勢の観客と秋風のさざめく晴天の下で幕を開けた1Q。明学ボールから始まり立て続けにゴールを狙われるも、#79 岩城による安定感のあるセーブが光ります。着実にOFへとボールを託したいところですが、中々相手の築く壁を崩せずハーフラインの先に足を踏み入れることができません。開始4分、ようやくOFにボールが渡り、積極的にゴールを狙うも1分間の人数有利を活かし切れず再びボールは明学の元へ。互いにボールを奪い合う薄氷を踏む展開の中先に口火を切ったのは明学でした。開始11分、相手キーマンの放ったシュートが慶應ゴールのネットを揺らし0-1と先制点を許してしまいます。その後も危ないシーンが続き慶應としては思うように攻撃に転じることができないまま1Qが終了します。
2Q
慶應ボールから始まった2Q。開始早々#3 藤岡が火付け役を買って出ます。対する敵の隙をつき放ったシュートは相手ゴールのネットを揺らし得点は1-1に。ここから慶應の快進撃が始まります。#63村田がポゼッションを勝ち取ると#90 池田が裏から得意のまくりシュートを決め切り2-1とします。続けて#9 落合、#11 大類が共に左手を振り翳すランシューをゴールへと突き刺しスコアは4-1と流れは完全に慶應の手中に。その後FO#33 鈴木春海も自身でボールを手繰り寄せこのクォーター、FO勝率は驚異の100%。ポゼッションを確実に勝ち取るFO陣の活躍も光ります。更に開始10分半、#90 池田が今試合2得点目となるシュートを決め5-1と引き離します。しかしスコア明け、開く点差にストーリングの警告が鳴り限られたフィールドでの攻撃を余儀なくされます。明学にボールを奪われるとブレイクを決められスコアは5-2。流れを奪われたくない状況下、#5 佐藤が混戦の中グラボを掬うとそのボールはグラウンド中央、#22 小川健のもとへ。フィールドを駆け抜ける彼の瞳が行く末に捉えたのは敵のゴールでした。振り抜かれた右手から放たれたショットはそのままゴールへと吸い込まれ得点は6-2に。数多の卓越したプレーで自陣を守り抜いてきた彼が敵陣においてもその実力と度胸を魅せ会場のボルテージが最高潮に達したところで試合は折り返し地点を迎えます。
3Q
後半戦。#63 村田が再びポゼッションを勝ち取ると2Qの勢いそのままに左上から田代が豪快なスタンシューを決め切りスコアは7-2。5点という点差を前に勝利の二文字が慶應ベンチの頭をよぎります。しかしスコア明け、優位な状況に黄色信号が灯ります。明学にボールを奪われると、とめどないショットが慶應のゴールを襲います。更に互いにターンオーバーを繰り返す白熱した展開が繰り広げられ、開始8分、相手にシュートを決め切られ得点は7-3に。その後も#6 寺町のグラボが光りますが、得点へと繋げることはできず。明学の広いOFに冷静に対応しますが、ラスト1分で痛恨の追加点を許してしまい、7-4と差を詰められたところで最終Qを迎えることとなります。
4Q
運命の4Q。相手ボールから始まるも#22 小川健の華麗なボールダウンによりボールは慶應に。果敢にゴールへ攻め続けると開始3分半、#3 藤岡が右手から放ったシュートはゴールへと一直線。得点を8-4とします。しかしスコア明け、明学にボールが渡ると慶應が紺壁を築く前に得点を決め切られ8-5に。ボールを奪取すべく激しくぶつかり合う両者一歩も譲らぬ気迫が会場を包み込み、歓声はその熱気をさらに高めていきます。開始7分、慶應にボールが渡ると#11 大類がゴール前のこぼれ球を冷静に対処しきりシュート。今試合2得点目を挙げます。途中、慶應が人数不利の状態に陥るも相手OFの芽を摘み続け得点を許しません。そして試合終了3分前、勝利へのラストピースがはまる瞬間が。相手にダブルで強烈なプレッシャーをかけられる中、番人不在のゴールを射止めたのは#3 藤岡でした。得点を10-5とし試合終了となりました。
試合結果
1Q 0-1
2Q 6-1
3Q 1-2
4Q 3-1
よって慶應の勝利です。
圧倒的脅威で強敵を破り、見事2年越しの関東優勝を叶えた慶應。これにより関東1位での全学進出が決定致しました。全日本選手権優勝を果たすべくより一層チーム一丸となって励んでまいりますので、引き続き熱い応援のほどよろしくお願い致します。