2024年度関東学生ラクロスリーグ戦第4戦戦評
平素より当部を応援してくださり誠にありがとうございます。
2024年9月21日に行われた、第36回関東学生ラクロスリーグ戦第4戦 vs早稲田大学の試合結果をご報告致します。
迎える相手は早稲田大学。FINAL4へ駒を進めるための大一番。部員138人で勝利を掴み取ります。
1Q
真っ青なグラウンドに足を踏み入れる紅白20人の精鋭達。互いに緊迫した雰囲気の中試合開始のホイッスルが響き渡ります。序盤から相手の度重なるファールにより人数有利のチャンスを獲得した慶應。クリース前、相手ディフェンスの穴へ軽快に入り込んだのは#13 中西。#3 藤岡の裏からのパスを繋げた先はゴール枠内でした。機先を制しスコア1-0。しかし直後に相手の見事なランシューが炸裂しスコア1-1と振り出しへ戻ります。その後約3分間に及ぶ長く苦しいディフェンス時間が続くも、その間に打たれたショットは僅か一本。怪我により主力を欠いたディフェンス組織であるにも関わらず、#6 寺町、#19 増田を中心に強固な牙城を築き上げます。残り時間は10秒、相手ファールにより1分間の人数有利を獲得し、2Qへ大きなチャンスを繋げたところで1Qは幕を閉じます。
2Q
残り約50秒のエキストラマンオフェンスという数字的有利と共に流れを引き寄せたい慶應。しかし相手の華麗なパスカットにより状況は一転。クリース目の前の相手のショットはゴールへ吸い込まれ観客席も息を呑みます。しかし、スコア前のファールによりスコアは取り消され、変わらず1-1の同点。運をも味方につけます。次にスコアボードを捲ったのは我らが主将#3 藤岡でした。豪快な左ランシューは相手ゴールへ一直線。2-1と勝ち越します。スコア明けFOは今シーズンリーグ戦初スタメンを果たした#33 鈴木春海。持ち前の反応速度でポゼッションを獲得、加えて相手ファールによる人数有利のチャンス下、#9 落合、#7 田代が猛攻を仕掛けるも決定打には至らず。ポゼッションを奪われるも#16 奥澤が一閃のパスカットで魅了し相手に一瞬の隙も与えません。手繰り寄せた流れをスコアへと昇華したのは再び#3 藤岡。弾丸の如く放たれたスタンシューは相手ゴールで痛快な音を鳴らします。文字通り絶対的エースの風格を見せつけスコア3-1とすると両者均衡を保ち、試合は折り返しを迎えます。
3Q
再び#33 鈴木春海のFOで幕を開けた後半戦、開始早々#3 藤岡がゴール裏を駆け巡り、早稲田DFの視線を奪うと、その隙を狙い左上へとアシストを出します。そのままボールを受けた#4 福田が豪快なバウンドシュートをゴールへ突き刺しスコア。前試合MVPの新星が早稲田戦でもその脅威を魅せつけ得点を4-1とします。開始4分、守備の時間を耐え凌ぐと#79 岩城の着実なセーブによりまたしてもボールはOFの手へ。強烈なショットで2分半に及び早稲田のゴールを攻め続け、最後に仕留めたのは青学戦でハットトリックを魅せた#3 藤岡。ゴール裏から1対1の競り合いを勝ち抜き、相手DFが何枚も迫り来る中振り向きざまにシュート。今試合でも3得点目を見事決め切りスコアは5-1に。
スコア明け、相手にFOからブレイクでのスコアを奪われ5-2と迫られるも、#16 奥澤が卓越したクロス捌きで相手のファールを誘い自陣への隙をそれ以上与えません。開始14分、#18 岸がDF2枚を引き寄せボールはトップにいた#4 福田へ。まるでネットを突き破るように放ったランシューは電光石火の如くゴールへ一直線。2年生2人が繋いで魅せたゴールに歓声が沸き点差を6-2と開いたところで3Qが終了。
4Q
4点差をつけ、慶應に流れがある状況下で始まった4Q。しかし一筋縄では終わらないのが因縁の相手との闘い、早稲田戦。開始4分、互いに闘志をぶつけ合う激しいグラボに会場全体の熱が高まります。更に早稲田のエースに立て続けに得点を奪われ、スコアは6-5と1点差まで詰められます。4Q開始前には想像できなかったクロスゲームに不安が募りますが、ここでチームを牽引する4年生2人の活躍が光ります。#3 藤岡のパスを受け取った#51 石村が右上から剛勇の士と化す雄渾なスタンシューを放ちます。簡単に流れを譲るまいと相手に意地を見せつけるそのシュートでスコアを7-5とし再び点差を作りますが、試合終了1分を切ったところで相手に再びゴールを決められ7-6に。ベンチも観客席も全員が固唾を呑んでその結末を見守りQラスト16秒、最後は#63 村田が再びポゼッションを勝ち取ったところで試合終了となりました。
試合結果
1Q 1-1
2Q 2-0
3Q 3-1
4Q 1-4
よって慶應の勝利です。
予測不能な展開の中、見事勝利を収め、今試合の結果を以てFINAL4進出が決定いたしました。予選も残すはあと1戦。予選1位通過を果たし、そして王座奪還を成し遂げるその日まで引き続き熱い応援のほどよろしくお願いいたします。
photo by kevinkobayashi