2024年度関東学生ラクロスリーグ戦第1戦 戦評
平素より当部を応援してくださり誠にありがとうございます。
7/13に行われたリーグ第1戦の試合結果をご報告致します。
昨年度の雪辱を果たすべく、王座復権の再起に燃える”REVIVE”シーズン。
初戦の相手は六大戦リベンジをかけた明治大学。7年ぶり日吉でのリーグ戦開催という特別な舞台で確実に勝利を掴み取り、優勝への一歩を踏み出します。
1Q
日吉に鳴り響くホイッスルと共に、部員138人で挑む日本一への長い夏が始まります。大歓声を背にフィールドに膝をついたのは#63 村田。見事な手元捌きで真価を発揮するも、直後グラボでポゼッションを奪われます。しかし、相手が攻め入る先には早慶戦MVPを獲得した若き守護神#79 岩城。凛乎とした姿で好セーブを魅せ、慶應ゴールの命脈を繋ぎます。この機に乗じて#7 田代、#3 藤岡、#90 池田のAT陣が果敢な攻めで圧倒します。留処ない慶應の猛攻。すると開始6分、タイミングを見極めた#3 藤岡のパスは#13 中西へ。大胆なダイブと共に放たれた弾丸はゴールへ突き刺さります。機先を制しスコア1-0。続くチャンスを掌中に収めたのは#51 石村。鋭い視線は相手ゴールの僅かな穴を見逃さず、見事にゴールネットを揺らします。第1Qを2点リード無失点とし、幸先の良いスタートを切ります。
2Q
暫く膠着状態が続いた2Q前半。すると開始7分、慶應ゴールの真正面に見えたのは、パスを受けショットを放つ青いユニフォーム姿。誰もが失点の時だと息を呑んだ瞬間、再び#79 岩城が強固の守りで凌ぎ切ります。続くタイムアウト明け僅か10秒、#51 石村が目にも止まらぬ速さで豪快なスタンシューを打ち抜きスコア3-0。これには相手DFも立ち尽くすことしか出来ません。時間にして10分、慶應のファールにより人数不利が1分間続く窮地に立たされます。緊張感の漂うフィールド上、慶應DFの要である#22 小川健が強靭な体で必死の守りを見せ、相手のファールを誘い人数有利をも獲得。まさに”ピンチをチャンスに”を体現します。この機をものにしたのは我らが主将#3 藤岡。相手の牙城を崩す鋭いスタンシューで4-0とスコアを伸ばします。続くFOは相手ファールで慶應ポゼッション。すると、本試合1番の大歓声が場内を覆いました。#3 藤岡からパスを受けた#8 松本壮が放った弾丸は、ゴールへ一直線。相手ゴールに痛快に突き刺さります。早慶戦で惜しくもベンチを外れた男が空高く突き上げた拳は、見る者の心に深く共鳴しました。スコア5-0と相手を突き放し、試合は折り返しを迎えます。
3Q
確実に主導権を握り続けた前半戦。遂に戦況に変化が訪れます。開始5分、相手チームの見事なパス捌きがゴール前まで繋がり、死守してきた”0″のスコアボードを捲る時がきました。5-1と初の失点。日吉の空を覆い始めた雨雲と共に流れは相手校に傾きかけます。その後も約5分に渡る長い慶應の猛攻を耐え抜いた明治。その粘り強さと勢いが込められたショットはスコアへと昇華され5-2。これ以上の連取は許されません。両者拮抗した戦局の中、別て場内を沸かせたのはリーグ戦初出場である2年生#58 児玉。相手DFを華麗に交わしショットを放つも、遺憾にも相手ゴーリーの好セーブに阻まれます。3点リードの状況下とは言え、どこか剣呑な雰囲気を拭いきれぬまま最終Qを迎えます。
4Q
白黒決まるラスト15分。FOでは#99 増成、#17 関根の3年生コンビが息を合わせたプレーでポゼッションを獲得。そして#3 藤岡から放たれたクリースパスは#7 田代にドンピシャリ。オンリーワンの技巧とも言える妙々たるノールックショットでスコア6-2。あまりに見事な得点に場内全員が度肝を抜かれます。4Q後半は幾度となくターンオーバーが繰り返され、一進一退の攻防が繰り広げられます。そんな中一際輝くプレーで魅了したのは2年生リーグ戦初出場#84 泰松。重なるグラボから1人颯爽と走り抜けクリア成功。確かな存在感を放ちます。最後の1秒まで集中力を保ち切ったDF陣は4点のリードを死守。試合終了のホイッスルが鳴り響くと同時に日吉の地に勝利の2文字が刻み込まれました。
試合結果
1Q 2-0
2Q 3-0
3Q 0-2
4Q 1-0
よって慶應の勝利です。
大切な日吉でのリーグ戦初戦、危なげなく勝利を収めることができました。この結果に慢心することなく、“全日本選手権優勝”のただ一点を見つめ、精進して参ります。
王座奪還を成し遂げるその日まで引き続き熱い応援のほど宜しくお願い致します。
次戦のお知らせ
未定です。決定次第お知らせいたします。
photo by kevinkobayashi