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試合戦評

2024年度関東学生ラクロスフレッシュマントーナメント(あすなろカップ)結果報告

2024年5月3.4日の試合模様

こんにちは!
2年TRの佐藤映です。

今回は、2024年5月3日・4日に行われました2024年度関東学生ラクロスフレッシュマントーナメント(あすなろカップ)(※以下あすなろ)の試合結果をここに報告させていただきます。

あすなろは、3月に行われたつま恋カップに引き続き、アーセナル組と経験者組がタッグを組み、共に一つの新二年生チームとして挑む最後の大会です。昨年度は優勝している慶應義塾大学。Aチームに早くから定着した塾高組の選手はコーチとして参加し、各々の所属チームの練習の合間を縫って練習試合を組み、チームとしての練度を高めて臨みました。つま恋カップの悔しい結果を胸に、次こそをは優勝し栄光を我らのものにしようと、チーム全員が一丸となって戦いました。

2024年5月3.4日の試合模様

試合結果は以下の通りとなります。

予選Dブロック第一試合
対城西大学・成城大学・神奈川大学 合同チーム
1-1で引き分け

予選Dブロック第二試合
対慶應義塾高等学校
4-0で勝利

決勝トーナメント一回戦
対獨協大学・明治学院大学 合同チーム
0-5で慶應の敗北

ベスト8とまたも非常に悔しい結果となりました。

2024年5月3.4日の試合模様

GWも半分が過ぎ雲一つない晴天の江戸川区臨海球技場にて行われた大会初日。予選ブロックで慶應が初戦に迎えたのは、関東3部に所属する城西大学・成城大学・神奈川大学の合同チーム。
緊張感が漂う中試合開始のホイッスルが吹かれます。迎えた慶應のオフェンス、この試合スタメンのAT陣、福田(AT# 4)・佐藤(AT# 31)・川村(AT# 40)の三人を中心に相手ゴールに攻め入りますが、惜しくもゴーリーの好セーブに阻まれ、なかなか得点にはつながりません。その後なかなかボールが両チーム手につかない中、ユースにも選出された小島(DF# 36)が華麗なスクープを見せオフェンスへと繋ぎます。今大会注目選手に選ばれていた吉盛(MF #75)はゴール裏までボールを運び、ゴール目の前にいた、Bチームの得点王佐藤(AT #31)がパスを受けショット、ボールはゴール右下に吸い込まれ1-0、先制点を獲得します。そのままハーフを迎えたいところでしたが、悔しくも慶應のオフサイドを取られたところで1Qが終わります。

点差を広げたい2Q。慶應のマンダウンディフェンスから幕を開けます。人数不利の場面は耐え凌いだものの、開始2分、ゴール右横から放たれたショットが決まり1-1、同点に追いつかれてしまいます。その後ファウルも重なり、長く苦しいディフェンスの時間が続きます。試合を通して声を出し続けていた守護神窪田(G# 49)が、これ以上追加点を許すまじと好セーブを見せ、慶應ボールとします。試合時間残り4分、やっとのことでポゼッションを手にします。左上でボールを受けたあすなろのオフェンスリーダー岸(MF# 18)が鋭いショットを放つも惜しくもセーブされてしまいます。はじいたボールが繋がり、Bチームで活躍の光る山崎(MF# 70)も間髪入れず美しい右ランシューを放ちますが、ゴールの枠をとらえきれず、相手ボールとされてしまいます。試合時間残り2分、何としてもオフェンスに繋げたいディフェンス陣は、あすなろでもキャプテンを務めた峰岸(DF# 83)の正確無比のパスカットから、ディフェンスでの活躍の光る金子(MF# 72)が華麗なスクープを見せ、オフェンスへ繋ぎます。しかしファウルをとられ相手ボールとなってしまいます。その後も追加点は奪えず決着がつかないまま試合終了のホイッスル。引き分けで一戦目を終えます。

勝ち切れず沈んだ空気が慶應ベンチで流れますが、今年Bチームオフェンスコーチを務める大畠(C)が選手を鼓舞します。再び晴天の空を見上げ気持ちを切り替えた選手達。いざ挑むのは、共に若き血の流れる戦友、慶應義塾高校戦です。フェイスオフに向かったのは小池(FO# 38)。競り合いに勝ち切り着実にオフェンスへつなぎます。裏でボールを持った岸(MF# 18)からトップでボールを受けた川村(AT# 40)が鋭い左スタンシューを放ち、ゴールネットを揺らし1-0と先制します。その後のフェイスオフも勝ち切り裏でボールを持った佐藤(AT# 31)は一戦目のように中に入り込んでまくってショット、スコアを2-0と伸ばします。その後も再びオフェンスとしますが、得点にはつながりません。慶應のライドの場面、Aチームでの活躍の光る中本(DF# 29)がハーフ付近でボールダウンを誘いマイボールに。ハーフを超えたところから、相手ゴーリーのいないがら空きのゴールへロングシュートを放ちます。綺麗な放物線を描いたボールはゴールへ吸い込まれ、3-0と相手を突き放します。再びゴールに攻め込むものの決めきれず、3点リードで1Qを終えます。

流れに乗る慶應。2Q開始直後、混戦となったグラウンドボールを井上(DF# 56)が華麗にスクープし、オフェンスに繋ぎます。相手のミスやファウルが続き着実にゴールへ攻め入りますが、なかなか追加点を奪うことができません。ライドで相手のパスミスを誘い、2Q残り2分でサイドからのリスタートでボールを持ったのは齋喜(AT# 85)。相手のディフェンスの形がまだ作り切れていない隙をつき、ゴール前へ入り込みショット、4-0とします。その後のフェイスオフ、手元での勝利に一瞬の油断を見せてしまい、相手にポゼッションを奪われます。マイボールとするもののつながりきらず相手ボールとされます。ゴール横からハーフ付近へ投げられたパスは通らずグラウンドボールとなります。このグラウンドボールを掬い切ったのはつま恋からディフェンスでの活躍の光る小林(MF# 65)でした。持前の俊足を存分に発揮しゴール前でダイブしてシュートを放ちます。ゴールかと思われましたがファウルがありノースコア。その後も果敢に攻め続け、2Qではオフェンスすら許さず相手を圧倒した慶應義塾大学。4-0と完封しこの試合に勝利し、決勝トーナメント進出を決めます。

大会二日目、決勝トーナメント一回戦に対戦するのは獨協大学・明治学院大学の合同チーム。一日目よりも日が高く灼熱のグラウンドで行われた、負けたら終わりの一発勝負。最初のフェイスオフで勝ち切れず、慶應のディフェンスから始まります。積極的に1on1をかけ、個人でシュートまで打ち切ってくる合同チーム。左上から強烈な右ランシューでゴールを割られてしまい、0-1、先制点を許してしまいます。その後のフェイスオフでも、グラウンドボールを掬われブレイクを許してしまい、1Q開始後2分もたたないうちに0-2と点差を広げられてしまいます。2点ビハインドで迎えた慶應の最初の攻撃、トップから山崎(MF# 70)が鋭い右ランシューをゴール右下に放ちますが惜しくも相手ゴーリーの好セーブに阻まれてしまいます。再び迎えたディフェンス、これ以上の失点は許されない場面でしたが、ディフェンスの背後を取られゴール前でフリーでのショットを打たれます。相手の流れを止められず0-3と追加点を許してしまいます。その後のフェイスオフでウイングに入った、昨年は怪我に悩まされた伊藤(DF# 57)が相手を寄せ付けない華麗なスクープを見せるものの、パスが繋がらず再びディフェンスを迎えます。ゴール右前でパスを受けられ、そこから再び当たり切ることができずに入り込まれ失点、0-4と突き放されてしまいます。ファウルも重なりその後オフェンスまでつなぎ切ることができず、1Qが終わります。

まずは一点、着実に点を返したい2Q、オフェンスから始めたいところでしたが慶應のディフェンスから始まります。背水の陣で挑んだ1on1でしたが、ゴール前への入り込みを許してしまい0-5とされてしまいます。流れを相手に掴まれ取り戻すことができません。残り8分での大逆転を迫られ、その焦りからかファウルを誘われます。しかし、ここで這い上がるのが慶應ラクロス。迎えたマンダウンディフェンスを決死の覚悟で守り抜き、粘り強く守り続ける金子(MF# 72)がグラウンドボールを掬い切り、オフェンスへと繋ぎます。6点を返すためには少しリスキーなパスやショットでも攻めていくほかありません。残り時間が刻々と少なくなる中、オフェンスの要を担う岸(MF# 18)や福田(AT# 4)、山崎(MF# 70)が立て続けに鋭いショットを放ち、相手ゴールへ襲い掛かりますがゴーリーの好セーブもありスコアとはなりません。相手ゴーリーにセーブされ、前線へ大きく投げられたボールが繋がってしまい相手のオフェンスとされてしまいます。一矢報いたいディフェンス陣は得点を許さずグラウンドボールを伊達(DF# 78)がスクープ。しかし気づけばラスト15秒。最後の一秒まで走り抜きますが、時計は止まることなく無慈悲にホイッスルが鳴り響き試合が終了します。思うような戦いができずリードされ続けてしまったこの試合、一点も返すことができないまま0-5で今年のあすなろカップが幕を閉じました。

この学年だけで戦うことのできる最後の大会。つま恋カップの痛恨の念を晴らすために臨んだものの結果はまたも完敗。この厳しい結果は選手対に嫌というほど大敗の悔しさを味合わせ、無力さも感じさせました。

しかし結果ばかりは伴わずとも、自チームのオフの日を割いて励んだ練習試合も、皆で意見を交わしたMTGも彼らの努力は輝かしいものばかりです。この敗北を再出発点とし、いち早く日本一の座を奪還するべく、選手たちは今後たゆまぬ努力を重ね、リーグ戦が始まる頃には頼もしい背中になっていることでしょう。

今年度のスローガンは「REVIVE」。それを体現するべく、選手・スタッフ一丸となって日々精進してまいります。あすなろカップに際して、大会運営の方々、審判団の皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。今後とも応援の程、よろしくお願いいたします。

2024年5月3.4日の試合模様
2024年5月3.4日の試合模様

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