六大学戦第三戦 早稲田大学戦
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2024年4月13日に行われた六大戦第三戦の試合結果をご報告いたします。
三戦目の相手は早稲田大学。早慶戦へ弾みをつけるため妥協が許されない大一番。確実に白星をあげ、次戦へ駒を進めます。
1Q
青空広がる桜花爛漫の春の日、試合開始のホイッスルが鳴り響きました。FOファールで相手にポゼッションを奪われた僅か10秒後、相手フェイスオファーの流麗なボール運びはそのまま枠内へ一直線。0-1と先制点を献上してしまいます。試合開始5分、ボールダウンにより慶應の攻撃が終わろうとしたその時、強固な粘りで華麗なgbを見せたのは#7 田代。オフェンス陣は再び雄渾に攻め入ります。ここで決定機を得たのは# 9 落合。豪快なスタンシューが相手ゴールに突き刺さり、1-1と同点に追いつきます。1Q後半戦、ゴール裏から現れた絶対的エース、#3 藤岡。相手ゴーリーを欺く冷厳なシュートを決め切り2-1と勝ち越しに成功します。互いに拮抗した試合展開が続き、慶應1点リードで1Qは幕を閉じます。
2Q
開始3分、#2 浜地の執念のセーブから繋がれたボールは再びエース#3 藤岡の元へ。相手ディフェンスをものともせず妙々たるまくりで3-1と点差を広げます。このまま勢いに乗りたい慶應ですが、相手チームの怒涛の逆襲が幕を開けます。試合時間にして5分後、一時のディフェンスの崩れを見逃さなかったショットがゴールネットを揺らし3-2。さらに続け様に相手チームの好ショットが炸裂し3-3。そして2Qラスト10秒、長い長いディフェンス時間もあと少しという時、ゴール真正面にいたのはショットを打つ赤いユニフォームの姿でした。悪しき流れに終止符を打つことは叶わず、スコア3-4と勝ち越されます。観笑混じりの早稲田校歌が高鳴る中、前半戦は終わりを迎えました。
3Q
1点を追いかける形で始まった後半戦。肝心なFOはファール、そしてそのまま相手にランシューを決められるこの流れ。まさに1Q1点目を彷彿とさせます。相手に4点連取を許しスコアは3-5。早稲田の大歓声は収まることを知りません。開始3分、相手ファールで人数有利を獲得し慶應に待望のチャンスが訪れます。この機を逃さなかったのは#13 中西。狙いを定めたスタンシューは相手ゴールへ一直線。ゴールネットを劈く勢いでゴーリーも反応が鈍ります。スコア4-5。相手の勢いを喰い止めたかと思いきや、その2分後、クリアミスからボールは相手の元へ。穴だらけのゴール前には既にショットを打つ相手の姿が見えます。スコア4-6と芳しくない流れはスコアへと昇華されてしまいます。続く守りの時間。ディフェンス陣の集中力は限界を迎える中、相手の見事なまくりショットが炸裂。4-7と再び慶應の落胆を呼びます。攻撃時間を確保できないオフェンス陣はフィールドに歯痒さを残し、3Qは終わりを告げました。
4Q
逐う点差実に3点。土俵際に立つも精悍な顔つきでフィールドに向かう慶應。勝敗を決するラストクォーター15分が始まります。
#63 村田がFOを勝ち取り、相手ファールによる人数有利も重なるまさに好機の時。#3 藤岡、#10 荒瀬、#9 落合がリズミカルなパス捌きで相手を誑かし、#9 落合が勝負を仕掛けます。絢爛たるスタンシューでスコア5-7。4Q最初に拳を突き上げたのは慶應でした。続くFOは相手ファールで慶應ポゼッション。#91 池田のショットは相手ゴーリーに阻まれるも、相手のボールダウンの隙を見た#7 田代が片手スクープで魅了し攻撃を繋げます。そしてこの機をものにしたのは#3 藤岡。執念の一発で6-7と着実に追いかけます。慶應の猛攻は止まりません。#9 落合がリストから放った痛快なスタンシューはゴーリーの頭上を通過しゴールネットを揺らします。本試合3点目、怪我を乗り越え雲外蒼天を体現した男の雄叫びが響き渡ります。4Qラスト半分にして7-7と振り出しに戻るスコアボード。次にフィールドがどよめいたのは開始9分。#90 池田がゴール前の見事なパスカットを見せ、そのまま防守のいないゴール真正面へ。誰もが慶應の勝ち越しを確信した瞬間、遺憾にもショットは枠外に外れます。互いに一歩も譲れない状況。クォーターラスト2分、ついに雌雄を決する瞬間が訪れます。#2 浜地が必死の守備でゴールを守るも裏からの素早いショットに反応しきれず、スコア7-8。勝ち越しを許します。後がない慶應。カウントダウンの声が見るものの鼓動を加速させます。試合終了の笛が鳴り、第三戦は無念にも敗者と帰す結幕を迎えます。
試合結果
1Q 2-1
2Q 1-3
3Q 1-3
4Q 3-1
よって慶應の敗北です。惜敗とは言え”RERIVE”シーズン初の黒星。この日の景色を胸に刻み、残りの二戦を確実に圧倒し、そして早慶戦で必ずや雪辱を果たします。引き続き変わらぬご声援の程宜しくお願いいたします。
photo by kevinkobayashi