全日本大学選手権決勝 明治大学戦
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11/27に行われた全日本大学選手権決勝の試合結果をご報告致します。
今シーズンの最終目標として掲げてきた全日本選手権連覇まで残すところあと2戦となった慶應。まずは本試合で勝利し学生日本一に登りつめ、大学ラクロス界に圧倒的な強さを見せつけたい。そんな思いを抱え臨んだ決勝戦です。
相手は明治大学。関東決勝では互いに闘志を剥き出しにし、激しい戦いを繰り広げ無事慶應が白星を獲得しました。日本各地の強豪校を薙ぎ倒し再び駒沢の地に降り立った両校の学生日本一をかけた決死の一戦が幕を開けます。
1Q
♯33石井のFOは圧倒的な勝率であるにも関わらず、リベンジに燃える相手校の一歩も譲らない攻守に思い通りのプレーができない時間が続きます。何としても先制点を獲得したい思いが複数のショットを生み出しますが、わずかな隙を抜かれ開始8分で相手に先制点を許してしまいます。必ずやこのQ中に得点したい慶應は相手のDFの入る隙を与えない華麗なパス回しを繰り広げ、♯11貝柄と♯1中名生の主将副将コンビがクリース前ショットを放ちゴールネットを揺らします。立て続けに2得点を叩き出した慶應は、奪われたかと思われた流れを完全に自らのものへと捻じ曲げ2Qへと突入します。
2Q
慶應の圧倒的なOFチームワークを相手に見せつけるようにQ開始早々♯37入谷のフェイントをかけた神速なシュートがゴールに突き刺さり得点を重ねます。3-1。その後も攻めの姿勢を崩さず相手のDFの隙を見つけてはショットを繰り返します。慶應の武器であるOF、DF両面での最高レベルの完成度を存分に見せつけます。グラボをすくった♯22小川健がロングスティックを捌きながらゴールに向かって一直線に駆け抜け、スコア。会場にはこれまでにないほどの大喝采が沸き起こり4-1。DFの選手までもが得点を決めてしまう慶應に会場全体が圧巻し、驚愕と興奮に包まれた空気が彼らを包み前半を終えます。
3Q
後半に突入し試合終了が近づくにつれ、相手に一切のスコアを許したくない慶應。しかし開始5分、クリース前から打たれ2点差へと縮まります。その後も相手校は死に物狂いで背中を追いかけてきますが、引き離すかのようにボールを奪いその実力を余すとこなく披露します。一進一退の攻防が続きますが流れを変えたのは相手のスコア。4-3。縮まる点差にフィールド全体に緊張感が漂い、最終Qにして思いがけぬ背水の陣へと戦況が一変します。
4Q
慶應は何とかして15分ゴールを守り抜きたい、そして相手は慶應DFの壁を打ち破りスコアを決めたい。互いの強い思いがぶつかり合い火花を散らしたプレーがゴール前で繰り広げられます。両校のショットが放たれる度に声援が沸き起こり、会場全体が固唾を呑んで試合の展開を見守ります。ボール一球一球が命取りとなる状況下で慶應はいつも通りのプレースタイルを崩すことなく着実にOF時間を獲得します。そしてついに15分が経過。最後まで王者としての”PRIDE“を持ち、その座を揺るがさせなかった慶應が再び学生日本一になったことを知らせる笛が会場全体に鳴り響き4-3で試合終了となりました。
試合結果
1Q 2-1
2Q 2-1
3Q 0-1
4Q 0-0
よって慶應の勝利です。
互いに一歩も引けをとらずに火花を散らした本試合。晴れて学生日本一を獲得し全日本選手権への道を切り拓いた慶應。彼等を最後に待ちうける戦場はかつてにみない大舞台となるであろう。日本一まであと一戦。
photo by kevinkobayashi