六大学戦初戦 立教大学戦
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2024年3月10日に行われました六大戦初戦の試合結果をご報告いたします。
王座復権の再起に燃える”REVIVE”シーズン初となる公式戦。初戦の相手は立教大学。確実に勝利を掴み取り、優勝への一歩を踏み出します。
1Q
開始5分、先制点の瞬間は不意に訪れました。#87 大山のフィードが必死の守備を見せる相手DFをすり抜けるかのようにゴールイン。まさかの幸運すらも引き寄せ1-0、リードを奪います。1Q後半、#29 中本が巧みなボールダウン、パスカットで圧倒するも、不運にも度重なるファールで人数不利に陥り、苦しいディフェンス時間が続きます。遂には相手チームに同点となる1点目を許し1-1とされます。その後も慶應は決定的な攻撃を仕掛けることは叶わず、同点のまま1Qは幕を閉じます。
2Q
開始2分、相手ファールによりエキストラマンオフェンスの好機が訪れます。嵩に懸かる攻撃を仕掛けたのは#90 池田。右下からクリースに入り込む見事なショットでゴールに叩き込み、2-1と勝ち越します。
開始5分、両校拮抗した戦いを演じる中、運良く相手ファールにより得たボールを#51 石村が4人の相手選手に囲まれるも颯爽と抜け出しクリア成功。その後サイドから走り込んできたのは1年生にしてトップチームで躍動を魅せる#11 大類。彼の雄気堂堂としたショットはゴール枠内へ一直線に放たれ、3-1と相手を突き放します。しかし開始11分、一瞬の出来事で風向きは変化しました。ゴール前の混戦によりDF陣が崩れ、束の間にゴールネットは揺らされました。3-2と差を縮められたその僅か2分後、DFの穴を狙ったショットはゴールに吸い込まれ、相手に3度目の大歓声を許してしまいます。スコア3-3、再び振り出しに戻り悪しき流れを止められぬままハーフを迎えることになります。
3Q
フェイスオフの笛から約1分後、2Qでの流れを払拭出来ぬまま慶應の強固なディフェンスが破られ3-4と勝ち越されます。スコア明けフェイスオフで再び相手にポゼッションを奪われるものの、今度は#2 浜地が安定した好セーブで窮地を救います。しかし、同じく相手ディフェンスの壁は厚く十分なオフェンス時間を確保できません。厳しい状況下、超絶技巧で魅了したのは慶應DFの要である#22 小川健。パスカットからスクープまで成し遂げ、#90 池田に繋がれた攻撃はまさにビッグチャンス。誰もが心を踊らせたものの、スーパーセーブを連発するゴーリーが立ちはだかります。互いに一歩も譲らない試合展開の中3Qに終止符が打たれます。
4Q
1点を追いかける形で迎えた最終クォーター。不穏な空気が漂う中、強固の守りを見せるDF陣。中でも”22″の背番号が輝きを放ちます。約6人の猛攻を物ともせず、#22 小川健が抜け出しクリア成功。胸のすくようなプレーに場内全員が圧倒されます。
両者膠着状態の中、センターでは行われない特殊なフェイスオフが2回連続繰り広げられます。この予想外な試合展開の中、その英姿で現れたのはフェイスオファー#33 鈴木春海。苦境を打ち破りポゼッション、そしてチームタイムアウトを獲得します。
タイムアウト明け試合残り時間は僅かに2分。慶應に勝利の光を与えたのは1週間前にトップチームに昇進した新星、#18 岸。一矢報いる華麗なシュートがゴールに突き刺さり4-4と追いつきます。彼の大胆なガッツポーズは間違いなく慶應に意気衝天の勢いをつけました。若き血の余韻が残る中、勝勢に乗じたショットを見せたのは#87 大山。5-4と勝ち越します。NO TIMEの声が響く中、ボールダウンをカバーした#7 田代のパスの先にはまたも#87大山。自身本試合3点目となる痛快なシュートを決め切り6-4、慶應の勝利に疑いの余地はありません。相手ゴーリーも思わず膝から崩れ落ちます。歓声が鳴り止まない中、試合終了のホイッスルが響き渡りました。
試合結果
1Q 1-1
2Q 2-2
3Q 0-1
4Q 3-0
よって慶應の勝利です。勝利の女神が微笑んだラスト2分。彼等の泰然自若なプレーは、不断の努力の賜物と言えるでしょう。
「全日本選手権優勝」を掲げる手前、敗者と化す訳にはいきません。”優勝”のただ一点を見つめ、闘って参ります。引き続き変わらぬご声援の程宜しくお願いいたします。
photo by kevinkobayashi