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試合戦評

関東FINAL 早稲田大学戦

平素より当部を応援してくださり誠にありがとうございます。

全員が1つの目標を掲げ、1つに団結し、1つの目標に向き、全てに勝つ。
そんな想いを掲げ、始まったONEシーズン。
しかし、不測の事態により、全日本選手権優勝という夢を諦めざるを得なかった。
そんな中、与えられた特別大会という機会。
夢は奪われた。
ラクロスをする時間も奪われた。
そんな逆境の中、部員一人ひとりが全力で取り組み、1つに団結した我々は強い。

我々の全てをぶつけた、ONEシーズン最終幕の試合結果をご報告致します。

相手は全日本学生選手権2連覇の早稲田大学。特別大会決勝という大舞台で、因縁の戦いが幕を開けました。

1Q

序盤から慶應のオフェンスが火を吹きます。Q開始1分、先制点をとり、流れを掴みたい慶應に人数有利のチャンスが訪れました。このチャンスを逃さず、部員の想いに応えたのは、今シーズン慶應ラクロスを牽引してきた、主将AT#3 立石でした。相手の隙をつくカットインで待望の先制点をもぎ取ります。しかし、オフェンス陣の勢いはまだまだ止まりません。MF#11 中根卓馬が鋭いダッジで相手ディフェンスを崩すと、またもAT#3 立石がボールをゴールに叩き込みます。その後、早い展開を活かした早稲田のフルフィールドオフェンスに苦しめられるも、DF #97 中根之斗の巧みなボールダウンやDMF#23 足立の素早いランクリアが確実にオフェンスにボールを繋げます。そして、Q終盤、またもAT#3 立石が強烈なサイドシュートでダメ押しの1点を奪いとり、このQは終わります。

2Q

序盤から両者共に得点を許さない一進一退の攻防が続きます。さらに得点を重ね、早稲田を引き離したい慶應。しかし、AT#31 中名生三四郎のシュートや鋭いダッジからゴールを狙うMF#9 田村のまくりシュートは惜しくも相手ゴーリーに阻まれてしまいます。この状況を支えたのは頼もしいディフェンス陣でした。DMFの一角、圧倒的なフィジカルを誇るDMF#47 安藤と強烈なアジリティを誇るDMF#96 黒柳のオンボールディフェンス。そして、1Qでもそのオンボール能力を見せつけたDF#97 中根之斗のボールダウン。G#10 野上のビッグセーブなど、随所に光るディフェンス陣の活躍が、相手オフェンスの自由を奪います。そして、双方得点を譲らない緊迫した空気の中このQは終わります。

3Q

開始早々、均衡を破ったのは、この日圧倒的な存在感を放つDF#97 中根之斗でした。相手のライドの裏をついてロングショットを決め、さらに点差を広げます。しかし、その後は、何としてでも点差を埋めたい早稲田の猛攻が続きます。そして、Q開始5分、ゴール前でこぼれたボールを早稲田がすくい、そのまま相手に得点を許してしまいます。その後も、早稲田の激しいライドに苦しめられます。AT#31 中名生三四郎やMF#70 貝柄が果敢にゴールを狙うもなかなか得点につなげることはできません。DF#21 岡のパスカットや副将MF#11 中根卓馬のスピードを活かしたランクリアがチームを鼓舞するも、相手に流れを掴まれた緊迫した状況でQは終わります。

4Q

序盤から3Q同様、早稲田の激しいオフェンスを耐える苦しい時間が続きます。そして、早稲田の怒涛の攻めに耐えきれず、またも得点を許してしまいます。その後も、DF#17 川名の巧みなクロス捌きのオンボールディフェンスなど、早稲田にプレッシャーをかけ続けるも、試合時間を残り3分残すタイミングで、早稲田に得点を奪われてしまいます。激しくゴールを狙う早稲田に1点差に迫られ、ベンチに不安がよぎります。しかし、この状況を一掃し、チームを救ったのは、AT#4 池田とMF#0 根岸でした。ゴール前の難しいグラボをAT#4 池田がすくいパス、それを受け取ったMF#0 根岸が華麗なステップで相手をかわし、巧みなシュートでゴールネットを揺らします。ここで、ホイッスルがなり、我々の今シーズン最後の戦いは幕を閉じました。

試合結果

1Q 3-0
2Q 0-0
3Q 1-1
4Q 1-2

よって5-3で慶應の勝利です。

尚、今回の勝利をもちまして、関東制覇をすることができました。
OB・OGの方々、保護者の方々、撮影機材を提供して下さったスポヲタ株式会社様をはじめとする、慶應ラクロス部関係者の多くの方々のお力添えがなければ、関東制覇は達成できませんでした。
皆様、1年間熱い応援をありがとうございます。

これにてONEシーズンは終了となりますが、来シーズンも変わらぬご声援の程宜しくお願い致します。
悲願の日本一を獲るその日まで、熱い想いを燃やし続けます。

photo by kevinkobayashi

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