【日記リレー2024 VOL.27】「本気」~小川健(4年/法学部政治学科/DF/#22/慶應義塾高等学校)~
碧菜からバトンを受け取りました。副将兼dfリーダーの小川健です。
碧菜、素敵な紹介をありがとう。
碧菜ほど誠実で強い信念を持ち、誰かのために行動できる人はいないと思います。今シーズンは主務の仕事だけでなく、練習の日程調整なども完璧にこなしてくれました。みんなで日本一を獲り、碧菜にも嬉し涙を流してもらいたいです。あと全学決勝で受け取れなかったミサンガ、楽しみにしています!
はじめに、日頃より弊部の活動を応援してくださっている皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。今後とも変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。
最初で最後の日記リレー。案の定、締め切りギリギリになってしまいました。旅行の行き先や食事など、特にこだわりのない僕ですが、勝負ごとに関しては頑固で負けず嫌い、そして諦めが悪い性格です。そんな僕がみんなに伝えたいこと。ラクロス人生を振り返り、後輩や自分自身に向けたメッセージを残したいと思います。拙い文章ですが、読んでいただけると嬉しいです。
高校に入学し、中学まで続けていたサッカー部に入ろうと思っていた僕は「日本一」という言葉に強く惹かれ、日本代表になりたいという夢を抱き、ラクロス部への入部を決めました。そこから7年。発展途上で正解のないこのスポーツに夢中になっていました。
大学に入ってからは、1年生で全日本選手権優勝の舞台に立ち、全日本大学選手権優勝3回、3年連続1部ベスト10、日本代表選考会への参加。想像以上の出来だと思う一方で、決して満足はしていませんでした。
「悔しい」
どんな時も僕を突き動かしたのは、この感情でした。
U21日本代表の活動では練習生止まりですぐにメンバーから外され、日本代表の選考会では身体も小さく足元にも及ばず落選。関東選抜として挑んだ日本代表との壮行試合では出場機会がありませんでした。昨シーズンのFinal4での敗戦、そして今シーズンは、度重なる怪我でチームに迷惑をかけました。その悔しさのどれをも忘れることはありません。りんたに負けた1on1も、すべてが僕を強くしました。
「悔しい」
ラクロスに本気で向き合った者だけが得られる感情だと思います。全日本クラブ選手権決勝の試合後、清さんを見てそう感じました。僕たちはどうでしょうか。1月18日の全日本選手権決勝。ピッチでプレーするあなたは、スタンドで応援するあなたは、試合後にどんな感情を抱くでしょうか。次の試合に負けるつもりは1ミリもありませんが、あえて書きます。試合に負けた悔しさ、試合に出場できない悔しさ、その気持ちの大きさが強さが「あなたのラクロスに対する熱量、本気度」を表していると思います。全日まで残り2週間もありません。みんなの本気を見せてください。「日本一」という最高の瞬間を、最高の仲間と、最高の笑顔で分かち合いたいと思っています。
「可能性」
日本一を目指す体育会の組織に所属していれば、誰しも失敗や挫折、うまくいかないことを経験すると思います。自分より上手な人と比較して「あの人は運動神経がいいから勝てない」、「体格が違うから無理だ」、「怪我さえしなければ」、と感じる瞬間があるかもしれません。しかし、そこで諦めてしまったら終わりです。当たり前のことを言っていますが、諦めた瞬間に努力を怠り、入部時に掲げた目標は実現不可能になってしまいます。僕が伝えたいのは、諦めなければ必ず目標を達成できる、ということではありません。「可能性」の話です。自分の可能性を信じてあげてください。偉そうなことを書いていますが、僕もまだ夢を実現できていません。ラクロスを始めた日からの目標である「日本代表」として活躍する日までは、何度悔しい思いをしても挑み続けます。慶應にもそんな人が増えることを心から願っています。
日頃から言葉で何かを伝えることが得意ではない僕ですが、3年生の時から2年間、副将を務めさせていただきました。日本一という目標に向かってただひたすらに「本気で挑み続けてきた日々の積み重ね」の中から誰かに何かを少しでも伝えられていたならば幸いです。
それでは恒例の感謝のメッセージコーナーに移ります。
先輩方へ
一年生の頃から試合に出場させていただき、本当にありがとうございます。恵まれた環境で、貴重な経験を積むことができました。 引退してからも観戦に来てくださったり、個別にメッセージをいただいたりと、大変励みになっています。
八星さん
22番を背負っての学生最後の試合、ぜひ見てください!
檜山さん
檜山さんの存在がなければ、ラクロスを始めていなかったと思います。本当にありがとうございます。
両親へ
いつも応援してくれてありがとう。ラクロスに限らず、いろんなことに挑戦させてもらいました。誰よりも僕の可能性を信じてくれていたのは、他でもない二人だったと思います。心から感謝しています。本当にありがとう。
豪へ
朝の準備が遅いのはごめんなさい。これでは噂の「傲慢な兄」ではなく、「傲慢で怠惰な兄」ですね。入部当初から厳しい言葉をかけたり、喧嘩もたくさんしたけれど、それは全部、豪ならできると思っていたからこそです。もう何も言うことはないよ。一緒に日本一を獲ろう。4年間ありがとう。
同期へ
正直、「どうしようもないな」と思うことも多いけれど(笑)、チームのために行動を起こしてくれる人、新しいことに挑戦している人がたくさんいます。どれも僕にはできないことばかりで、みんなには尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。絶対に日本一を獲ろう。
りんたへ
りんたが主将で本当に良かった。最後の最後まで頼りっぱなしだけど、次の試合も困ったらなんとかしてね!
たくまへ
友達としても、ラクロスプレイヤーとしても尊敬しています。怪我で試合に出られなかった時、「たくまがいなかったら…」と思うとゾッとするけれど、それくらい信頼しているし、チームに欠かせない存在だと思ってるよ。
後輩へ
何気ない会話やくだらない絡みに付き合ってくれてありがとう。来シーズンは敵として戦うことになると思いますが、バチバチにやり合いましょう。みんなの成長した姿と、対戦できる日を楽しみにしています。あと1試合、力を貸してください。
ここで同期にバトンを繋ぎたいと思います。
次は、部活の役職もゼミも一緒のたかのりです。
今シーズンは特に、たかのりと一緒にいる時間が長かった気がします。引退したら、三田二郎のリベンジよろしくね!どんなに眠い朝も、彼のニコニコな笑顔とチームを鼓舞するカサカサな声に元気をもらいました。試合中も、それ以外の時間でも、たくさん助けられました。本当にありがとう。あと少し、頑張ろう!
笑顔を絶やさない熱いファイター、たかのりの文章を楽しみにしています。よろしく!