【日記リレー2024 VOL.24】「憧れ」 ~村田陽世(4年/環境情報学部/FO/#63/慶應義塾高等学校)~
ありさ紹介ありがとう。
バトンを受け取りました。63番FOの村田陽世です。
ありさとは下級生の頃から一緒に広報を担当し、今シーズンからはマーケティング部門で共に活動をしています。最初こそ大雑把だった彼女が今や誰よりも強いこだわりを持って活躍しているのを見ると、頼もしく、感動すら覚えます。また彼女の営業力と行動力は抜群で、来年以降キャリアウーマンとして活躍する姿が容易に想像できます。ただ、競合について話している時や飲みの場では異常に攻撃力が増すので、その勢いが仕事の場で溢れ出ないか心配です。気をつけてください。それと、みなととは今後も定期的に作戦会議する予定です。
まず初めに、平素よりご支援、ご声援をいただいている皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。今後とも変わらぬ応援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
いよいよ自分の番が回ってきて今年度の日記リレーも終わりが近づいていることを実感します。
同期たちのブログを読んで、意外とこんなこと考えているんだ、良いこと言うなあと思っていたら、いつの間に自分の番が来てしまいました。
みんなに書こうと思っていたことをことごとく書かれてしまい何を書こうか悩んでいましたが、元々なんとなく決めていた“慶應ラクロスについて” “選手生活を通じて学んだこと” “感謝パート”の3部構成で語れればと思います。
拙い文章ですが、少しでも読んでいる人に良い影響を与えることができたら嬉しく思います。お時間ある時にお付き合いください。
「慶應ラクロスらしさって何だろう」
マーケティング部門を設立し、活動していく中でこんなことをよく考えていました。
強い、インスタのフォロワーが多い、カッコいい、カッコつけてる、経験者がいる、閉鎖的、、、
挙げていけばポジティブなこともネガティブなことも沢山出てきます。
自分のラクロス人生を振り返ると、有難いことに色々な環境でラクロスをプレーしてきました。そのため自ずと慶應ラクロスを外から見る機会も多く、低学年の頃から慶應でラクロスをする意味について考えていたんだと思います。
そんな僕が思う慶應ラクロスの最大の特徴は「学生主体」と「Pioneer’s Pride」です。
慶應でラクロスをしていれば、よく耳にする言葉だと思います。
ただこの言葉を本当に体現できているかと言われると簡単には首を縦に振れません。
昨シーズン、開幕戦で日体に負け、Final4で法政に負けたことでラクロス界が全体的に進化し、これまで以上に競争に拍車がかかっていることを身を持って強く感じました。
またそれは競技面だけに限らず、組織運営の面においても急速に前進していると思います。
協会が大型のスポンサー契約をしたことや、多くのチームが広報活動やチーム主催のイベント等にも力を入れ始めていることからも明白です。
そんな中でも慶應ラクロスが「先駆者」であり続けるためには何が必要でしょうか?
もちろんスポーツなので勝つことが1番カッコいいし大事かもしれません。
ただ残酷なことに直接試合の勝ち負けに携われるのは一握りです。
一方で140人近くいる部員が、4年間のうち1回でも、少しでも、部を良くしようと考え、行動すればもっとカッコいい組織になれると信じています。
「もっとこうしたら良いのに」「ここ課題だけど結局誰も手をつけてないな」
日頃ラクロス部で活動する中で1回はこんなことを思ったことがある人は多くいるはずです。まずはそれを言葉にして、ボールアップの時でも練習の行き帰りにでも、その想いを誰かにシェアしてみてください。意外と共感してくれる人は沢山います。そして次はちょっと勇気を振り絞って行動に移してみてください。段々と関わる人が増えて、気づいたらそれなりのアクションになっています。
また、こういったチャレンジは誰がやったって良いし、その大小は関係ないと思います。一人ひとり立場が違えば見えてくる課題も違い、そこで抱く感情やアイデアも十人十色です。学生主体な慶應のラクロス部だからこそできる経験は幾らでも転がっています。
そして、きっと偉大な先輩方もそういうことを積み重ねて今の「慶應ラクロスらしさ」を築いてきたんだと思います。
僕は高校1年生の時、“Glorious”を観て慶應ラクロスのカッコ良さに惚れました。
「日本一」という言葉に、試合で歓声を浴びる先輩方の姿に、憧れてラクロスを始めました。
今でもそれが原動力の一つとなっています。
よく「応援されるチーム」という言葉を耳にします。
間違いなく目指すべきものだし、大切な考え方です。
ただ、個人的にはそれが慶應ラクロスに合うかというと正直しっくりきていませんでした。
「憧れられるチーム」
慶應ラクロスにはそんな言葉が似合うような気がします。
現状そうなれているかと言えばまだまだです。ただ、そうなるべき歴史とポテンシャル、実力があると僕は思います。
要は何が言いたいかというと、これからもずっとカッコいい慶應ラクロスであり続けてほしいということです。少し馬鹿っぽいですがこれが全てです。
多くの人に憧れられるようなチームに所属し、その一部になれていたならば心から誇らしく思います。なので後輩たちにも慶應でラクロスができるということにプライドと自覚を持って、頑張ってほしいです。
引退した後も、慶應ラクロスがカッコよくあり続ける限り、陰ながら応援していきたいと思います。
ここまで長々と「慶應ラクロス」について語ってきましたが、せっかくなので選手としての学びも少し語らせてください。
「当たり前のことを当たり前にやる」
1番大切で1番難しいことだと思います。
その中でも「楽しむこと」と「目標を定めてその道筋を考えること」
この2つを両立できている時、最も成長できると僕は考えています。
7年も同じ競技を続けていると、この2つを保つことの難しさを痛感します。正直自分自身これを保つことが出来たのはせいぜい1,2割程度です。恥ずかしいです。ただ、これが出来たとき最も成長できたのも事実です。
人それぞれ大切にしている考え方やその人に合っている方法は異なると思います。自分なりの考え方や方法、美学を見つけてください。日記リレーにはそのヒントが沢山散りばめられていて、良いきっかけを与えてくれます。色々な人のブログを読んでみましょう。そして、自分なりの美学に磨きをかけてください。きっといつか何らかの結果に結びつくはずです。
ただ1つ、怪我にだけは気をつけてください。
怪我をするだけで、これらの難易度は一気に上がります。だからまず、怪我をしないように日頃のアップやダウン、個人でのケア等をするという当たり前は当たり前にやりましょう。そして、もし怪我をしてしまっても自分なりの美学は貫き通してください。乗り越えた時には何らかの力が身につき、強くなっています。
最後に、今の自分の目標を宣言して本文を終えられたらと思います。
今の僕の目標は「1月18日、全日の舞台で3年前に輝いた背番号63を再び輝かすこと」です。
今シーズン、もっと言えば昨シーズンの終わりくらいから、個人的に満足のいく試合はほんの数試合で、悔しい思いをすることの方が多いです。ただ残り2試合、後悔のないように引退を迎えたいと思います。
また今年は頼りになる33番が帰ってきてくれました。お揃いの肩が治ったと思ったら、最近は指を腐らせていて頭を抱えますが、彼の強さは僕が誰よりも知っています。
63番が輝くのに33番が必要なのは先代から変わっていないのかもしれません。それもまた悔しいけど、信頼しています。残り2試合、最後まで頼むよ。一緒に最高の舞台で輝いて、一足先に引退させて頂きます。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
ここからは恒例の感謝パートです。
知っている人もいるかと思いますが、本来僕は体育会系の部活とはほとんど無縁の人間でした。初めてのチームスポーツであるラクロスを7年間も続けてこられたのは、間違いなく素敵な出会いと多くの支えがあったからです。一人ひとりに感謝の想いを伝えられず申し訳ないのですが、該当する部分を読んで頂けたらと思います。
― これまで関わって下さった大人の皆様
澤本さん、井出さん、木口さん、ケビンさん、お世話になったOBOGの皆様、保護者の方々、、、本当に多くのサポートをして頂きました。自分がその立場だったらと考えると信じられないくらいの支援をして下さり、感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。自分も将来は皆様のような素敵な大人になれるよう頑張ります。
― 他大ラクロス部、社会人チームの方々
日頃の武者を始め、アンダー代表やオールスターなどを通じて先輩、同期、後輩、スタッフ問わず本当に多くの方と練習させて頂きました。本当にありがとうございました。日頃仲良く練習しているのに、試合では敵となり、試合が終わった途端また一緒に練習をする。そんな不思議な関係がフェイスオフならではで、フェイスオファーになって本当に良かったと改めて感じています。あと1ヶ月ちょっと練習しているので、いつでも練習来てください。グラウンドでお待ちしています。
同期のみんな、そろそろ寂しいです。1回くらい飲み会誘ってください。
― 慶應FOファミリーの先輩方
常に高い壁であり続けてくれる人たち、ライバルでありながらも無限のユーモアや優しさで包んでくれた人たち、自分も苦しかったはずなのに支え続けてくれた人たち。
今でもたまに動くLINEグループでは信じられないくらい稚拙な会話が繰り広げられていますが、本当に大好きで尊敬しています。試合会場で観客席にその姿を見つけるだけで笑顔になれます。またみんなで集まりたいです。
― 慶應FOファミリーの後輩たち
今シーズン色んなことを考え、感じたと思います。きっとそれはポジティブなことだけではないと思うけど、今後も大切なことばかりなはずです。フェイスオファーには特有の悩みが沢山出てくると思います。それと同時にどのポジションよりも考え、向き合うことが求められます。けど皆には皆なりの強さがあって、伸び代も無限にあります。何かあったらいつでも相談してください。僕にできることなら何でもします。
これからも強い慶應を、強いフェイスオフユニットを築き上げていってください。応援しています。
個人個人へのメッセージはまた別の機会にね。
― 長瀬
今シーズン、長瀬には本当に難しい立場に立たせてしまっていると思います。そんな中でも長瀬がいるだけで練習の雰囲気は良くなるし、意図しているわけじゃないんだろうけど、僕の至らない部分も沢山カバーしてくれています。同期のフェイスが長瀬で良かったと、勝手ながら、心からそう思っています。本当にありがとう。最後までその器の大きさとアホな言動に助けてもらう予定です。あともう少しよろしく。
― 鎌田
短い期間だったけど、一緒にフェイスオフをやってくれてありがとう。誰よりもラクロスに熱量を持って取り組んでいる鎌田の姿勢に当時も今も刺激をもらっています。何なら最近は鎌田にコーチをしてもらっているアーセナルが羨ましくさえ思います。コーチになってからたまにしか会えていないけれど、引退した後も試合に行けば鎌田に会えると思っています。そのときは鎌田の解説を横で聞きながら楽しく観戦する予定です。
― ウイング陣
試合中、誰よりも信頼しています。目標を叶えるためには皆の力が必要です。残り2試合、どうか力を貸してください。
そして後輩たちは、来年以降も強いフェイスオフユニットを支えてあげてください。宜しくお願いします。
― マーケティング部門の皆
まずは今年一年、一緒に活動してくれてありがとう。初めてのことだらけで大変なことばかりだったと思います。けどこれからも慶應ラクロスがカッコよくあり続けるためにはこの部門の活躍が必要だと信じています。
「神は細部に宿る」
広報を担当してきた先輩方から引き継がれてきた言葉です。些細なことでも強いこだわりを持って積み上げていってください。期待しています。
― スタッフの皆
フェイスの笛、肩のテーピング、モビ、、、他の人たちよりも沢山お世話になってきたと思います。本当にありがとうございました。残り少し、最後まで宜しくお願いします。
― 同期の皆
本当に色んな人で溢れているけれど、尊敬する人ばかりで本当に同期に恵まれたと感じています。コミュニティの少ない僕にとって、皆は信頼できるチームメイトであり大切な友達です。これからもどうか仲良くしてください。また皆で気持ちよくカラオケできる日を楽しみにしています。
― ラクロス部以外の友達
そんな友達いないだろと野次が飛んできそうですが、だからこそ大切な人たちです。最近会えていない人も沢山いますが、もしこれを読んでくれている人がいれば嬉しく思います。飲みにでも行きましょう。
― 両親
「色んな景色を見せてくれるから応援していて楽しい」
いつの日だかこんなようなことを言ってくれました。覚えているかどうかわかりませんが、この言葉のおかげで色んな挑戦をすることが出来たし、数え切れないほどのサポートをしてくれたおかげでこれまでの選択を後悔したことがありません。ありがとう。
本当にお金と苦労のかかる息子だと思います。これからもスネはかじるかもしれませんが、少しずつ、色んな形で親孝行していく予定です。これからも健康第一に、怖いくらい仲が良い夫婦でいてください。
なんだかんだ長いブログになってしまいました。
そろそろ次の人にバトンを繋ぎたいと思います。
次はトレーナーリーダーの山本彩織です。
偶然にもマーケティング部門のメンバーからメンバーへとバトンを繋ぐことになりました。隔週で行っていた定例ミーティングも残り少ないと思うと寂しくなります。ここだけの話、そのミーティングではいつもなぜかさおりの声だけ聞き取りづらいです。単に声のボリュームが小さいのか、はたまたさおりの低音ボイスをマイクが拾えていないのか、、
これ以上話すと冷たい目線と強めの言葉が飛んできそうなので止めておきます。
それじゃさおり、宜しく!