【日記リレー2024 VOL.13】「日本一とMG」~津村絵美子(4年/経済学部/MG/慶應義塾女子高等学校)~
谷からバトンを受け取りました。MGの津村絵美子です。
紹介文ありがとう!読んでくださった方、内容は軽く受け流していただけると幸いです。聞き出し上手な彼に、いつも私ばかり話す側になって悔しいので、谷の話を聞き出せるくらい聞き出し上手になりたいです。
個人的にサイドレースをすずらんで補修したクロスでリーグ戦に出るのは、考え直しても良いかなと思っています。
はじめに日頃より弊部の活動を応援してくださっている関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
とうとう自分の番が回ってきました。
何を書こうか悩み続けましたが、日本一を目指す組織の中でMGの私が何を考えてきたかについて書いていこうと思います。
拙い文章ではございますが、お時間のある時に読んでいただけると嬉しいです。
学生生活最後の4年間は「今しかできないことに全力で挑みたい」そう思っていました。
練習見学や説明会を通じて主体的に考えているスタッフの先輩方に憧れ、自分もこの組織で成長し、チームに貢献できるMGになりたいと決意し入部を希望しました。
一年生の自分はとにかくMGとして一人前になること、生活の変化に慣れることに必死でした。
66のデータをとるのが苦手で、誰がグラボを掬ったかも、誰がボールダウンさせたかも、どこで誰がショットを打ったかも、ラクロスというスポーツの展開の速さに目が慣れず、全くついていけませんでした。0.75倍速で何度も動画を見返していた頃が懐かしいです。
不器用で、初めてのことは上手くいかない人間であることを認識しつつも、自分の中の根気強さでカバーしてきました。
1年生の12月Stealersに8-5で勝利し、日本一になった瞬間、ベンチメンバーの存在が自分には遥か遠くに思えて仕方なかったことを覚えています。
日本一のためにMGができることってなんだろう。
私にとって日本一が簡単に目指せる目標ではないからこそ、自分なりに深く考えたのだと思います。
「日本一」という目標に、当事者意識を持てるようになりたい。
漠然とそんな思いを抱くようになりました。
MGがいなくても選手たちはラクロスができます。
しかし、MGがいるからこそ、ラクロスをするためのより良い環境を選手に提供することができます。
客観的にフィールドを見ることができるからこそ、選手より気付けることがたくさんあると思います。
大切なことは選手やチームが求めていることを自ら考え、分からないことは選手・コーチからも聞き出し、そこに対してどう自分が動くか。この繰り返しだと思っています。
選手、チームのことを考えられない独りよがりのMGにはなりたくない、後輩にもそういうMGにはなってほしくないと思ってきました。
MGの先輩から教わったことに加えて、チームのことを考え、自ら気づけたことにはものすごく価値があると思っています。
だからこそ、MGはより良い練習環境のための成長余白っていくらでもあるのだろうなと考えています。
例えば、私は練習試合や公式戦で、ベンチの雰囲気がよくない時も態度を変えず、淡々と自分のやるべきことに取り組んでいます。試合がどんな状況でも、MGがいつも通りでいることで、選手も自分たちのことに集中できると考えてきたからです。
個人的に夏場のbcaaに密かにこだわっていて、「今日のbcaa美味しい」って言ってるのが聞こえると実は結構嬉しいです。お茶も味がするようにお茶パック多めに入れてます。
書き出すと止まらないので、この辺にしておきますが、自分なりに選手にとって何がいいのかを細部まで常に考え、フィールド中を駆け回ってきたと思います。MGの技量次第で、練習の質、練習試合の進行が変わるからこそ、責任感を持って取り組んできました。
MG育成では厳しいフィードバックも日常茶飯事です。傍から見るとキラキラして見えるMGですが、泥臭いことばかりです。大雨の中、練習中に草むらのボールアップをしていたりすると自分は今何をしているのだろうと、訳がわからなくなることもあります。
慶應ラクロスの方針であるスタッフも選手と共に日本一を目指す中で、同じ熱量あるいはそれ以上でのモチベーションの維持はなかなか簡単じゃないと思っています。
スタッフとして自分がこの組織にいる意味を作り出すことが、モチベーションに繋がることだというのは本当だと思います。
だからこそ、スタッフには学年が上がるにつれ、一人一人存在意義を求められるようになります。
4年間、機械のように同じことを繰り返しているだけでは、何も成長しません。当然、私が求めている当事者意識を持つことも難しいと思います。
そもそも、Aチームに絡んでいる人たちじゃなければ日本一に対する当事者意識や熱量を持つことがなかなか難しい中で、ラクロスをしないスタッフには簡単には芽生えない感覚だと思います。
冒頭にもお伝えしたように、私は4年間止まることなく自分も成長し続け、チームに貢献したいと強く思って過ごしてきました。
そんな中で、私はこの組織で強みにしたいことが見つかれば、習得する過程が自分自身の成長につながり、その強みを活かせるようになれば、チームにプラスの貢献ができ、それと同時に当事者意識も芽生えるだろうと考えてきました。
自分はその一つが審判でした。練習中、フィールドでMG業をしながら審判もこなす真緒さんの存在がかっこよくて仕方なかったです。
どのチームにおいても、ダメなプレーはダメと止めることができる人の存在で練習の質は絶対に上がると思い、頑張ろうと思いました。
選手からしても、ラクロスのルールを理解していた方が頼もしいMGになれると考えてきました。まだまだ、成長過程ですし、これからも頑張ります。
日本一を本気で掴みに行くチームだからこそ、中途半端な気持ちでMGとして取り組むことは自分には合わず、プレーで試合に貢献することができない、間接的な貢献が必要な立場だからこそ、日々の積み重ねと貪欲な気持ちが必要だと自分は考えていました。
入部以来、私の周りにチーム、ポジション、役職問わずラクロスに全力で向き合っている選手、コーチ、スタッフの存在があったからこそ、自分がこの組織にいる意味を作り出したいと思えました。
悔しいこと、大変なこと、面白いことも数えきれないくらい経験したラクロス部中心の生活も残りわずかとなってきてしまいました。
最後まで後悔しないように全力で取り組み、みんなで笑顔で終わりたいです。
最後にこれまで特に深く携わってくださった方々に、感謝の気持ちを伝えて終わりにします。
同期のみんなへ
心強く、なんだかんだ優しい同期の存在があったからこそ、部活が大好きでした。
あまり表に出すことはないけど、選手、コーチとして試合で活躍する姿を陰ながら応援しています。これからもよろしくね!
頼もしすぎる同期スタッフのみんなへ
冷静に考えればとんでもない場所にある備品置き場掃除も、すぐに足の踏み場がなくなる部室の掃除も、止まらないラインも大変だったけど、今となってはいい思い出です。
上級生になると同期全員で何かやることが減って、それぞれの場所で各々が部に貢献することが増えたよね。意見がぶつかることも増えて、楽しいと思うことが減った時期もあったけど、それはみんなが主体的に取り組んできたからこその結果だと思っています。即レスだったはずの人がいつの間にか一方通行のラインになって困ってるので改善頼みます。これからもよろしく!
MGの先輩方
不器用な私を丁寧に、時に厳しく、ここまで育成していただき本当にありがとうございました。強いMG組織を引き継げるように、1年間MGリーダーを務めてきました。お忙しいとは思いますが、試合会場でお会いできる日を楽しみにしております。
碧菜、愛梨紗へ
4年間とにかくお世話になりました。
MGのこともプライベートも腹を割って話せる碧菜、マーケティングとMGという難しいバランスに対応してくれる大人な性格、話し上手で女子力が高い愛梨紗が同期で人としても成長できました。たくさん迷惑もかけて申し訳ない。いつもありがとう!自分たちの強みを掛け合わせて最強なMGとなって、日本一に貢献しよう。
MGの後輩へ
一緒にMG組織を作り上げてくれてありがとう!どんなに暑い日も、寒い日も、土砂降りの日も選手のことを考え、1分1秒無駄にせず、常に視野を広く持ち続けるMGのみんなは本当に強いです。至らない点もたくさんあったと思うけど、ふとした時、思い出してもらえるようなMGであれるように、最後まで頑張ります。
スタッフの後輩へ
1年生のみんなが考えてくれるリストがないと練習が円滑に回りません。いつもありがとう。携帯は手放せないし、さまざまな場面でそれぞれ思うことは多々あると思います。
責任の所在はないけど、誰かがやらないといけないことを率先してやってくれる後輩スタッフ、本当に頼もしいです。
興味ないことにも忙しいから、誰かがやってくれるからと、他人事にするスタッフにはなってほしくないと思っています。自分はそれで良くても、周りは見てます。お節介でごめんね。
お世話になっている審判部の皆さん
今までにない悔しさも、無力さも味わったからこそ、周りに囚われず自分と向き合う経験ができています。一人の審判としてレベルアップできるように精進します。中畑さん、りさこさん、木戸さん、佳乃さんを始めとする審判部のみなさん、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
審判同期へ
みんなに出会えたことで、いつの間にか形成されているチームに固執した考え方から視野を広げることができています。これからもよろしくね。
審判を始める前から関わってくれた清村、廣瀬へ
考え過ぎてまとまらなかったので…いつもありがとう!廣瀬には、TOUGHグミをあげます。落ち着いたら5人で、渋谷のヒカリエ集合どうですか!
最後に両親へ
私が部活に集中できる環境を整えてくれてありがとう。日記リレーへの登場を拒んできた母は、慶應ラクロスの応援が大好きです。私は試合に出ないのに、4年間ほとんどの試合現地に来てくれてありがとう。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
次は、大学のクラスが同じだった寺町です。よろしく!