【日記リレー2024 VOL.4】「アーセナルの力」~小川豪(4年/商学部/#21/都立青山高校)~
大高からバトンを受け取りました、4年DFの小川豪です。
大高、紹介ありがとう。
結構前にレポートを書きに家の近くのスタバを訪れると、そこにはおそらく会計の仕事と向き合っている大高が座っていました。声を掛けようと思ったけど、とても集中していたのでそっとしておきました。もしかして気付いてた?
トレーナーとして完璧にテーピングを巻くだけでなく、練習時間外でもいつでも、この部を支えるために努力し続けている大高を尊敬しています。今後、肩にテーピングを巻くときはよろしくね。あと野球観に行こう。
僕は、普段考えていることや悩みを人に打ち明けることがあまり得意ではありません。でも、今回の日記リレーは自分自身の想いを皆さんに伝えられる最初で最後の機会なので、これまでの4年間を振り返りながら“アーセナル出身の選手”である僕が感じてきたことについて書きたいと思います。拙い文章ですが、読んでいただけると嬉しいです。
それでは、本題に入ります。
「慶應ラクロスが強くあるために」必要なものは何でしょうか。
少し考えてみてください。
きっと様々な答えが出てくると思いますが、選手という立場で出した僕なりの答えは「アーセナルの力」です。
昨シーズンFINAL4で法政に負けた試合で、スタメンの塩原さん、凜大、健といった他大学ラクロス部の人たちにも知られているような選手はみんな塾高組でした。そこに肩を並べるようなアーセナル出身の選手はいたでしょうか。自分を含めて誰もいなかったと思います。STRIVEシーズンがあまりにも早く終わってしまったその時に、慶應ラクロスが強くあるために必要なものは、やはり「アーセナルの力」だと、そう痛感しました。
慶應ラクロス部の選手は、中学や高校からラクロスを始めた“塾高組”(NY高含む経験者)と大学からラクロスを始めた“アーセナル”(未経験者)に分かれますが、早慶戦やリーグ戦で活躍している選手の多くは塾高組というのが現状です。実際に、今シーズンもリーグ戦初戦(明治戦)のメンバー26人のうちアーセナル出身は12人。もっと言えば、スタメン10人のうちアーセナル出身の選手は池田と峰岸の2人だけでした。(田代は経験者でカウントしています。チームトレしっかり行こうね。)
この割合が高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれだとは思いますが、僕は低いと思っています。「アーセナルの力」がもっと塾高組を脅かさなければならない。
アーセナル出身の選手が1人でも多く、Aチームに入り活躍しなければならない。
僕たちアーセナルが強くなれば、塾高組も強くなれます。そして、慶應ラクロスが強くなるのです。「アーセナルの力」は慶応ラクロスの伸び代です。
アーセナルの選手は「俺はアーセだから…」、「塾高組がいるから…」と言い訳していないでしょうか。4年あれば、いくらでも追いつけるし、追い抜けます。今からでも間に合います。
ここまで、偉そうに書いてきましたが、僕はまだスタメンで試合に出たことがありません。まだまだ努力が足りていません。ただ、アーセナル出身だけれど2年生からAチームでプレーしてきた僕がこれまで主に取り組んできたことを2つ伝えたいと思います。塾高組・アーセナル関係なく1人でも多くの選手の参考になれば嬉しいです。
1つ目「目標の選手を作る」
社会人の選手、慶應の選手、他大学の選手、誰でもいいです。おすすめは、同じチームの選手です。一緒にプレーできる可能性もあるし、その選手のプレー動画は見放題です。他大学の場合は大学からラクロスを始める人がほとんどなのに比べて、チームに仲間として塾高組、つまり経験者がたくさんいるという環境はアドバンテージですよね。
まずは、自分と同じポジションで一番上手いと思う選手、もしくは自分と同じような体格やプレースタイルの選手を1人思い浮かべます。僕の場合は、健でした。
次に、その選手の真似をします。パスやシュートのファーム、1on1のスタイル、66でのオフボールの取り方、自主練のメニュー、使っているシャフトとヘッド、編み方。
ひたすら真似をしてみてください。真似をするだけでかなり上達すると思います。
ただ、何もかもが同じという選手はラクロスに限らずどのスポーツにもいないので、自分なりのスタイルを見つけていくことは当然必要です。ただ真似をしているだけではいつか限界が来ます。
そこで、2つ目です。
2つ目 「常に考える」
詳しくは、僕の憧れである2021年度副将、アーセナル出身の岡さんが「考える」ことについて日記リレーの中に書いてくださっているので、読んでいただきたいです。上達するうえで、とても重要な内容が書かれていて、今でもたまに読み返しています。
僕が1年生の頃から考えていたことは、
どうしたらこのメニューで上手くなれるのか、どうしたら1on1が強くなるのか、どうしたら今日の壁当てでクロスワークがつくのか。どうしたら試合に出られるのか、どうしたら上のチームに行けるのか、どうしたらアーセ解体後にAチームに入れるのか、どうしたらAチームに残り続けることができるのか、どうしたらチームに必要とされるのか、どうしたら勝利に貢献できるのか、そのための自分の武器はなんだろう、などなど。
1つ目の「目標の選手を作る」というのも、考えた末の取り組みのひとつです。
是非、色々と考えながらラクロスをしてみてください。苦労はあると思いますが、きっと良い結果になります。
最後に
僕は去年肩を脱臼してから約10ヶ月間まともにラクロスをしていませんでした。手術後リハビリを続け、最近やっと復帰できました。Aチームに上がれるかどうかも、まだこれからの勝負ですが、怪我を言い訳にすることはしないし、これまでやれることはやってきたつもりです。2021年12月19日に慶應が日本一を成し遂げた瞬間、スタンドから声援を送っていた当時1年生の僕は、ラストシーズン2025年1月18日にはグラウンドの上で慶應の勝利に貢献したい。慶應が再び日本一を成し遂げる瞬間までひたすら突き進んでいきたいと思っています。
続いてお世話になった人へ感謝を伝え、たくまにバトンを渡したいと思います。
家族・親戚へ
いつも応援してくれてありがとう。
試合には遠くても来てくれるし、ラクロスに集中できる環境を作ってくれて感謝してもしきれません。残り半年間よろしくお願いします。
健へ
ラクロス教えてくれてありがとう。
あと覚えてないと思うけど、入学前に「ラクロス部に入りなよ。」って言ってくれてありがとう。あの時「ラクロス部はやめて。」って言われていたら僕はラクロス部に入ってなかったです。でも、朝の準備が遅いのだけ直してほしいです。
岡さんへ
21番という偉大な背番号を受け継がせてくださり、ありがとうございます。
試合で活躍する姿を早く見せられるようにより一層努力するので、試合来てくださいね。
同期へ
最初は内部ばかりで怖かったけど、4年間ありがとう。日本一とろう。
たかのりへ
1年生の時から勝手に一番のライバルだと思っていました。たかのりがいたから上手くなれたし、頑張れたよ。ありがとう。
たくまへ
たくまは紹介文で。
後輩へ
短い期間だったけど、Bチームのコーチとして多くの選手と関わることができて嬉しかったです。B早慶戦は忘れられない最高の思い出だけど、Bリーグはもう負けられないからね。一緒に頑張ろう。
とうしんは一緒にリハビリしてくれてありがとう。おかげでリハビリが楽しくなった。荒瀬も言っていたけれど、焦らずにね。応援しています。
一通り、感謝を伝えたところで次の同期にバトンを渡したいと思います。
次は、数少ない商学部仲間であり、DF仲間でもあるたくまです。
たくまは、ロングなのに毎年公式戦で得点しちゃうくらいラクロス上手くて、かっこよくて、優しくて非の打ち所がないような人です。
そんなたくまとの出会いは入学してすぐで、2日後とかにはたくまの家で一緒に履修組んだのが懐かしいです。今ではこんなに仲良くなれて嬉しいよ。ありがとう。
今シーズンはチームが別々で、まだ一緒にプレーできてないけど、最近復帰したからもう少し待っていてください。すぐにいきます。
あ、あとそろそろBBQの予定を立てないとお互いに怒られそうだから、たくまが日記リレー書き終わったら一緒に立てよう。
それでは、たくまよろしく!!