【日記リレー2023 VOL.28】「後輩へ」〜麻生幹人(4年/法学部法律学科/G/#2/慶應義塾高等学校)〜
主務の颯太からバトンを受け取りました、STRIVEシーズン副将・4年Gの麻生幹人と申します。
「何かあったら颯太に言おう」ここまで全部員から信頼を置かれている主務は、どこ探してもいなかったでしょう。
またBのDFコーチとしてわがままな選手をまとめあげた姿を見ると、将来いい父親になること間違いないです。
個人的には、「オンサイ!」と叫ぶ声が昔から大好きで、耳の奥深くに根強く残っています。
お酒を飲むとすぐ顔に出る仲間として、語り合う日が来るのを楽しみにしています。
はじめに、多くの方々のご声援・ご支援を頂いたにも関わらず、「全日本選手権優勝」「全チーム優勝」という2つの目標を達成することができなかったこと、この場を借りてお詫びさせて頂きます。誠に申し訳ございませんでした。
12月には1年生のウィンターが控えており、来年以降もリーグ戦は続きます。誇らしい結果が残せるよう日々精進して参りますので、今後とも慶應ラクロスに変わらぬご声援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
私は、何を考えているか分からないとよく言われます。適当だなぁ、ほんとに思ってる?と同期に何度も言われました。
なので日記リレーくらいはしっかり書いて、私の考えや気持ちを残すことで、私の最後の役割を全うできたらなと思います。
ほとんどが後輩に向けて書くことなので、後輩以外の方は3465字目まで飛ばして頂けると幸いです。
上から目線になってしまうこと、先に謝っておきます。
ただ、これはNY遠征の帰りの飛行機で書き始めています。1週間アメリカにいて日本語を忘れたので、かなり拙い文章になっておりますが、あまりにシンプルすぎる内容なので、なんとなく意味が分かればいいなと思っています。
では本題に入ります。
みなさんはラクロスが好きですか?
私は好きです。だけど、もっと好きになれたはず、というより好きになるべきだったし、好きになるチャンスはたくさん転がっていたと思います。
一部の選手は生まれつきの才能とわずかな努力でごまかしていますが、ラクロスを好きにならなければ、上手くならないと私は思っています。逆に好きでもないのに上手くなろうとしても、途中で目的を見失い、成長は止まるでしょう。好きなものでないと、人は続けるのに苦労します。
特にCチームでくすぶっている選手たちの中には、既に目的を見失っている人がいるかもしれません。同じグラウンドにAチームがいない環境で、練習時間も短い中で、惰性でラクロスをしてしまう選手がいてもおかしくないです。みんな日本一になりたいって言うけれど、当事者意識なんてなかなか持てないですよね。実際に私も2年生までCチームにいたので、気持ちは分かります。だからこそ、まずはラクロスを好きになるというシンプルな事から始めてほしいです。既に好きな人も、もっと好きにならないと上のチームには上がれません。
これは選手に限った話ではなく、スタッフにも言えることだと思います。特に下級生は、ラクロスそのものが死ぬほど好きという人は少ない気がしています。当たり前です。実際にプレーしないと、ラクロスの魅力を肌で感じるのはなかなか難しいと思います。スタッフにはスタッフの仕事があることは当然分かっているし、いっぱいいっぱいかもしれません。ですが、ラクロスそのものに興味を持ち、もっと好きになることでその仕事の質も変わってくると私は思います。
ラクロスを深く知れば、笛のタイミングが完璧になり、指示に自信がついて、面倒くさいデータ取りも楽しくなるかもしれません。怪我の度合いが一瞬で正確に分かるようになるかもしれません。同じビデオを撮るなら、好きなものを撮った方が絶対楽しいし、実況にも熱が入るでしょう。
糟谷の情熱的な試合実況、AS的にいいのかは分からないけど、私は好きでした。
好きになるきっかけなんてどこにでも、いくらでもあります。新しいクロスを使う、ラクロスノートを書いてみる、海外の試合を見てみる、66の反省を先輩に送りつけてみる、スタッフが選手にプレーの意図を聞いてみる、彼女を作ってモチベーションを高めるなどなど。小さな変化から、行動から、ラクロスを好きになれるチャンスは、近くにたくさん転がっています。無限です。
それでも好きになれない人や、もっと好きになりたい人は、慶應ラクロスという狭いテリトリーから飛び出してみてください。
例えば審判。審判を本気でやろうと思えば、当然ラクロスの勉強をする必要があるし、ルールに詳しくなれます。勉強して派遣に行きまくれば、他校のラクロスを見る機会が増えるでしょう。ああこの大学はこんなラクロスをするんだ、この小さな気づきが好きになる第一歩かもしれません。大変でそれどころではないと、怒られそうですが。
個人的には新人委員になったことが、1つの契機になったと思っています。他校の友達とラクロス全体について話し合ったり、お互いの練習やルールを聞いてみたり、試合では真剣に対戦したり。特に早稲田の川目にはとても感謝しています。
武者はみんな行くべきです。いつも同じ人とプレーしていると、慣れが生じます。練習では上手いのに試合で活躍できない人は、知らない人とやるという試合の根本に原因があるのかもしれません。そのためにも、色々な人とラクロスをした方がいいです。スタッフも他大学の練習に行って、新たな仕組みや刺激を受けるのもありだと思います。今思えば、今年どこかの大学のスタッフが慶應の練習を見学しにきた記憶があります。
このような他校との交流というのも、ラクロスを好きになる第一歩かもしれません。
一見するとめんどくさいと思えることも、勇気を出して飛び込んで、行動してみたら新しい世界が待っています。大学生活はたった4年間、後悔ないように考えて行動し、ラクロスをめちゃくちゃ好きになってほしいです。好きという気持ちを持ち続ければ、いつかきっと、好かれる日が来るはずです。
もう一つ、「ラクロス以外の当たり前にすべきこと」について、後輩に向けて書かせてください。
どちらかというと、こっちの方が伝えたいことなので、ここまで飛ばしてきた人は一旦ストップしてくれると嬉しいです。
4年間ラクロス部に所属して、様々な先輩方や後輩を見てきました。
そこで感じたことは、ラクロスがめちゃくちゃ上手い人になるには、努力も当然必要ですが、ポテンシャルや運動神経というのも多少は絡んでくるということです。誰でもラクロスが上手くなれるとは言い切れません。ただ、ラクロス以外の当たり前にすべきことは、いくらラクロスが下手くそでも意識次第で必ずできます。そこにラクロスの上手さは相関しないし、本当に誰でも出来ることです。
部活以外の、プライベートの行動を変えるのは、人によっては難易度が高いかもしれません。もちろん、変えた方が個人的にもチーム的にもプラスだし、私ももっと変えたほうがよかったと思います。ただせめて、部活中の時間だけでもいいので、当たり前にすべきことは必ずやるべきです。
日吉のネットを運ばない、ボールアップに行かない、遅刻したくせにオフなしを全うしない、あるはずもない予定を作って試合観戦を欠席する、何度注意してもクロスカバーをつけないなど。私も氷を何度も忘れて迷惑をかけました。私も含めて、当たり前ができない部員が多かった今シーズンを笑顔で終われるはずがなかったと、改めて思います。もちろん、最後まで部員を直せなかった我々幹部の責任でもあります。
慶應は長らくヘルメットや防具を並べません。そんなことしなくても試合で勝てばいい、という考え方です。私もそれを変えようとはしませんでした。ただ、今思うとそれはどうなんでしょうか。並べた上で勝つのが1番いいことなんて、当たり前です。こんな当たり前なことすらできない、幹部がさせないチームが日本一だなんて夢のまた夢だったと反省しています。
ラクロスが上手い人、ラクロスが強いチーム、これらを目指すことは当然いいことで、当たり前にするべきことです。しかし、上手ければいい、強ければいいという考え方は、全部員が捨てるべきだと思います。
余計なお世話ですが、来年以降は、ラクロス以外の当たり前にすべきことを完璧にして、日本一を奪還してほしいと個人的に思っています。
以上のことが、私が部に生み出す最後の付加価値として、誰か1人でも頭の片隅に残ってくれれば幸いです。
かなり上から目線の堅い文章になってしまいましたが、ここからは恒例の感謝コーナーに移ろうと思います。
両親へ
7年間ラクロスを、15年間スポーツを自由にやらせて頂き、ありがとうございました。自分から部活の話は全くしなかったけど、他大学の試合配信を見るくらいラクロス好きな母、この日しか行けないからと獨協大学まで応援しにきた父、とても感謝しています。これから、恩返ししていきます。
同期へ
塾校組とは7年間、アーセ・スタッフとは4年間、本当にありがとう。車だったりご飯だったり、何気ない時間をみんなと過ごせたのが、とても楽しかったです。
飲む時はいつでも誘ってください、生きてたら参加します。
スタッフ陣へ
4年間本当にありがとうございました。特に最後の1年は反省グルに入ったり関わる機会が増え、練習や練習外での膨大な仕事の量とみんなの頑張りに、とても感化されました。尊敬しています。スタッフがいないと練習ができないなんて事は当然ですが、慶應ラクロスは間違いなくスタッフが作っていると思います。今年見ることが出来なかった景色を、来年以降は見て欲しいです。
Gの先輩方
今こうして日記リレーを書けているのも、リーグ戦に出場できたのも皆様のおかげです。ありがとうございました。今年は試合前に来る菅川さんの激励や、岸さんから来る試合後のメッセージから力を貰っていました。
そして宙さん、Gコーチを引き受けて頂きありがとうございました。誘った際に提示した、今年こそ宙さんに日本一の瞬間をベンチから見せたいという願いは叶いませんでしたが、とても感謝しています。
塚井
同期Gとして、色々とお世話になりました。塚井と同じポジションだったおかげで、明るくラクロスができました。試合でのメンタルは、間違いなく日本一です。ありがとう、社会人でもよろしく。
浜地
6年間、お世話になりました。浜地の闘争心を全面に出す姿は、慶應ラクロスに必要なものです。守護神として、全日の舞台で輝く背番号2が見れる日を、楽しみにしてるよ。
舘山
苦しい時期もあったと思うけど、1年間の成長度は舘山が1番だと思います。ここ最近のBリーグでは、誰よりも輝いていました。本当に嬉しいです。自信を持って、来年は必ず、リーグ戦で活躍してね。
まっちゃん
自分で練習メニュー考えたり、B参加したり、誰よりも努力しているのをずっと見ていました。93番が育成リーグで活躍してる姿は、とても誇らしかったです。自分も2年までCだったから、大丈夫だよ。あ、髪型いいね。
岩城
上手すぎます。セーブで教えたことは1つもないくらい、あと3年努力を続ければ日本代表になれると思います。あ、ご飯を食べたらね。強化部の方、見ていてください。今年重要な場面を経験できたと思うから、来年以降チームを引っ張るGになってね。
窪田
Gを1から教えた後輩だから、サマーで躍動している姿を見て感動しました。同期に化け物がいるのは大変だと思うけど、お互い切磋琢磨して、一緒に試合出てほしいです。あとズボンはもっと短く、靴下を白にした窪田を見れる日が、来るのを期待しています。
えみこ、落合、つばさ、春海、平賀、ゆか、大畠、しょうえい
おーみと一緒にみんなの話を聞くのが、とっても楽しかったです。自分と春海と1年生は、第4回ファミ会で幸せな話ができるようにがんばりましょう。
みんなの活躍、誰よりも、応援します!
秦
陰ながら、秦の努力量や向上心、ラクロスに対する情熱に尊敬を抱いていました。秦みたいな人がこれから増えるといいなと、思っています。応援しています。
まだまだ感謝を伝えたい方や、メッセージを残したい方はたくさんいますが、長くなってしまうのでこの辺でやめておきます。
4年間関わってくれた全ての方に、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
私の日記リレーは以上となります。
次にバトンを渡すのはこの方。
STRIVEシーズン 主将 塩原健司
同期で唯一、下級生から試合に出続けた男。ひたむきにラクロスと向き合い、主将として1年間チームを引っ張ってくれました。
志半ばで終わってしまったけれど、少なくとも自分は塩原の代の副将ができて良かったと強く思っています。
彼の大きな背中を見てきた後輩たちは、必ずリベンジを果たしてくれることでしょう。
我らの主将が最後にどんな文章を残してくれるのか、とても楽しみです。
それでは塩原、よろしく!