【日記リレー2023 VOL.25】「滾」〜矢崎雄海(4年/経済学部/MD/#91/慶應義塾高等学校)
真っ赤なクロスを使っている森谷からバトンを受け取りました。ミディの矢崎雄海です。
森谷との出会いは塾高1年の球技大会でした。「野球部で留年したやつがソフトボールの初戦相手らしい」という噂から、どんなデカいやつが来るのかと思ったら、メガネ+小デブ+うるさいやつでなんだこいつ、となったのを覚えています。今では見違えるように痩せ、一時は小学生の角刈りのような頭をしていましたが、髪の毛が長くなり大人っぽくなったと思います。
大槻さん→内藤の25番ラインから芸人プレーをしっかり受け継ぎ、森谷のプレーは奇想天外で、時に腹が捩れるほど笑えます。ただ、アーセの練習に顔を出したり、動画研究を誰よりもしていたりと、真面目で優しい良いやつです。大好きな同期の1人です。長くなった森谷の話はそろそろ切り上げて、本題に移ろうと思います。
「滾」この文字を見て、読むことや字の意味を連想できますか。どれくらいの人ができたでしょうか。
「滾る(タギル)」体育会の学生であれば日々の練習からこの言葉が飛び交っていたり、体育会生でなくても日常で使っていたりして、知っているかもしれません。私は、高校生の時にアメフト部のUnicornsが「滾」を掲げていたことでこの言葉を知り、読み方を知りました。
「滾る」をGoogleで検索すると、
1水を逆巻いて激しく流れる。
2煮え立つ。
3激する気持ちが盛んにわきおこる。わきあがる。
このような意味が出てきます。この日記リレーで取り上げたいのはもちろん3番です。私は負けず嫌いとも捉えています。
私のことをよく知る人であればこう思ったかも知れません。「お前が題材にあげる言葉か」と。そう、そう思われるのが正しいし、あー理解されているなと痛感します。
私は本当に滾ることが苦手でできません。常に自分自身を第三者視点で見てしまい、滾っている自分に恥ずかしさを覚えるし、滾って泥臭く取り組んで、失敗したら目も当てられない。そんな風に考えてしまい、滾ることができません。気づけば滾ることを諦めてしまっているようにも感じます。考えてみると大学の4年間だけでなく、高校生から「滾れない」という気持ち、悩みを抱えていたなあと思います。
まず、滾ることは良いことなのでしょうか。まだ20年ちょっとばかしの人生で結論を出すのは早すぎるかもしれませんが、滾ることができるメンタルがあるというのは良いこと、強いことだと思います。例えば、石村のグラボ・ライドや、りんたの1on1など、滾りから力になっているであろうプレーは散見します。落合も周りを鼓舞しながら自分を滾らせているなあ。滾るのが上手だなあといつも見ています。滾ることができれば、ここ一番という場面で勝負強さが発揮される。球際で相手に勝つことができる。そんな人間になれると思います。
大学4年間で、結局滾れなかったなあ。でも、滾った方が良いよ。強いよ。という文章で終わると短すぎますし、もし同じようなことを考えている、悩んでいる後輩がいたら少しでも助けになればいいなと思うので、もう一つ話を膨らませたいと思います。
「脳みそを使いなさい。」ということです。
めちゃくちゃ偉そうに一言にまとめましたが、私が全くできていなくて、もっと早く気づくべきだったと痛感しているものです。
滾れない自分に気づいていながら、滾れる方がベターだと気づいていながら、原因追求や改善に身を乗り出してきませんでした。「滾らずに冷静に状況把握できる人間もいても良いだろ。」と、シャットダウンして、脳みそを使って考えることを放棄していたからです。
「なぜ、滾らずに状況把握できる人間がいた方が良いのか」「なぜ、滾るべきなのか」というような「なぜ」の部分を考え抜いてからその考えに至っていれば、滾ることができない自分を他人事として捉えずに改善していたり、または滾らないことへのバリューに圧倒的な自信を持てていたりしたはずでしょう。脳みそを使って考えてこなかったからこそ、滾ることができる人に羨望の眼差しでただ見るで終わっていました。
最近、アーセの子がなかなか挑戦できる環境にない、周りの目を気にしてチャレンジができないという噂を耳にしました。
これも、「チャレンジをして失敗したら怒られるからやらないでおこう」「チームの歯車になるために言われたことだけをしよう」と、ここで脳みそを使うのを辞めてしまっていると思います。一度でいいから「なぜ、失敗して怒られたらダメなのか」「なぜ、チャレンジさせてくれと主張してはいけないか」など少し考えてみると、視野が広がって見え方が変わると思います。
ここまで、脳みそを使って、「なぜ」の部分にフォーカスするべきだ!と一丁前に綴ってきましたが、自分で気づいた訳ではありません。これは、お世話になっている社会人の方から指摘され、何も考えてない脳みそでハッとさせられたことでこの考えに至りました。本当にここまで脳みそを使って思考してきていなかったのだなと痛感しました。私もまだまだ脳みそが全く鍛えられていないヒョロガリの状態です。筋トレを毎日のように頑張れば体がデカくなるように、脳みそも毎日のように使えば鍛えられます。
大学4年の秋に脳みそを使えていないことに気づいた私とは違って、後輩のみんなにはまだ時間があります。今これを読んでいるその一瞬、抱えている悩みに対して自分からシャットアウトしていないか、考えてみてください。ハッとすることがあるかもしれません。
レギュラー争いの競争下で常に考え抜いてきた人や、責任感から常に考え抜いてきた人には当たり前の話にまとまってしまったと思います。私のような楽観的に逃げてしまいがちな人や、現状に行き詰まってしまった人は、脳みそが使えていないかもしれません。脳みそを意識的に使って、鍛える。を一緒に頑張りましょう。ラクロスだけでなくて、日々の生活や他の活動にも絶対に活きてきます。
私の日記リレーの本題は以上です。ここまで目を通してくださった方、ありがとうございます。最後にお世話になった方々に感謝を伝えてバトンをつなぎたいと思います。
ミヤケイさん
91番ありがとうございました。2年間ミヤケイさんとラクロスができて、4年間お気に入りの番号でプレーできて最高でした。91番を輝かせるのが遅くなってしまいましたが、早慶戦見にきてくれたり、メッセージくれたりマジで嬉しかったです。
人としても男としても尊敬できるところが多くて(一部できないのもあるけど)、趣味も合うし、兄貴だけど同期みたいな感じが大好きです。これからも色々お世話になります!
内藤・友清
後輩みたいな年上の2人のおかげで日々の楽しさが何倍にもなっていたよ。甲子園でタッツーに会えた時はマジで嬉しかった。ノイトーにはなかなか会えてないから会いたいよ〜
てか、仕事で地方飛んだからって、2人とも今シーズン1回も試合来てくれてないの許さないから!10/15のFINAL4、日帰りで応援しに帰ってきなさい。
広報組
ミヤケイさん、ヤマトさんがいなくなってから写真や動画編集へのプレッシャーがすごいと思うけど、長町や渉を中心に常にかっこいい投稿ができていて本当にすごいです。グッズもまだまだ売りまくろうね。来年以降も超楽しみです。
ノダリン、秦、増田、岡ちん、コウヨウ、カイト、キイチ
ファミリーのみんなは来年以降、一番応援してます。一年生の3人はまだ全然関われてないけど、練習顔出しに行ったり、ファミ会開いたりするから今後の成長を見守りたいです。
同期へ
長いやつとは7年目の付き合いなので、時が経つのが早すぎるなあ、岡本中根トレきつかったよなあと話を膨らましたくなります。塾高の時なんか知っているくらいの微妙な関係のやつとラクロス部入ったからこそ急に仲良くなれたり、なんか3・4年で急に仲良くなったり、ラクロス部入っていなかったらこの関係はなかったのか。入部して頑張ってきて良かったと思います。俺のスコアか、グランピングとか連れて行くで恩返しします。
家族へ
約7年間、朝4時半に家がバタバタし始める生活にお付き合いいただきありがとうございます。高校生の時、留学したいだの、アメリカでラクロスしたいだの、といったわがままをあっさりGOでもなく、拒絶でもなく、目的をはっきりとさせてからGOサイン出してくれたことに感謝しています。岐路で色々考えさせられてきたおかげで、2人のおかげで、何一つ不自由なくスポーツ人生楽しめました。来週にはニューヨーク遠征にも行かせていただくと言う超金のかかる息子ですが、今後お返しを頑張ります。
次は蒼空のターン。アメフト観戦では兄バカになって応援しまくります。楽しみすぎです。
ではここら辺で、次の大海にバトンを渡したいと思います。
まず高身長イケメンという最強スペックに加えて、インスタには犬の写真を載せるというあざとさまで持ち合わせている大海。誰が彼に男として勝てるのでしょうか。来年以降に備えて早めにファン公言しときます。大海が育て上げたアーセの子達のリーグ戦とか早慶戦とかめちゃ楽しみです。ミーティングの時から話がとても上手だなあと常々感心していました。そんな大海の文章が楽しみです。よろしく!