【日記リレー2023 VOL.14】「原動力」～寺田拓海(4年/法学部法律学科/FO/#99/浅野高等学校)～

塚井からバトンを受け取りました、4年FOの寺田拓海です。

塚井は同期随一のムードメーカーで周りにはいつも人が集まっているのが印象的です。彼は才能もさることながら熱量を持って努力できる人間でもあります。アーセナル時代にはATで得点王、続くGでは現在Aチームに所属するなど彼の活躍には目を見張るものがあります。これからの「塚井勇斗」のストーリーが楽しみで仕方ありません。(FOの反応早いのは緊張するからやめてね)

あまり褒めすぎると彼が饒舌になりすぎてしまうので塚井の紹介はこの辺にして本題に移ろうと思います。

先輩や同期の皆が言っているように自分の番になると本当に何を書けばいいのかわからないです。実は半年前くらいに日記リレーに書きたい内容をスマホにメモしていたのですが、先日Appleに魂を売ってしまったため、データを紛失しました。結果、締め切りギリギリに執筆しているので拙い文章にはなってしまうとは思いますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

とはいっても偉そうに何かを伝えられる立場ではないので、悩んだ末に見つけた自分の原動力について語りたいと思います。

高校まではサッカー、大学ではラクロスと歩んできた体育会人生は決して平坦な道のりではなく、類を見ない程険阻な道のりであったと自覚しています。靭帯損傷、脱臼、骨折など関節という関節、骨という骨を怪我してきました。怪我の経歴だけ見ればプロスポーツ選手に引けを取りません。さらに高校以降はリハビリ期間の方が長いという意味が分からない状況に陥っています。

ラクロスを始めたのも、怪我によりサッカーにおいて第一線で活躍が出来ないと考えての決断でしたが、状況は変わらず、MDでもFOでも怪我に悩まされる日々が続きました。怪我をするたびに激痛が走り、続くリハビリ期間を想像すると悔しさや絶望で憤りすら覚えることもありました。

僕はよく周りから「メンタルが強い」と言われますが実は全くの逆で、本当はできるだけ楽をして、自分がやりたいことをやりたいメンタル激よわ人間です。そんな僕が度重なる怪我をしても現在に至るまで体育会で部活動を続けられている原動力は『責任感』であると感じています。チームスポーツを続けてきたのも一人一人がチームのために責任を全うし、チームで勝利をめざすという特徴に魅せられたからです。特に中学高校ではサッカー部の副キャプテンを務め、チームをまとめる立場として自分が折れてはいけない、その一心から活動に取り組んでいたことを思い出します。

ラクロスにおいても同様です。PRIDEシーズンまではラクロス部で日本一を目指すという漠然とした目標を語ったことに対する責任からリハビリや壁当てを頑張っていました。代替わりのミーティングの際にも怪我により離脱していたため、新シーズンでどうチームに関わろうか悩んだ挙句、ポジションリーダーになって最強のFOユニットを引き継ぐことを決めました。大きな責任感を背負い、今まで以上に部活にコミットするためです。実力もなければチームへの貢献度も少ない自分がリーダーとして認めてもらえるか不安でしたが、長町や塩原はじめ、チームが認めてくれたことはとても嬉しかったです。

喜びも束の間、右も左も分からないままSTRIVEシーズンがスタートしました。偉大な先輩方が牽引してきた慶應のFOを任された責任感は大きく、ちっぽけな自分の無力さに打ちひしがれる日々が続きました。そんななかで僕が大切にしたことは、周りを信じ、頼ることです。少し視野を広げることで色々なことが見えてきました。圧倒的な頭脳がいないからこそ全員でスカウティングをし、圧倒的な実力者がいないからこそウィングやフィールドメンバーと協力してポゼッションを取る。自分たちの目指す方向が見つかった気がしました。

新しいことを始めることはそれ相応の困難もありますが、なんとか乗り越えてこられたのも協力してくれる皆のおかげです。他大FOから慶應のウィングが変わったと言われたときには自分がやってきたことが実を結んでいる実感を得ることができました。また、粉川・水野・石村・秦などをはじめとしてより深くFOに興味を持ってくれる人が増えたことは嬉しい限りです。

最初は上手くいかないことも多かったですが、試行錯誤を繰り返し、勝手ながら例年にも負けないFOユニットを作れているような気がしています。それも自分の原動力に立ち返り、その中で何をするべきかを見つめ直したからだと思います。

誰しも原動力はあるでしょう。僕の場合はたまたまそれが責任感であっただけで、楽しみたい、活躍したい、日本一になりたい細かく分ければ100人いれば100通りのものだと思います。挫けそうになったときは原動力を思い返して欲しいです。その結果、違うやりたいことが見えてきたのであれば環境を変える事だって何も間違いではないと考えています。また、なかなかそれが見つからない場合はラクロス部には頼れる同期、先輩、後輩がたくさんいます。そういった人に想いをぶつけてみると意外と心が晴れるものだと思います。話したことがない後輩も多くいますが、何かに挫折しそうになった時や悩んでいることがあれば遠慮なく連絡してください。なんでも聞きます。

まるで引退した後の話みたいになりましたが、僕のプレーヤーとしてのシーズンはまだ始まっていません。最後にわがままを許してもらえるなら試合で活躍して終わりたい。支えてくれた方々や応援してくれる方々のためにも、プレーという形で恩返しをしたい一心で今リハビリをしています。偉大な先輩から頂いた99番を背負って仲間と喜びを分かち合うその日がとても楽しみです。

痛い文章になっていそうで不安しかありませんが、これを読んでくれた誰かの心に少しでもいい影響を与えられたら本望です。

最後にお決まりのようになっていますが、例に違わずお世話になった方にメッセージを送り、このブログを締めくくりたいと思います。長くなってしまいますが、ご容赦ください。

スタッフ陣へ
間違いなくみんなのおかげでラクロスができています。最高学年になって色々な話を聞くにつれ、感謝の思いが募るばかりです。本当にありがとう。

同期へ
始まった当初はどうなることやらと思っていましたが、皆それぞれが熱い思いを持っていることが分かり、今ではいい関係性になっていると思います。ラスト数か月全力で駆け抜けよう。

他大の仲間へ
1年の頃に1日中壁当てに付き合ってくれた親友、中高が一緒で他大でラクロスを頑張る戦友たち、多摩川で一緒に練習してくれた皆。そしてなんといっても青学、法政、早稲田、東大、上智、武蔵(みんなをかけなくてごめんなさい)を中心とするFOで出会った仲間。4年の代は個性的なメンバーが多くてとても楽しかったです。ぜひ最後にお手合わせをお願いします。

FOファミリーの皆さんへ

あそさん
右も左もわからない僕を状態から育てて頂いたことは感謝してもしきれません。いつも場を和ませてくれる一方で、チームや後輩を気にかけ、助言をしてくださるあそさんほど頼れる人はで会ったことがありません。送られるURLは一度も目を通したことがないですが、いつか理解できるまでのレベルに到達できるよう精進します。

木村さん
数々の伝説に目が行きがちですが、実力もトップクラスで密かに目標としていました。僕の小さな疑問に対しても真摯に向き合ってくださり、その一言一言に助けられたことを覚えています。先日遊びに来て頂いたときも部活全体が和み、存在の大きさを再確認しました。ぜひまた遊びにいらして、古代のウェポンを輝かせてください。

松澤さん
先輩でもあり父親のように慕っていました。僕たち後輩のことを一番に気にかけ、引っ張ってくださる背中はとても大きかったです。松澤さんの言葉に何度救われたか分かりません。3月に再度脱臼をした後号泣しながら電話した際には気持ちに寄り添ってくださり、気持ちがかなり楽になりました。本当にありがとうございます。99番を継ぐ決闘者として最後まで頑張るので応援宜しくお願い致します。飲み会の予定が先延ばしになりすぎているので早く計画を立てましょう！

ビクターさん
何から何までお世話になりっぱなしで頭が上がりません。圧倒的な実力で他大FOから目標にされ、それでも勝ち続ける強さにとても尊敬していました。遊戯王から始まり、ポケモンカード、ワンピースカードにまで手を付け始めましたが最近機会が少なくなり寂しいです。また勝負しましょう。また、皆寂しがっているのでぜひ練習にもいらしてください！

後輩たちには恥ずかしいから短めに

ようせい
ビッグベイビー。今年は特に背負わせてしまっている部分が多いけどいつも期待に応えてくれる姿はさすがだなと思ってます。来年以降は今年以上に自分の思い通りにならないことも増えると思うけど頼れる同期と後輩と一緒に頑張ってね。

Kamata
幸せ絶頂の男。ラクロスに対して真摯に向き合い、あらゆる情報に精通しているのは尊敬しかありません。確実に成長してるから自分を信じて頑張って。道に迷ったらいつでも相談してね。

長瀬
ハードスケジュールなのにも関わらずいつもニコニコしてるスーパーマン。長瀬がいるとユニット全体が明るくなる気がします。成長も著しくてリーグ戦を任せられるほどになって嬉しいです。彼女出来たら教えてね。

るる
話を聞いてないのに愛想よく相槌を打てる天才。練習メニューを迷っているときにるるの何気ない一言でヒントをもらうことが多いです。同じ時期くらいに復帰だから肩ニキ同士また頑張ろう。

増成
ガジュマル。いつもmgの目を盗んでは氷入りのおいしいBCAAを作っている姿はゴブリンみたいだけど、ラクロスに関しては一番熱い気持ちを持っていると思ってます。来年以降の成長も今から楽しみだよ。

お世話になりっぱなしの同期

長町
偉大な先輩方や可愛い後輩がいてもやっぱり同期の存在は大きすぎた。一足早く始めた長町の成長が早くて全く勝てずに絶望したのを鮮明に覚えています。委員会や怪我で大変な時も練習に来てくれてFOユニットを引っ張ってきてくれたことは本当に感謝しています。ありがとう。俺が試合に帯同できない日も長町がいれば安心して結果を待つことができています。あと少しで復帰できると思うから同じ試合で戦いたいです。残り期間悔いの残らないように頑張ろう。これからもよろしく。

最後に家族

父さん
小さな頃からやりたいことを何でもやらせてくれて本当にありがとう。家族に弱さを一切見せずに家族を支える姿は自分の憧れです。試合を見に来ないで欲しいと言っていた時期もありますが、これからの試合はぜひ見に来て欲しいです。応援宜しくお願いします。

母さん
毎朝起きてご飯を作ってくれ、見送りをしてもらっているのは本当に恵まれているなと感じています。いつも味方でいてくれるその温かさに何度救われたかわかりません。ありがとう。これからもよろしくお願いします。

兄貴
覚えてないかもしれないけどラクロスを始めるにあたって夢を語ったときに「かっけえじゃん」と言ってくれたことで入部の一歩を踏み出し、素敵な体験ができています。いつも応援してくれてありがとう。

次はアーセナルコーチのあつひとです。怪我をした際に励ましてくれた優しい心の持ち主です。ゲームで培った遊び心あるクロスワークで相手を翻弄する実力者で、1年生の頃にはよく教えてもらっていました。そんな彼に教わるアーセナルの選手が羨ましいです。文章を見たことがないのでどんなことを書くのか期待が膨らみます。

ではあつひとよろしく！