blog
日記リレー

【日記リレー2023 VOL.13】「1番目立つ主人公」~塚井勇斗(4年/法学部政治学科/G/#1/攻玉社高等学校)~

玉置くんからご紹介にあずかりました4年Gの塚井です。
彼に対する後輩からの人望の厚さには嫉妬すら感じさせられます。彼の部活に対する熱さや思いの強さが後輩からの尊敬に繋がっているだと僕は思います。また、彼はだれてしまいがちな僕たち同期やチームに喝を入れてくれる代にとってもチームにとっても非常に大切な存在です。僕個人としても彼が忌憚ない意見をぶつけてくれることでより一層成長できたなと感じることが多いため非常に感謝しています。いつもありがとう。

さて、これまでの同期たちや先輩方も皆さん書かれていますが、実際に自分の番となると何を書こうか全く浮かんできません。ですが自分も広報に属す身として毎年締め切りを過ぎる人に困っていたことを思い出してなんとか今この文章を探り探り書いています。そのため稚拙な文章になってしまうかもしれませんが何卒お付き合いいただければと存じます。

僕のラクロス人生は良くも悪くも彩り豊かなものでした。初めはAT志望で入部したのに慢性的な足の怪我が原因でATを務めることが難しいと入部後2ヶ月ほどで発覚。心機一転ゴーリーに転向してトップチームを目指すぞとスタートダッシュを切ったと思ったらすぐに2度に亘る骨折をしてしまい結局アーセナルの同期と出た試合はチームとしては何度かあった練習試合を含めても3月の新人戦大会だけで、1番成長すると言われている時期をリハビリで過ごすことからくる将来への不安は大きなものでした。
それから1年半くらいCチームで同期と数人の先輩たちとのびのびラクロスをエンジョイしてきました。ただいつまでも無思考の生活を続けるわけにもいかず、ラストシーズンに向けてプレイヤーかコーチどっちで身を振るのか迷っていた中で麻生に相談し、スクリメでの活躍もあって3年の10月にBチームに上げてもらえました。しかしBに上げてもらったはいいものの結局Bリーグ決勝のその日までコーチの信頼を得ることはできずほとんどの試合に出場することがないまま3年のシーズンを終えました。
代替わりの学ミが近づくにつれて後輩からは「塚井さんって来年残れるんですか?」などのいじりなのか心配なのかわからないことを言われるようになりました。笑いながら「もう今年で終いかな」などと返していましたが、実は結構不安に思っていました。しかし、ゴーリーの枚数が少ないこともありなんとか部活にプレイヤーとしてラストシーズンも関わることができることになり、どうせならそれまで遠過ぎて少し諦めかけていたAチームを目指して頑張ろうと再びラクロス熱を高め始めました。
そしてラストシーズンが始まって2ヶ月、六大戦初戦の早稲田戦1週間前に急遽Aチームへの異動が決まりなんとしてもこの機会を活かしてAに定着してやろうとラクロスへの熱は最高潮に達しました。そして自分の中でもこの数年間で最も実力が伸びたと感じる3ヶ月余りを過ごし、ほんの少しとはいえ早慶戦のフィールドでゴールを背負って立つことができました。ここから夏期間後もAでリーグ戦、ひいては全日本まで頑張るぞと意気込んでいましたが実際に夏期間が終わるとAには僕の代わりに1年生の岩城が据えられ、僕は再びBチームに名を連ねていました。悔しかった。でも客観的に見てAにいる3人は自分よりも安定性もしているし、単純に上手かった。正直その時は再びAに上がる自信、3人を超える自信はほとんど失われていました。
それでも幸四郎さんから引き継いだ“1”という伝統の数字を披露するのはAでなくてはならないなと再び自分を奮い立たせてもう一度だけ頑張ってみようと思い、その結果今この日記リレーを書いている段階ではAに復帰することができています。これから先再びBに戻ることもあるかもしれません、それでも愚直に最後の一瞬まで実力を伸ばし続け、誰よりも大きな、1番の称賛を浴びてSTRIVEシーズンを終えてやろうと思っています。
慶應ラクロスの”No.1”は他の誰でも無く、自分なのだから。

さて、ここまでラクロス部での数年間の振り返りを書いてきましたが、僕が怪我での停滞期や思い通りに試合に出られない時期を初めとする挫折を乗り越えていく上で常に考えていたことがあります。
それは「自分が主人公であるからこそ最後の場面の感動を増すために挫折や苦労がある」ということです。それぞれの人生はそれぞれが主人公です、自分の視点からしかこの一生は過ごすことができないし、人生を1つの作品として振り返ったときにその見応えがどれほど良いものになるのかは自分がその人生でどれだけの紆余曲折を経て、辛い思いや悔しい思いをして、それを乗り越えた先にどれほど大きな成果を生み出すことができたかに依拠すると思います。全てが成功に満たされ、挫折も何もないままの人生は作品としてあまり面白くないし、いつか挫折を味わった時にそれを乗り越えられないまま没落してしまうでしょう。自分の人生を見応えのある名作にするためにも、辛い期間や経験は程々にあった方いいと思います。ただ、この考え方には最後にどんな形であれ納得のいく結末を迎えなくては単に苦労や辛さに溢れた、観ていて辛い作品や尻すぼみの駄作で終わってしまうという厳しさも同時に含んでいます。
僕は「塚井勇斗」という作品の主人公として、この人生を駄作として終わらせてしまわないためにこれまでも、そしてこれから先も味わうであろう様々な挫折や苦労を乗り越え最高の結末を迎えるために、このラクロス人生やそれから先の人生の酸いも甘いも全て全力で楽しんで行こうと思います。
僭越ながらここに記させていただいた僕なりの風変わりな考え方がこれを読んでくださった方々の挫折や辛い時期を乗り越える助力に少しでもなることができれば幸いです。

ここまで長々と拙文を記してまいりましたが、最後に特にメッセージを残したい方々へのお時間をいただければと存じます。

家族へ
父さん、金のかかる息子でごめんなさい。何かの形で何倍にもして報いるのでお待ちください。そしてあともう少しだけ脛をかじらせていただきます。よろしくお願いします。
母さん、毎日色んなことに感謝でいっぱいです。面と向かって伝えるのは小っ恥ずかしく、普段は偉そうな態度をとっておりますが心から感謝しています、ありがとう。
兄ちゃん、色んな場面で気にかけてくれてありがとう。多分俺が兄だったらそこまで弟に優しくできないな、って感謝と同時に尊敬もしています。恥ずかしいからこの文章読んだとしても黙ってて。大阪旅行代はそのうち返します。多分。

幸四郎さんへ
1番という伝統ある背番号を僕に渡してくれてありがとうございます。まだこうしさんと比べる今ひとつ1番を輝かせてあげられていないですが、もう少しお待ち下さい。僕こそが慶應のナンバーワンだということを証明して見せます。これからもよろしくお願いします。あとフランスのお土産待ってます。

ゴーリー陣へ
 麻生、同期で唯一のゴーリー仲間として、俺がプレイヤーかコーチか悩んでる時とかに「やれるだけやってみれば」ってアドバイスくれたり、俺がB挑戦したいって言った時に先輩に打診してみてくれてありがとう。残り数ヶ月、早慶戦以来の1 番と2番が2人揃ってチームを守る日を迎えるためにお互い頑張ろう。

 浜地・岩城、おじさん達もう少しだけ頑張るので覚悟してなさい。怪我だけはしないでね。

舘山・まっちゃん・窪田
ボール当てられるの痛すぎて辞めたくなる時とか、同期に死ぬほど上手い塾高ゴーリーいて抜かせる自信出なくて萎える時とか今までもこれからも沢山あると思うけど毎日必死に頑張り続ければきっと最後は報われるから頑張って、アーセ出身ゴーリー達を心の底から1番応援してます。


 
 宙さん、早慶戦の日悪態をついてしまってすみませんでした。残り数ヶ月で全員ねじ伏せて1枚目誰にするか悩むことを無くせるよう上手くなります。楽しみにしていて下さい。

同期へ
アーセも塾高もスタッフも全員ひと癖もふた癖もあって、変な奴ばっかりだけど君たちのおかげでここまで楽しくラクロスも私生活も送れています。これからも末長くよろしゅう。
 森谷くん、君とはなんやかんや同期の中で特に関わりが深い気がします。将来君がお店を開くまで君の料理はあえて食べないでおきます。でも死ぬまでに食べてみたいから絶対に君の夢を叶えて下さい。あと麻雀教えてくれてありがとう。今度また君の家に桃鉄やりに行きます。

後輩へ
あまりリスペクトを感じないというか、舐められてるとすら感じていますがそれもまた1つの愛され方だと思っています。同期プレイヤーが少ない分練習中は君たちと話す機会が多くいつも笑わせてもらっていて僕は幸せです。いつでも飯行こう声かけてね。
 関根くん、どんどん上手くなっててリーグ戦もスタメンだしすごいです。けどファミ会でもう少し喋りなさい。飲みたいから早く成人して。
 多田くん、なんで61番渡したのか忘れたけど応援してる。また悩みできたら相談してね。

他にも個別で伝えたい先輩も同期も後輩もたくさんいるけど長くなりすぎるのでこの辺でおしまいにします。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

次の担当者は、封印されしエグゾディアことFOリーダーの寺田くんです。
寺田は度重なる大怪我に悩まされてきましたが、それでも挫けずに直向きな努力を続け、徐々に復活の兆しが見え始めてきました。先日FO対決をしたところ復活途中であるにも関わらず、完膚なきまでに敗北を喫したので、彼の四肢が全て万全な状態で揃った時、慶應はデュエルに勝利するという噂は本当だと確信しています。
そんな努力の鬼である寺田が何を語ってくれるのか楽しみです。よろしく!

PARTNER

共に情熱を燃やしてくださるクラブパートナー様

OFFICIAL SNS

各種SNSでも最新情報を発信中