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日記リレー

【日記リレー2023 VOL.11】「答え」~杉本渉(4年/法学部政治学科/AS/慶應義塾高等学校)~ 

椎名からバトンを受け取りました、ASの杉本渉です。
椎名は理工学部生として同期の誰よりもキャンパスに通い、研究に励みながらBチームを引っ張る文武両道の鑑です。また、動画の画角にアドバイスをくれた数少ない同期の1人でもあります。ASからすると動画を見てくれているって分かるから嬉しいし、なかなか言ってくれる人はいないからぜひみんな見習って、動画で思うことがあったら何でも言ってください。そしてATで、左利きで、高校時代の僕と重なるから勝手に親近感を感じて応援しています。公式戦での得点が楽しみです。

8月に日記リレーを書かなければならないことが決まってから、引退をまだうまく意識できない中で、漠然と自分に何が書けるか考えてきました。そんな中、先日、日体に負けて嫌でも引退を意識してしまいました。僕達が入部してから、公式戦で学生に負けたことはなかったからです。それだけ大きな負けでした。ただ、もちろん引退が決まったわけではないし、全チーム優勝の目標は変わりません。ウィンター、育成リーグ、Bリーグ、そして1月14日、みんなで勝って引退するために、今一度自分に言い聞かせるつもりで、今だからこそ、僕だからこそ書けることを書きたいと思います。

僕には「正解」を探す癖があります。
何か物事を始める前に、どの選択をすれば成功する確率が高いか、はたまた近道か、または自分が傷つかないか、良くも悪くも考えてきました。そのため、大きな傷を負うこともなければ、自分の想像を超えることもありませんでした。

大学でアナライジングスタッフとしての入部を決めた時もそうでした。中学からラクロスを続けてきたから、なんとなく大学でも続けようとセレクションを受けたけど、そんなに甘くはなく、選手として入部することはできませんでした。そこで、6年間ラクロスに関わってきたし、中学・高校からの友達もいるし、ベストかは分からないけどベターな選択だろう、当時の自分にとって「正解」だろう、入部動機はそんなものでした。そして4年生になって、当時の自分の選択は間違っていなかった、やっぱり「正解」だった…

僕が書きたいことはそうではありません。
むしろ、「正解」だったかは分からないです。「正解」はいつになっても出ないと思います。
僕が書きたいのは、自分の選択に責任を持ち、自分なりの「答え」を導くことです。

大学生になってから、部活動以外の場面でも大きな選択をする機会が増えました。将来に関わる選択になると、余計に「正解」を探したくなります。しかし、ベストな選択だと思っても、結果が伴うとは限りません。人それぞれに結果の捉え方が違うから、全員にとっての「正解」がある選択はもうないのかもしれないです。逆に言うと、どのような選択も「不正解」ではないはずです。選択によって物事が決まるのではなく、選択した後の行動が成否を左右するはずです。大きな一歩にするのも、小さな一歩にするのも自分次第です。
だからこそ、自分なりの「答え」を導くことが大切だと感じています。

僕はそのために必要なことが2つあると考えています。

1つ目は、自分事として捉えることです。
選択の大小は関係ありません。日々の練習でも選択する機会は常にあります。その1つ1つを「先輩に言われたから」「やらなければならないから」だけではなく、なんでその選択をするのか考えて、最後は自分が決める。僕はなぜ練習後なるべく早く動画をアップロードするのか。選手が少しでも早く動画を見られるように、日本一を目指せる環境を整備するために、僕自身が選んで、そうしています。1人だけが責任を担うのと、1人1人が責任を担うのとでは物事の進むスピードが大きく変わります。責任の一端を担うことは、自分を成長させるし、チームをもより良い方向へ進めるはずです。

2つ目は、人を頼ることです。
人を頼ることは案外難しいです。声をかけるまでのハードルが高かったり、相手にとって自分が負担にならないか考えてしまったりします。だから、意識して人を頼ることが必要だと思います。僕の人生で1番の財産は間違いなく人です。家族であり、友人であり、先生であり、先輩であり、後輩です。そんなかけがえのない人たちを頼らない手はありません。1人で考えていると気付けないことにも、誰かと考えれば気付けます。自分が誰かを頼ると、頼ったその人も誰かを頼りやすくなって、相乗効果でチームにも良い影響をもたらすはずです。

はじめに僕には「正解」を探す癖がある、と書きました。「正解」なんて探しても出てこなかったです。だからまず、物事を自分事として捉えて、自分は何がしたいのか、どうなりたいのか考える。次に、したいこと、なりたい姿のために必要ならば、迷わず周りの人を頼って、学んで、吸収して少しでも多くを自分のものにする。そうして得た経験、感情こそが自分なりの「答え」なんだと思います。

自分なりの「答え」が日本一に繋がると信じて、
あと半年弱、走り抜けたいと思います。

最後に、これまで出会ってきた周りの人たちとの関わりなくして今の自分はありません。
この場を借りて感謝を伝えます。

家族
ラクロス部に入って10年、変わらず応援してくれてありがとう。部活があるからってろくにバイトもしなかった僕をあたたかく見守ってくれてありがとう。何不自由なく部活動に取り組めたのは、絶対に当たり前のことではないです。どれだけ感謝してもしきれないです。

同期
練習に行けば当たり前に会えていたけど、それもあと少しだと思うと素直に寂しいです。みんながいたからASとして4年間やってこられました、ありがとう。部活ラストイヤー、悔いのないものにしよう。

後輩
先輩との関わり方がうまい後輩が多くて、僕はとても助けられました、ありがとう。これからも僕に言いたいこと言ってください。ASのみんなには、先輩僕1人で本当に迷惑たくさんかけました。まだまだかけると思うけど、あと少し付き合ってください。

同期スタッフ
仕事サボりがちな僕を見捨てずに、ありがとう。1年生から仕事大変だったけど、振り返ると全部楽しかったです。バランスいいメンバーだと我ながら思っています。後輩の育成で悩めるのもあと少し、やり切ろう。

次は、出会って10年目になる樂土です。
普通部の時から誰よりもシュートを打ち、大学でコーチになってからは誰よりも後輩思いで、ずっと変わらずラクロスに打ち込む、根っこが変わらない樂土のことを本当に尊敬しています。奇行も多いけど、みんなに愛されているのは天性のものだと思います。お酒飲むと感極まる樂土が何を語るのか楽しみです。よろしく。

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