【日記リレー2022 vol.36】「正解」〜上田真緒(4年/経済学部/MG/慶應義塾女子高等学校)〜
吉田からバトンを貰いました。本年度主務を務めます、MGの上田真緒と申します。
吉田はクールな選手で、大胆かつクリーンなプレーには毎試合感動させられます。ただ最近そのクリーンさに影が見えてきました。接点ファール飛んでないのに、なんでそれ以外の部分で2回もフラッグ飛んでるんですか??上級審判員として許せません。かつて行われたルール講習会を忘れてしまったようですね、今度ルールブックとルールテストを送っておこうと思います。1年生の時は背番号だけは一人前と言われていましたが、今では誰よりも6番が似合う”漢”だなと思っています。
吉田紹介してくれてありがとうね!体調気をつけます。
締切を守れるよう、実はこの日記リレーは9/10には1度書き上げています。しかし試合が終わる毎に書き換えたため、掲載日ギリギリの提出になってしまいました。ちなみに締切を守ってサインと前後の紹介を先に送ったところ、後輩に「締切を守ってくれる人久しぶり」「早い」と言われました、ご迷惑をお掛けしております。
日記リレーでは主務としてと、MG・審判としての想いを書きたいと思っていました。結果としてすっごく長くなりました、ごめんなさい。
私は誤字が多いし日本語が不自由なのですが、それでも一生懸命書いたので読んでくださると嬉しいです。
大学で男子ラクロス部に入るということは高校生の時から決めていました。自分で女子ラクロスを続ける選択肢ももちろんありましたが、特にDRIVEとUNITEの試合が忘れられず、入学してすぐ見学に行って、入部できる最速と言われた日に入部届と誓約書を提出しました。すごく覚えています。同じ部活の先輩でもある兄を見ていたからこそ体育会の忙しさは理解していたつもりでしたが、想像以上のものでした。「慶應ラクロスは強くて勝って当たり前」と観客の頃は思っていましたが、全員が高い水準で練習をこなすからこそ、各チームがまるで当たり前のように強いんだと理解しました。
そんな環境に食らいつくために、4年間苦労したことばかりな気がしますが、それでも部員の存在やチームのかっこよさ、練習の楽しさ、そしてラクロスの魅力に夢中になって駆け抜けてきたと思います。
主務について
主務とは組織と組織を繋ぐことが仕事であり、部則には部運営の学生責任者・統括と書かれています。部内はもちろんですが、主に外部の方との連携が多かった気がします。それを通して感じるのは、先代主務野上さんも仰っていましたが、うちの部は周りからとても注目されている事です。昨年日本一になったこともあり、今年はより多方面から見られていると思います。
クロスと大きな荷物を持ったり、部の移動着をきてると、やはりどんな場所でも「慶應ラクロス部員」とわかるし、目立っています。どんなに小さなワンシーンでも、人の持つ印象は大きく変わると思います。他大学ラクロス部の友人と話すと、「慶應ラクロスはかっこいい」と言って貰えることが多いです。広報もかっこいいし、プレーもすごいって言って貰えますし、応援してもらっています。とても嬉しいし誇りに思います。だからこそ細部にこそこだわりましょう。そして是非、外部の方と沢山関わりを持って慶應を一度客観視して欲しいです。個人的にもっと高次元にできると思う部分が「愛され応援される」だと思います。ここについては他の同期が書いているので割愛しますが、ぜひもっと外向的になり、他チームの良い部分を真似していきましょう。そしてどのような場所でもルール等は絶対に守ってください。どんな場面に遭遇しようとも、自分の軸を持って周りに流されず、常にかっこいい自分でありましょう。あ、でもたまには軸を曲げるのが大事な時もありますよ。
チーム内の序列とか関係なく、全員が日本一のチームの一員です。そして慶應の名を背負って戦う體育會の一員です。当たり前のことではありますが、改めて自覚してください。そして日常から慶應ラクロスいいなって思って頂けるのなら、もっと良いチームになれると思います。チームの実力・印象、全てを日本一にできるように、これからも皆で成長したいです。
次にMGと審判について、少しスタッフ向けです。
まず自分はMGという部門が大好きです。先輩方から教えられてきた「スタッフが日本一に連れていく」を体現するかのように、練習中は中心となってメニューを進め、練習外では試合・練習の流れを考え、少ない練習時間を効率的に過ごせるようにサポートする部門です。1年の時に単純に私の1-3つ上の先輩方を見てかっこいいなって思ってMGという部門を選びました。
振り返ると1.2年生の時は膨大なメニュー、限られた時間内での練習の進め方、選手それぞれのボトルを飲むタイミング(と好みのBCAAの濃さ)を覚えるのに精一杯でした。ただ覚えるだけでは不十分で、特に試合前の独特なピリつき、臨機応変な対応はシミュレーションのみじゃカバーできるわけもなく、沢山失敗して悔しい思いをして、迷惑もかけてしまいました。だけど確実に自分が成長できたと思えていました。
転機はONE後半〜DEVOTEシーズンだったと思います。ある程度仕事もできるようになって、部活が完全に日常になり、成長出来ているのかなとふと思いました。今がしていないという話ではなく、どうしても下級生の頃より成長が足りないし、惰性で部活をしている感覚が抜けませんでした。
同期が練習外でも壁あてや勉強会やタグ付けが忙しいと言っている中、自分は何をしているんだろうとふと思いました。兄は4年間練習外では毎日自主練してたのに、自分は係や副務の仕事が終わったら、ラクロスに関するようなことをあまりしていなくて、何が足りないのか悩みました。自分がチームにいる意味を変に見出そうとして、見つからなくて、悪循環に陥ってたと思います。そのタイミングで始めたのが審判でした。MGは練習中絶対フィールドから離れないので、その人がルールを理解してた方が良さそうという考えと、面白そうというとても単純な動機で始めました。せっかく日本一レベルのラクロスを毎日グラウンドで見れているのに、プレー内容も理解できない、近くで聞こえる66の反省も呪文のように聞こえるのも少し寂しかったのかなと思います。
最初はラクロスの知識が少なすぎて必死でした。自分が吹いた試合の反省は当たり前、先輩がくれるFBを見て更に反省、勉強と実践をひたすら繰り返す日々でした。間違えたら文句も言われるし、初対面で怒鳴られることも未だにあります。これだけ言うと完全に役割損なんだけど、、それでも練習外でラクロスの動画をみて自分なりに理解しようとする時間が増えて、勝手にだけどやっとみんなみたいに努力ができたと思えました。
もちろん審判はやっていて常に楽しくはないです。今シーズンはチーム内外の同期の引退がかかった試合等も吹かせて頂きましたが、自分の判断がその人の人生を決める、そんな責任の重さは何度やっても慣れません。それでも間近でプレーを見れる喜びとか、上手くできた試合の後に言って貰えるありがとうとか、何よりはじめて「チームに貢献できた」と明確に思える細かな瞬間があって、審判もラクロスもどんどん好きになりました。
特に部員が現地でこのルールはどうかとか、練習後動画切り出して聞いてきてくれるのもすごく嬉しいです。少しでも皆のためになれたと思えるし、すごくモチベーションに繋がります。審判をやりたいと言ってくれる後輩たちがLINEをくれるのもすごく嬉しいです。もし自分がそのきっかけの一部になれたのなら光栄です。中にはとんでもなく悩んで相談してきてくれた子たちもいます。どんなに失敗しようが、苦しかろうが、腐らず挑み続ける皆の姿を見ていると、負けていられないと思います。
私は審判としては未熟すぎるし、3年時に試験も受けられず、他大同期のように育成班の担当もおらず、1つ上よりも全てが遅れていて、相対的に見ると不出来な存在です。今も66の笛とデータと審判を満足に両立できないとき多いし、、、選手の皆様ごめんなさい。偉そうに言える立場ではないですが、後輩の皆様には自分の限界を決めつけず、どんどん高みを目指して欲しいと思っています。
また、審判をしてからMGとしての成長幅も広がった気がします。審判をしてる間は15分×4Qずっと何かを考えている気がします。今はそれが慣れて「良い感覚」として体に染み付いてくれたと思っています。そして自分の審判人生がスタートしてから、改めて自分がその場で何をしたらより良いのかを考え続けることが、体に染み付いてくれたと思います。何もやってないと気持ち悪いくらいです。MGは練習外でのMGとしての仕事は正直あまり多くなくて、一度仕事を覚えてしまえば、慣れが生まれやすいと思います。だからこそ自らを俯瞰し反省し、自発的に行動するのが1番大事な部門なのかなと思ったりもします。
またMGは全部門の中で一番基盤がしっかりしてると言われてきました。だからこそ固定的な考えに至りがちかなと思ったりもします。できることは無限にあるし正解も無いと思います。少なくとも私は4年間通して考えましたが、MGとしての正解像は結局見つけることはできませんでした。多分最低ラインはあれど最適解というものはなくて、それぞれがなりたい理想像のようなものややってみたいことがいつか生まれて、それが各々の正解になるんだろうと思ってます。ポケモンと同じで、自分の能力値と性格にあった育成をすればいいと思います。全員が同じ姿になる必要は一切ありません。私はまだ自分の思う理想の日本一のスタッフになれてないし、後1ヶ月くらい出来ることをし続け、成長したいと思っています。
後輩MGの皆様は本当に優秀だし自慢ですが、そんなみんながさらにもうひとつ上を常にめざし続けてくれることを心より願っていますし、もっと成長すると確信しています。「思考し続ける」「何をして、『どうなりたいか』」、今シーズンの方針を改めて振り返ってみて下さい。そして引退の瞬間に各々のMGとしての姿に満足できたのなら、それは素晴らしいことだと思います。
少し話が逸れてしまい申し訳ありませんが、結局重要なのは、いかに自分で考え、実際に行動に起こし、それを継続することかなと思います。うちのチームは恵まれた環境でラクロスをできていると思います。だからこそ何となく部にいるのではなく、どんな立場でもチームにプラスを生み出せるように試行錯誤し続けたいです。ずっと一緒に頑張ってきた選手が活躍していると、涙が出そうなくらい嬉しいです。こんなふうに思えるのはチームスタッフの特権なのかなと思ったり。選手はいつも素晴らしい景色を見せてくれてくれます。色鮮やかな感動を貰ってばかりじゃなく、色んな方面で少しでも力になりたいし、恩返しをしたいと思っています。
またスタッフとして、頑張り方は私は特に審判であったけど、広報でも会計でも、本当になんでもいいと思います。もちろん部門の仕事を極限まで磨くのだって当たり前に大事で基本です。この部は自由で何をやっても正解だと思うし、とりあえず挑戦してください。やった事全てが実を結ぶわけではありません。それでも、努力が必ず報われる優しい世界ではないけれど、努力しない人に結果は伴わないと思います(覆してしまう天才だっているのかもしれないけど)。常に自分がこの行動を起こしてよかったと、誇れる自分であった方がいいです。きっとそう思って起こした行動って、どういう結果になろうと、大切な経験になると思います。やらない後悔じゃなくてやった後悔をしましょう。当たり前のことのようで、どうしても4年間週5回以上同じことを繰り返すと、どこか疎かにしてしまいそうな時期がきっと訪れてしまうかと思います。自分の軸を強く持ち、日々の瞬間毎に自分にとって正解だと思える行動をぜひ取り続けてください。
最後にお決まりになってしまいましたが、感謝の気持ちをお伝えさせていただきたいです。
まずは平素より部を支えてくださっているOBGの皆様・保護者の皆様・監督陣・部長・その他関係者の皆様、いつもありがとうございます。今シーズンも残りわずかとなりますが、変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願い致します。
またラクロス協会の皆様・審判部の皆様も、お忙しい中公式戦を組んでくださり、育成して頂き(奢って頂き)、ありがとうございます。皆様のご尽力があるからこそ、私たちは素晴らしい時間を過ごす事ができています。今後とも慶應ラクロスをどうぞよろしくお願い致します。
中でもBURN・ONE・DEVOTE代の先輩方にはお世話になりました。これからも応援に来てくださると嬉しいです。特にここまで育成してくださったMGの先輩方・引退後も面倒を見てくれて昇級させてくれた阿曽さん・かみけいさん・かんちさんは永遠に私の憧れです。
後輩の皆様
皆にとってPRIDEシーズンはどのようなものだったでしょうか。十人十色の想いがあるかと思いますが、何か実りある1年になっていたら嬉しいです。生意気だけど努力家な皆が可愛くてたまりません。新歓係だったのもあるけど、悩んでた子もこの部を選んでくれて、どんどん成長していくみんなの姿を見れて、一緒に部活できて幸せだなあと思います。
家族
10年間不自由なくスポーツをさせてくれてありがとう。 やっと、こんなに沢山サポートしてくれるのは当たり前でないことに気づきました、遅いですよね。この家に生まれた事が幸せです。
特にお兄ちゃんは部の厳しさを教えてくれながらも、節目では必ず私の選択に背中を押してくれました。今でも4年前に駒1を14番が走っている姿を鮮明に思い出せます。偉大な背中を追い続けたから、主務として幹部を務め上級審判になれたと思います。あと成人女性にしては足が速くなりました。努力の大切さを教えてくれてありがとう。
同期
大好きです。皆は4年間それぞれのいるチームの中心となって活躍していました。そんな姿に焦ったりもしたけど、みんなの横に胸を張って立てるよう、日本一に相応しいスタッフになることが目標でした。皆と同期であることが私の誇りです。皆の活躍が私のモチベーションです。一生皆の輝く姿が色褪せることはありません。本当にこの代に生まれてよかった。こんなにも想える同期に出会えるなんて、私はどれほど幸せなんでしょうか。特にスタッフ陣は、自分の部門+αで各々の強みを持ってて最強だと思います。皆の当たり前は高レベルで、息をするように努力する5人が隣にいるからこそ、自分も負けじと頑張ろうと思えました。
全員心から尊敬しています。
皆と掴み取る勝利が何よりの宝物です。
日本一になって終わろう、その時に最高の笑顔でありがとうを伝えたいです。
私の日記はこれで終わりです。お付き合い頂いた方ありがとうございました。次は本年度の副将を務める幸四郎です。
最初は矢上で練習していた彼も、今や慶應ラクロスの中心としてチームを引っ張り続けてくれています。彼の頭の良さには主務としても沢山助けられました。いつもありがとうね。
基本良い人ですが唯一納得できないのは他大学の友達が幸四郎がかっこいいと言っていることでしょうか。彼は部のBCAA粉の半分以上を1人で使い糖尿病直前のような激甘スポドリを作るだけでなく、ロスターの経験スポーツを詐称し、紹介文を「もっといじって欲しい」と言って2回書き直しを求めるほどのMです。皆さん、騙されないでください。
あ、中根のリレー読みました、スクワットの件は許していませんので今度謝りにきてください!
普段は冷静な彼が書く熱い文章期待してます!