【日記リレー2022 vol.10】「俺」〜小川司(4年/商学部/AT/#7/慶應ニューヨーク学院)〜
岡村紹介ありがとう。司です。
岡村とはこないだの自主練の時に3ヶ月ぶりに話しましたが、ヘルメットの下にサングラスをかけていたのでビックリしました。ここまで仲良くなる機会がなかったけど、ワンピースが好きだと聞いたので今度日吉のマックでワンピースカードやりませんか?一緒に海賊王目指しましょう!
この日記は小川司のラクロス人生を振り返りながら、偉そうに語っていく日記になっています。読んで不愉快になる人もいるかもしれません、ごめんなさい。
高校編(NY校)
もともとテニス部に入部しようと考えていたけど、アモンに誘われてラクロス部に入った。これが全ての始まりだ。アモンには感謝してもしきれない、ありがとう。入部してすぐにラクロスに夢中になり、1秒でも早くアメリカ人のような選手になろうと必死だった。シュー練のしすぎでゴーリーを泣かせたこともあったし、授業中もずっとラクロスの動画を見続けていた。そんな時、ある先輩に「お前なら日本代表なれるよ」と言われ、この時から漠然と代表への道を考えるようになった。最後の年は現地のクラブチームの練習に参加し、色んな大学からのオファーも貰った。
ギャップイヤー編
高校を卒業し、目標であった日本代表を目指す為に、まず地元の愛知県で社会人チーム(OPEC)に入団した。ここで多くの人と出会い、それがキッカケで代表への道がグッと縮まった。その後、代表に選ばれた。これだけ聞いたら自分は何もせずサラッと代表になった様に聞こえるかもしれないけど、半年で体重を12kgも増やし、青春を捨ててラクロスに全振りした。
大学編
1年生
1年生の時は、ただ部活が嫌いだった。1人暮らし、勉強、生活、部活の両立ができずにいた。そんな時、今のトレーナーリーダーと出会い、助けられなんとか1年を終えた。ぶっちゃけ、Aチームにいるより下のチームでアモンや翔央と(根布も)プレーしたかった。Aの練習にはほとんど参加せず、授業抜けで日吉や矢上の練習に参加していた。慶應のAチームに居心地の悪さを感じる中で、ASPACで出会ったメンバーとのラクロスがそれ以上に楽しく、それがキッカケで慶應でのラクロスがどうでも良くなった。
2年生
コロナの影響で部活停止中、両親が上京し、実家暮らしになったことでラクロスに向き合う時間が増えた。部活に対して不満をこぼすだけではダメだと思い、代表や海外でのクラブチームの経験を活かし、慶應に合うラクロスをパワーポイントでまとめ始めた。そして自分がオフェンスリーダーになる時に向けて備えた。その年は関東学生リーグで優勝することができたが、心の底から喜べなかった。自分が何もしていないように思えた。この年は「無」だった。
3年生
オフェンスリーダーとして、オフェンスに大変革を起こそうと意気込み、新しい戦術、練習メニューを考案し実践した。だが、人に自分の考えや想いを伝えることの難しさを感じる日々が続いた。そんな時、ある試合をキッカケにチームは強くなれた。覚えている人も少なくないだろう、六大戦の立教戦だ。常日頃から感じていた全ポジションからの重圧、そして敗北。色んな想いが込み上げ泣いてしまった。オフェンスリーダーとして慶應ラクロスに新しい風を吹かせようとしたが、体育会には伝統を守るために保守的な考えを持つ人や頭が良い人が多いからこそ論理的に考える人とぶつかることもあった。それが自分の挑戦を妨げられていると感じた。その後、どう乗り越えたかは長くなるので割愛するが、同期も一個上も自分のできることを見つけ、支えあったからこそ日本一になれたと思う。2年生では流せなかった涙をここでは流すことができた。
4年生
今年は最後の大学生活を楽しもうとラクロス以外のバイトや趣味に時間を費やしている。最近ではワンピースカードにドハマりし、ほぼ毎日アモンとケージと武蔵溝ノ口でデュエルしている。世間では闇落ちと言われているが自分もそう思う。今年は怪我せず走り切ることが目標だ。
後輩へのメッセージ
1 「自分のビジョンに向けて考え続けろ!」
慶應ラクロス部に所属する上で日本一を目指すことは当たり前だし、それ以外は価値の無いモノとする風潮がある。だけど本当に大切なのは日本一になってどう在りたいかだと思う。日本一なって自分の名前を残したい?慶應としてのPRIDE?勝って最高の気持ちで引退したい?どんなにぼんやりしたものでも、自分のビジョンを持って日々の練習に打ち込むべきだと思う。常に自分に問いかけ続けて欲しい。自分が何のためにラクロスやっているのか。そこで考えた末、ラクロスを辞めるという選択肢があっても、コーチやスタッフに転向して新しい自分を探しに行くという選択肢があってもいいと思う。やまとのように、チームでの役割を探して大成している人もいる。自分なりに新しい役職を作っても良いし、やりようはいくらでもある。特にラクロスは発展途上のスポーツだからこそ正解はない。自分の場合は、たまたま掲げるビジョンが日本一にチームを導くことだったから、ラクロスに4年間を捧げる形になった。だけど、これが必ずしも正解だとは思わない。慶應ラクロスに所属している限り、どんなことがあっても第一にラクロスを優先することが美学とされるけど、みんなには自分のビジョンに近い形でラクロスを楽しんで欲しい。23年ぶりに日本一になったからこそ、ラクロスだけが全てじゃないと自分は思う。
2 「人の失敗を受け入れろ!」
学生ラクロスの強みは社会人にはないチームメイト同士の信頼関係だと思う。選手もスタッフも誰と一緒にプレーするかで発揮する能力が変化する。慶應ラクロスはアーセナル、塾高、NY校とバックグラウンドの違う選手が集まる組織だ。その中で信頼関係を構築することはハッキリ言って難しい。本当の意味での信頼関係が出来ていないと、練習でのチャレンジングなプレーを押し殺してしまう。(例えば66でタフショットを打つとか)そこで自分はチームが人の失敗を受け入れられる部活になって欲しいと思う。インドには「お前は人に迷惑をかけて生きるのだから、人のことも許してあげなさい」という教えがあるらしい。この教えを頭の片隅に置いてくれたら、自分も挑戦しやすいし、周りの挑戦も受け入れられると思う。お互いを受け止め、尊重し合うことで誰もが伸び伸びプレーできる環境を創り、それが信頼関係につながると思う。
まとめると自分がしたいようにすれば良いと思う。
最後に自分はラクロスを通してたくさんの人と出会い、周りに支えられてここまで成長できた。日々支えてくれる両親、高校から9年間一緒に居る「12年ラクロス部」、大学で出会った同期、代表で仲良くしてくれた先輩方、みんなありがとう。
次は岸くんです。今年、彼のゴーリーアップを誰よりもしていると思いますが、なぜか今でも彼の天然な挑発にはイライラしません。これからもゴーリーアップさせてください。岸はどんな試合でも練習でも怪我すると一番に駆けつけます。そんな岸の様に心の広い人間になることが自分の課題です。
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