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日記リレー

【日記リレー2021 vol.17】「本気」〜財津顕汰郎(4年/経済/C/慶應義塾高等学校)〜

攻めることしか頭になかったのにいつの間にかディフェンスもこなせるようになった、幼稚舎から同級生の榊田からバトンを預かりましたオフェンスコーチの財津顕汰郎です。彼とは小学校の時も同じ野球チームに所属していて、ショートで守っていた彼はヒット性の当たりをいつも華麗に捌いて僕を助けてくれていました。クロスは一旦置いといて、またいつかグラブを片手に青山グラウンドでキャッチボールをしたいですね。

みなさんは『本気』で夢を追いかけたことがありますか?

いろんな種類の本気があると思いますが、ここでいう『本気』というのは一夜漬けの勉強であったり、部活の大会で優勝するためにする努力とかそういうものではありません。

僕の思う『本気で何かをする』というのは文字通り人生を賭けて、その道で飯を食っていくために起こす行動だと思っています。逆に言えば、その夢を叶えられなかったら、生きていけないということです。『あぁ、悔しいな』とかで済まされないということです。

僕は一度だけ『本気』で夢を追いかけたことがあり、そして叶えることができずに死にました。

1999年6月5日に僕は生まれて、世紀が変わる頃には右手にグラブを、左手にバットを持ち、世の中がガラケーからスマホに変わる頃には、両手はマメだらけに変わっていました。小学校から毎朝父とトスバッティングをして下校したらすぐに神宮のバッティングセンターで300球を打ち、帰ったら父と廊下でピッチング練習、米は3合、これが僕の日課でした。

そんなある日、神宮で荒川博さんという王貞治選手に一本足打法教えて本塁打王に導いた元巨人軍のコーチと巡り合います。そこから荒川先生の指導のもと、毎日神宮に通い詰めて、僕の野球人生は加速していきました。

このまま行けば本気で野球選手になれると思っていたが、中学で肘を故障してしまった。原因は投げすぎであった。極め付けは、自然治癒の可能性がないこと、バッターとしても打った振動で痛むこと。要は手術するか野球をやめるかでした。
手術をすると、長期離脱、そして何より永続的なパフォーマンスの低下を医者から言われました。仮に手術して野球ができたとしてもプロ野球選手になれないことは中学生の僕でも理解できました。

ここで僕の野球人生は幕を閉じました。

野球をやめた次の日からなんのために生きているのかわけがわからなくなり、本気で死ぬことを選ぼうとしたこともありました。この気持ちは野球をやめて7年経った今でも変わりません。つまり7年間、夢を持たずにただただなんとなく生きている日々を送っています。

高校でやっていたホッケーも大学でやっているラクロスも『学生生活の一部』として、大会で負ければ悔し涙を流してそれをバネにまた次の目標に向けて努力してきましたが、人生を賭けた野球というスポーツができなくなった時に流した行き場のない涙は、今も宣告を受けた病室にあります。『本気』とはそういうことだと思います。

就活をしていると面接官からよく『挫折経験は?』『挫折からどうやって立ち直ったの?』と聞かれた経験がありますが、もしみなさんが『本気』で夢を追いかけたことがあり、神様のいたずらにより夢を打ち砕かれて、そこから立ち直ることができたのであれば是非教えてください。

つまり何が言いたいのかは自分でもよくわかりませんし、挫折から得た教訓も見つけることはできていません。

ただ次に自分がまた夢を見つけることができたのならば、次も『本気』で追いかけ次こそは『成功』を掴み取りたいものです。

みなさんは『本気』で夢を追いかけたことがありますか?

同期へ
こんな僕も最高の同期に恵まれて、楽しい大学人生を歩めています。本当にありがとう。残り僅かだけど切磋琢磨していきましょう。

スタッフ方へ
いつも最高の環境を提供し続けてくれてありがとうございます。あるスタッフから『私がグラウンドを予約できるかできないかで練習の有無が決まる。だからタイマーをつけて他団体とのグラウンド争奪戦を戦い続けている』と聞いて鳥肌が立ったことを覚えています。感謝しかないです。

教え子たちへ
最近試合で勝てるようになってきましたね。実力が向上してきてるのは当然として、勝負強さが身に付いたように感じています。
ただ僕の今年の目標はBチームに1人でも多くの選手を輩出するであったり、育成リーグでの優勝、ましてや慶應ラクロスが日本一になることだけではありません。Bチームに勝つことです。
他大学に勝つより、自身の所属する上のチームに勝った方がよっぽど自信にもなるし、それが明日への原動力になることを自分自身も経験したことがあるからです。勝ったら大槻が飯奢ります。
毎朝拡声器持ってうるさいと思うかもしれないけどあと少しの間、一緒に頑張っていきましょう。

次は清水君です。彼は僕の数少ない何でも話せる友人の1人です。僕の愛車の助手席に乗ったランキングは大槻と同じくらいでしょう。またドライブでも行きたいものですね。大学2年生あたりから彼のせいで僕に器小さいキャラが定着してしまいましたね。許せないです。
そんな彼も僕と同じで人生をかけて『本気』で勉強をして挫折したことがあると思います。いつかその話も聞いてみたいと思います。

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