【日記リレー2021 vol.10】「NOT enjoy lacrosse」〜上村啓(4年/法学部/TR/慶應義塾高等学校)〜
加賀ちゃんからバトンを受け取りました。上村です。
酔っぱらうと満面の笑みでチョークスリーパーをかける癖は治りましたか?コロナでしばらく一緒に飲めていませんが、次にお酒を飲むまでにこの癖が治ってることを祈っています。
そんなチョークスリーパー加賀とは塾高の頃から友人だったのですが、「かみけい大学に入って変わったよね」と言われたことがあります。
その変化が良いか、悪いかは分からないけれど、個人的には必要な変化であったと思っています。
笑いなしの面白みに欠ける話になると思いますが、日記リレーではその変化について書こうと思います。
そんな自分の日記リレーのテーマは、”not enjoy lacrosse”
あえて世の中にありふれたenjoy lacrosseと逆の内容を書こうと思います。
別に楽しんでラクロスをやるなとか、ラクロスに関わってきた7年間が楽しくなかったとか、ラクロス協会のノリに喧嘩を売っているとか、そういう訳では決してないです。楽しく努力していくのはとても重要な工夫、能力だと思います。それに、楽しくなかったら7年間もラクロスやってません。
ただ、楽しいだけじゃ駄目だよね。チームスポーツって残酷だよねってことは理解しなきゃいけないと言うことです。
当たり前だけどね。
ただ、そんな当たり前のことを全員が真に理解できているかと言われると、そうではないように思えます。
少なくとも高校卒業した当時の自分はそんな当たり前のことも理解できていなかった。
そんな自分は、高校でラクロスをやっていた惰性で大学ラクロス部への入部を決め、当然のようにトライアウトに落ちて、選手としての道がなくなりました。
そこで先輩に掛けられた「楽しいだけじゃ日本一になれない」という言葉が、自分を戒め、そして変わるきっかけとなりました。
誇れることではないので詳細は書きませんが、自分は楽しいことだけに逃げていた人間でした。
楽しいだけで何とかなっているように見える人もいます。自分も何とかなっている側だと思える時もあります。
でも、それが勘違いであることも往々にしてあると思います。
必要な努力を怠り、自分の能力に余白を残して、そのくせ自身の能力に謎の自信を持つ自分は、典型的な大勘違い野郎でした。
自分がたまたまその勘違いに気づくのが早かっただけで、慶應ラクロスというそこそこ大きい組織では、遅かれ早かれその場面にぶち当たる人もいるんじゃないでしょうか。
実際に、「Aチームで活躍する人材だ!」って言われてた人が最終的に試合に出れていないのも見てきたし、その結果選手の道を諦めている人を毎年のように見てきました。
日本一のラクロス部に相応しい行動ができているか問われるスタッフを見てきました。
慶應ラクロスとしても、22年間真の日本一にはなっていない。
努力しても覆らないポテンシャルの差とかは存在するし、選手は怪我のような理不尽な事態にぶち当たることもあります。
だからこそ、言い訳は簡単です。
でも言い訳をしたところで、あの頃〇〇しておけば良かったなんて頭にポンポン浮かんできます。これが最高に楽しくないです。ガチで。
自己満足で終わってしまうかもしれないけれど、
少しでも望み通りの結果に繋げるために、
今、自分が楽しいことばかりに逃げていないか考えてみる。
楽しい楽しくないと言う基準だけではなく、必要か必要じゃないかと言う基準で自分の行動を省みる。その後に、必要なことをどう楽しむかということを考える。
この意識が、自分がラクロスとの7年間を通して得た、単純だけど、1番の学びです。
長々と書きましたが考え方は人によって違うと思います。
自分の中で咀嚼して、思うところがあればうまく踏み台にして、何か違うなと思えばそのまま自分を貫いて貰えると嬉しいです。
ここまでで、だいぶ書いた気がしますが、もう少しお付き合いください。やっと書きたいことの半分が書き終わりました。
後半はスタッフという第2のラクロス人生について。
前半で長々と書いた経緯で、色々想うことがある状態で、スタッフとして入部することを決意しました。
こんな自分がスタッフとして日本一に貢献できることを考える上で、なんとなく意識していたことを言語化してみると、「自分だから慶應ラクロスにもたらせる価値を探す」のような気がします。
言葉にしてみると、自分にしかできないことなんてないし、おこがましいなとは思います。
ただ、日本一に貢献するスタッフのあり方と、モチベーションの保ち方とがうまく両立できる、自分にあった考え方だとも思っています。
スタッフは選手と違い、トップチームのメンバーに選ばれるみたいな、いわゆる序列はありません。
それでも、あえて序列を意識してみるのも、明確な目標になっていいんじゃないでしょうか。
決して、優越感に浸って欲しい訳ではないし、そもそもスタッフに勝ち負けなんてないです。
ただ、意識の中で「自分はこの分野、この役割なら部の中で誰にも負けない、誰よりも貢献できるようにする」って思うだけで、自分のやるべきことが明確化して、責任感も芽生えてきます。
これをはっきりと意識できたのは、新3年になってからですが。
塾高ラクロス出身の自分だからできる選手・スタッフ間での立ち回り方って何かなって考えたり。
TR活動の基礎となる知識面で負けないために、とにかく講習会や他大の勉強会を探して参加してみたり。
審判として負けないために、最速で上級審判になるくらいの箔が必要だなと思ったり。
本当に些細なことなら、広報の文章の校閲や考案は自分に任せてもらえるように。そのために過去の慶應のブログ全部あさって、イケてるフレーズとかないか探したり。
どうやったら日本一になれるか手探りの状況の中で、細かいことから、少しずつ誰にも負けないぐらい貢献できる分野を深めて、広げていって、日本一への理由を積み重ねて。
そうしていけば、日本一に少しでも近づくんじゃないかと思いながら、日々過ごしてきました。
慶應ラクロスには、当たり前のことを高い水準で行うことのできる、そんな心から尊敬できるスタッフが揃っていると思います。
そんなスタッフでも、モチベーションをどう保つかが難しいと耳にすることがあります。
部門ごとに区切られたスタッフは、どうしても同じ仕事に収束しがちな部分があり、自身の存在意義に迷ってしまうこともあると思います。
そんな時、これだけは自分が負けたくない何かを意識してみてください。
部内、他大学、社会人、誰でもいいから、自分が敵わないなって人間を見つけて、吸収してみてください。
すぐ動画作っちゃう系TRのfastmanとか、口を開けば下ネタを言う審判部の方々とか。
自分はそんな敵わねえなと思う人達の存在にかなり助けられました。
自身が十分な貢献の仕方ができているとは思わないけれど、至らない人間ではあるけれど、自身に求められた役割を考え、行動はできたのかなと思います。
少しかっこつけすぎた気もしますが、自分の日記はこんな感じです。
LATTE GRAPHICの美味しいアイスカフェラテと、店員さんの「作業頑張ってください」というひとことに励まされて、何とかこの日記リレーを書き切ることができました。
https://www.lattegraphic.com/home
その他各所への感謝は、初回の阿曽くんが題名まで使っていっぱいしてくれたので、そんなに書きません。
ただ、本当に感謝しています。
サポートする立場でありながら、本当にサポートされ続けてきたラクロス人生でした。
第二のラクロス人生、始まりは最高に楽しくなかったけれど、最高に楽しかったです。
積み上げてきたものを最後の最後まで出し切りましょう。
長くなりました。
次は涼楓にバトンを渡します。
同じTRの戦友であり、同じ駅に住む親友でもある涼楓にバトンを渡すのが最後だと思うと少し寂しいです。
とはいえ、涼楓はどうせ締め切りギリギリになって急いで書き上げているからそんなこと考えてない気もします。
一応期待はしてる。宜しく。