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日記リレー

【日記リレー4年中西陸】

人前で話す機会が増えても口下手なのは治らなかった我らがMDリーダー中居からバトンを受け取りました、4年MD中西です。

自己アフィリエイトなるもので金稼ぎをしようと誘ってくる彼が金融業界で闇に飲まれないことを祈っています。

早速、駄文ですがお付き合いください。

早いもので日記リレーを書くのも4回目。

日本一に懸ける熱い思いが詰まった先輩方の日記リレーには都度、心を動かされてきた。

自分では全く分からないけれど、少しでもそんな存在に近づけているだろうか。

自分語りみたいになるかもしれないけど自分の日記リレーを見て少しでも何か考えてくれると幸いだ。

それくらい強い思いを持って取り組んできたつもりだから。

さて、少し怪我の話を。

もともと自分はラクロスを始めてから怪我がちだった。

フレキャンの前日に怪我をして参加できなかったこともあった、

それからしばらく足首はガバガバだったし、

ハムの肉離れは何度したか覚えてもいない。

トレーナーの皆やりょうこさん、ひろしさんにはお世話になった。ありがとうございました。

月並みなアドバイスだけど、後輩の皆には普段の練習のアップやダウンから真剣に取り組んでもらいたい。

自分の身体のことをよく考えて、休む時は勇気を持って休んで欲しい。

“無事これ名馬なり”とはよく言ったもので、結局チームの中でのし上がってく奴らは怪我しない奴らだから。

そしてラクロスができる幸せを噛み締めてプレーして欲しい。グラウンドを離れてから気付いたんじゃ手遅れだから。

つまんなそうにプレーしてる奴とか向上心のない奴は側から見て分かるし、そんなんなら俺と代わってくれよって死ぬ気で思った。

そんな自分も最後のシーズンが始まってからは怪我なくプレー出来ていて、日々上達している実感もあって毎日が楽しくて仕方なかった。

でもそれは一瞬で失われてしまった。

“前十字靭帯断裂”

全治8ヶ月。

たしかにスポーツをしていれば誰にでも起こり得る怪我ではある。

それでも絶望したし、涙が止まらなかった。

どうしてこのタイミングで、どうして自分が。行き場のない気持ちで一杯だった。

選手を諦めてコーチに転向することも真剣に考えた。

今までよくやった、ここらが潮時だと自分を慰めようともした。

けど、選手として試合に出ることを諦められなかった。

ラクロスが好きだから。自分のシュートがネットを揺らして仲間が駆け寄ってくるあの感覚をまた味わいたかったから。

手術直前の学年mtgで、同期の前で話をする機会があった。

怪我の状態、手術を受けて選手としての復帰を目指すことを報告するだけのつもりだった。

なのに口をついて出たのは、

「自分が復帰できるようになるまで勝ち進んで下さい、自分にまたラクロスをするチャンスを下さい」

という我儘な言葉だった。

いつもみたいに笑って何事もないように伝えるつもりだった。

なのに気付いたら泣きじゃくっていた。

それでも同期が涙を流して応援してくれたことは自分にとって何よりの励みだった。

あの日があったから今の自分があると言っても過言ではない。

みんな本当にありがとう。次に泣くのは日本一になった時だね。

まだまだ完全復帰への道のりは長い。

自分が怪我をしたことに意味なんてないのかもしれない、

けどそこに何かしらの意味とか価値を見出さないと挫けそうになることがある。

その答えはもっと時間が過ぎないとわからないと思うし、独りぼっちじゃとっくに諦めてた。

それでも自分には諦められない理由が十二分にある。

復活を待ってくれる同期、

気にかけてくれるOBの方々、自分を慕ったりいじったりしてくる後輩達、

13番を継がせてくれた吉村さん、

「お互いの試合を観に行く」と誓い合った前十字ラクロッサー仲間の佳蓮、

応援に行きたいと言ってくれる友人達、

支えてくれる両親、

そして何より日本一を夢見て入部を決めたあの頃の自分のために絶対に復活してみせる。

慶應ラクロス部に入った以上、目標は全日本選手権優勝以外ありえない。

入部時に、大学生活の全てを犠牲にする事を厭わないと全員が誓ったはずだ。

選手としてチームの勝利に貢献する人がいる、

スタッフとしてチームを支える人がいる、

各々が日本一に向かって取り組んでいるチームの中で、自分は何もできていないという焦りがある。

早慶戦に負けた時も、リーグ戦で連勝し1位通過を決めた時も、アーセナルの同期が試合に出てる時も常にその焦りは自分につきまとう。

下級生の頃はなんとなくいつかは自分も活躍するのだろうと思っていた。

ラクロスと真摯に向き合ってきた自信はある。

毎日始発に乗って、

壁当てして、動画見て、たまに勉強もして、

またラクロスをする。

でもそれだけじゃ足りなかった。

怪我でラクロスができず、追い込まれた立場になって初めて、

「あの時もっとこうしていれば」

そう思うことが無限にあった。

努力した奴が全員上手くいくほど世の中は甘くないかもしれない。

上手くいく奴の方が少ないかもしれない。

それでも自分を奮い立たせて成功の確率を1%でも上げるために努力を続けるべきだ。

自分の今の努力が本当にベストなのか自問自答するべきだ。

後輩達には自分と同じような思いはして欲しくないし、

自分も、もうそんな思いはしたくない。

焦りも後悔も、勝つ事でしか拭えない。

ここから引退まで全部に全力で取り組もう。泥臭く貪欲に、燃え尽きるまで。

天野を日本一の主将にしよう。

バトンを洋一に繋ぎます。どうやら彼の部内随一のスピードは学年を置き去りにしたようです。

彼と一緒に、俺たち童貞だもんなワハハと笑っていた時代が懐かしいです。人ってこんなにも変わってしまうんだなぁ。ってことで後はよろしく。

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