【日記リレー2020 vol.23】吉田良汰
『文化』
矢澤からバトンを受け取りました。4年の吉田です。
個人的に試合に出て欲しいなと密かに応援している選手が何人かいるのですが彼はその筆頭です。彼のこの4年間の努力し続ける姿勢は尊敬しているし、見習いたい点です。
さて、日記リレーも最後ということで4年間部にいて感じたことを書きたいと思います。
僕が憧れた慶應ラクロスは常に強いチームでした。
勝つチームというだけでなくそれ以外にもどこか強く憧れるチームでした。
引退まで半年切ったぐらいから急にその答えがわかった気がします。それはチームに根付いている文化だったと思います。
具体的には部員一人一人のプロ意識みたいなものでしょうか。学年やカテゴリーに関係なく大袈裟ではなく部員全員が持ち合わせていたような気がします。
プレイヤーのみんなも試合のときだけでなく先輩たちの日頃の練習中やアップダウンの雰囲気みてカッコイイなって思ったことあるんじゃないでしょうか。
スタッフの自分も1年生のとき細かく決まった備品の置き方や分刻みのタイムスケジュールとか見てこんなところまで詳細に決まっているんだと思い驚いたと同時に内心は「そんな細かいこと決めても決めなくても変わんねーよ」とも思ってました。
でも今は目立たない部分でも突き詰めてやりきる姿勢が実はこのチームを支えていると思っています。
卓馬が66のライド常に全力でやってたり、遠山が練習外でもトレーニング頑張ってたり、アーセコーチ陣が毎練習欠かさず意識点と総括まとめていたり、一年生スタッフが毎練習テーピング一個やボトル一本まで数えて準備してたり、主将がアップダウン毎回手を抜かずにやっていたり
チーム全体としても、です。66の集合をたまたま盗み聞きしていると、そんなことまで考えてプレーしていたのかと感心してしまいます。
そして何より怪我で満足にプレーできなくても腐ることなく頑張り続けている同期。彼らの姿勢には尊敬の念しかありません。トレーナーとして彼らに何もできなかったことを恥ずかしく思いますが同時にそんな選手のいるチームのトレーナーをやっていて良かったと思います。
学生スポーツなので毎年戦績も変われば所属する部員も入れ替わっていきます。ただこのチームが持つ文化は変わらずにいて欲しいなって思います。この文化を受け継ぎ、試合に勝ち続けることで「慶應でラクロスをしたい」と感じてくれる人を一人でも増やすことも自分たちの使命であると思います。残りこの部にいる時間は少ないけれど最後ぐらい突き詰めてやりきりたいと思います。
ガラッと話は変わりますが
スタッフのみんなに向けて書きたいと思います。
まずこれまで本当にお世話になりました、ありがとう。
自分は先輩から本当に沢山のことを教わったにも関わらず、後輩には何かを伝えるどころかグラウンド内外の仕事で迷惑ばかりかけました、、ごめんなさい、、
今年なんて最後は4年スタッフは各部門1人ずつしかいなくて助けてもらうことばかりでした。
コロナ禍においてこの部に入ってきてくれた一年生スタッフにも感謝しています。
なかでも特にかみけいと涼楓の存在は大きかったです。
この一年何をするにしても彼らには本当に救い続けられました。ありがとう。
また、未熟な自分にTRとしてのイロハを教えて下さった先輩TR方と辻さん、生意気な態度を取ってもスタッフとしてのことを沢山教えて頂いたMG,ASの先輩方、そして今シーズンも沢山のサポートを頂いているEmotionのお三方、特にヒロシさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
そして同期スタッフ。入部した時も3人、人は変わったけれど最後も3人ぽっきりっていう過去最少人数だったけれど何とかここまでやってこれてよかったです。ほんとに。
むっつは怪我で満足にプレーする機会を失ってしんどかっただろうに、それでも部に貢献してくれている一人です。辞めるという選択肢がありながらASとして数少ない同期スタッフに加わり、頑張ってくれている大切な仲間です。
ゆうかも辞めたとはいえこの4年間でたぶん一番お世話になりました。迷惑ばかりかけたけどこの部に引き止めてもらったり色んな場面で助けてもらったり感謝してます。
何より里佳子には一番感謝しています。というか頭があがりません。本当に色々なことを犠牲にしてこの部の為に動く姿が近くにあったからこそ、この一年頑張ってこれました。10日後に優勝してみんなで嬉し泣きしよう。
あ、ミサンガおれとむっつにもちょうだいね。お待ちしてます。
最後に
4年間やってきて思うのはやっぱりスタッフって大変です。ラグビーを辞めてしまった4年前の自分の選択を後悔した回数なんて数え切れません。ただ、社会人を倒しての日本一とこの部の先輩が作ってきた文化に憧れがあったからここまで続けてこれました。あんな大舞台で学生と社会人がガチンコ勝負できるスポーツなんてそう多くないはずです。 トレーナーとしての目線でいえば学生トップレベルの選手たちに囲まれて部活を過ごせたことはとても刺激的でした。
僕にはこの4年間スタッフとして、いわば裏方として部に全てを注ぐ覚悟が先代に比べて足りていませんでした。本当に誰に対しても恥ずかしいことです。自分の人としての未熟さを痛感することの連続でしたが、プレイヤーとしてスポーツを続けていたら絶対に得られなかった貴重な経験と学びを得ることができました。
4年間の振る舞いに後悔はあっても4年前の選択に後悔はありません。
残り2試合もし結果が伴わなくてもそれは運だったと思えるように、勝ったらあれだけやってよかったと思えるように最高の準備をしてトレーナーとして万全の状態でみんなを試合に送り出せるようにしたいと思います。
結果が伴わなくてもなんて書いたけどもちろん負ける気なんて微塵もありません。勝つ為の準備をします。
長くなりました。
読んで頂きありがとうございました。
次は安藤です。リハビリが長かった彼がリーグ戦で活躍する姿は個人的にめちゃめちゃ嬉しいことです。
主務としてコロナ対応等々で手がいっぱいだろうにタフな人間ですほんとに。それではよろしく!