【日記リレー2020 vol.19】村社凌也
宮越陸人くんからバトンを受けとりました、4年(2年)の村社凌也です。
彼ほど思考が壮大で素晴らしい人間はなかなかにいないので、見習えるところは見習おうとしたけど無理な4年間でした。生まれた星がちがうのでしょうか。
去年の日記リレーで宮越に
“一緒に試合に出ような!”
と大きく出たのを今でも覚えている。
今、現実としてそれは叶っていない。
僕は選手を辞め、4月までずっと不在だったCチームのDFコーチをつとめている。
自分はアーセナル出身の選手だった。
3年の10月まで、順風満帆とまでは言えないけれど下のチームからスタートして自分なりに頑張ってラクロスを楽しみながらも、しっかり上達していたつもりだった。
一個上のBURNシーズンが終了した時も先輩たちから声をかけてもらい手応えもあった。
しかしその後の数ヶ月間うまくいかないことばかり、Aチームにもなかなか上がれない日々が続き惰性でラクロスをやるようになってきた自分に嫌気がさしてきた。ラクロスがこんなに辛いと思ったのはこの時が初めてだった。
練習中は後輩たちにそんな姿を見せまいと最上級生の振る舞いをしていたつもりだったが毎回練習が終わった直後に頭の中が疑問符でいっぱいになる。
「なんのために部活やってるの?」
「こんなところで足踏みしてていいの?」
「今までの努力が足りなかったんじゃないの?」
「今の慶應ラクロスに必要なの?」
「後輩の枠奪ってるんじゃないの?」
楽しいからに決まってる、いいわけないに決まってる、それはちょっと否めないかもしれない、全くもって必要ないのかもしれない、だとしたらそうかもしれない。
負のスパイラル
2月の学年ミーティングでみんなの前で辞めるという旨を伝えたが、理由ははっきりと話せなかった。
無責任、失礼、そういった意見もあった。
ごめん、本当にそれどころじゃなかったんだ。
その後一旦休部という扱いになり、約2ヶ月後自らの意思でコーチを名乗り出た。
みんなといる時間の大切さに気づけた、という想いが1番大きかった。
時間が気づかせてくれた。
待っていてくれた人たち、戻った時に連絡をくれた後輩の数人、本当に嬉しかった。存在意義なんて深く考えすぎずに今まで通りがむしゃらにやっていればよかった。けど後悔するより今できることをやろう、そう思えた。
そんなこんなでコーチになったものの今シーズンはイレギュラーにも程があった。
練習はできない、グラウンドは取れない、外にも出れない。
幹部やスタッフの人たちの苦労は計り知れない。
本当にありがとう。
ここからはCチームの人たちに向けて書こうと思う。
まずこの半年と少しの間、ついて来てくれてありがとう。最初はしっかりやっていけるか心配だったけど、今はそんなことも忘れてとにかく時間が過ぎるのが早いくらい楽しくやれている、これは紛れもなくみんなのおかげだよ。大げさって思うかもしれないけど、生きる力をもらっている。
君たちはこれからラクロスだけに限らずいろんな葛藤と共に大学生活を送っていくことになると思うけど、頑張ってくれ。何かあったらいつでもLINEしてきて、気が楽になるようなこと言ってあげれると思う。なんなら俺の方から様子が気になってスタンプ送るかもしれない。
未来のことを断言するのはあまり好きじゃないけど、育成リーグをどうしても優勝したい。いや、優勝する。そのために残りの期間君らの力を貸してほしい。もちろん俺も全力でやるよ。
あとは一緒にコーチをやってきたみやけいにも本当に感謝したい。真剣に選手と向き合っている君の姿はとても眩しい。なんかいじろうと思ったけどいじるネタがないくらい完璧にやってくれてると思う。なんか腹立つ。残された期間も共にCチームを盛り上げて育成リーグ優勝しよう。
そして、
同期のみんな、迷惑かけてばっかりでごめん。
全然練習場所被らなくて会えないけど、今はちゃんとコーチをやってるって言えるよ。前とは違って決して組織にぶら下がってるだけの俺じゃないよ。
To Y
今まで1番長い期間お前とラクロスしてきたけど、悪くなかったよ。託した。
fin
陰鬱な雰囲気を醸し出してしまったので次の資くんにはとびきり面白い話をしてもらいましょう。
4年目にしてやっと彼と仲良くなれた気がします。そんじゃ、よろしく。