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2016

’16インタビュー 第3回「Bコーチ~OB編~」

気温の変化の激しい日々が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。

前回のリーグ戦は猛暑の中にて行われましたが、勝利を収めることができ、チームの雰囲気もより良いものへとなっております。


今回のインタビューではそんなトップチームに食らいつき、追いつこうとするBチームの、OBコーチを務めるお二人にお話を伺いたいと思います。お相手は、昨年度主将を務めた栗田智仁、昨年度トップチームのATを務めた繁益弘明です。

インタビュアーは3年TR大山実春が務めさせて頂きます。


――昨年度は現役時代の先輩方にインタビュアーをさせて頂いたので、何だか懐かしい感覚があります。今回も宜しくお願い致します!まず初めに、何故今年Bチームのコーチをやってくださることになったのでしょうか?


繁益:去年引退した瞬間くらいから、後輩に何も残せていないなと感じたのだよね。それから、自分は大学ラクロス生活を勘違いしていたとも思って。


――勘違い、ですか?


繁益:うん。特に大学3年生まで、凄く子供だったなと。日本一を目指す上でチームが勝つことが何よりも大事だというのに、例えば練習試合や公式戦で勝ったり負けたりした時に、チームの勝敗ではなく、自分の活躍ばかり気にしていた。試合が負けても自分が活躍したら別にそれでいいし、試合に勝っても自分がその試合にあまり出ていなかったら、嬉しいって気持ちが弱くて、凄く自分本位だった。

4年生になってからは、凄くおこがましい言い方だけれど、自分のせいで試合に負けたとも言えるくらいに、自身がチームの一つのパーツになっていた。だから最後は楽しかったし、負けた時の悔しさも強かった。そういう気持ちを全員が知れたらいいなと思ったのだよね。そのように感じてプレーしているのって結局、トップの5,6人だけだったりするから。

それから、現役を引退してから新4年生にコーチをお願いされたのだけれど、そうして求められてコーチをやれるということって幸せだなとも感じたよ。ならば、もう一度ラクロスに関わりたいなって。


(現役時代、ATとして活躍していた繁益弘明)


栗田:俺は最初就職活動があったから練習に来られなかったのだけれど、その後コーチをやろうと思った理由は、まず単純に昨年度自分の代で試合に負けてしまって、その時の想いを後輩にはしてほしくないと思ったから。

それから、自分が大学1、2年生の時はコーチに何かをしっかり教わるという環境が整っておらず、一緒にプレーをすることで先輩から学ぶということが多かった。だから自分がOBとなった今、そのサポートをしたいなと思ったのだよね。

あとディフェンスはオフェンスと違って1人で動くというよりも6人で連携をしないといけないから、その6人で共通認識を持っていないといけないのだけれど、それが大変なんだ。実際に後輩から質問も多くて、分かってないのだなと感じたよ。だから、そのサポートをしたいと思った。


(昨年度主将としてチームをまとめていた栗田智仁)


――なるほど。ではコーチをするチームが、他ではなくあえてBチームであるのは何故でしょうか?


繁益:慶應ラクロスは学生主体であることが特徴だけれど、特にトップチームはそうであるべきだし、OBが関わる所じゃないと思ったのだよね。自分で考えられる選手が一番いる所だし、自分で考えることが一番良いから。

それに対して、Bチームはそのきっかけの考え方を知るチームなのだと思う。そこを教えてあげられるのはBチームだなと思って。あと俺は自分が現役の時にBチーム歴が長かったから、Bはこうするべき、ということを一番わかっているつもりかな。

まあ山田(本年度主将)にBチームのコーチをやってくださいって言われたのもあるけど(笑)


栗田:俺は初めBチームとCチームのディフェンス全体を見ていたのだけれど、Cチームは分からない点が何か分からない、自分のできない所が何か分からないという人が多い。それに対してBチームは、自分ができていないことが分かっている人達なのだよね。そうした人達こそ自分の代の悔しさや想いを強く受け取ってくれるのかなと思うよ。


繁益:あと少しでAに届くっていう人達に何をどうしたらAに届くのか、一人一人教えてあげたいと思ったよ。自分もそういう立場を経験してきたから。


栗田:そういう人こそ、爆発したときに一番強いよね。逆にそこで潰れちゃった人も沢山見てきたから、その大事な所に携わりたいというのはやはり大きいかな。


――ありがとうございます。ではコーチをする上で目標などありますか?やはりBリーグ(各校のBチームのみで行われるリーグ戦形式の試合のこと)優勝でしょうか?


繁益:Bの選手を、Aチームに上がるだけではなくそこで活躍する選手にすること。オフェンス面だけでいうと、練習中俺は点を取れということしか言ってないのだけれど、リーグ戦でしっかり一点を取って、日本一を掴み取る人になってほしい。


栗田:自分もBリーグ優勝はあまり意識していないかな。慶應が日本一になった時に、自分が育てた選手にそこに携わっていてほしいと思うよ。やはり卒業してから試合を見に来た時に、自分が教えた選手が出ていると面白さも増えるしね。


――確かに、自分が育てた選手がトップチームとしてリーグ戦に出ているというのは嬉しい限りですよね。それでは今までBチームに携わってきた上で、感じたことを教えてもらえますか?注目選手なども教えて頂きたいです。


繁益:全体的な感想としては、本当にポンコツだった3年生が伸びたと思う。

あとはオフェンスに関してだと、3年MD#0関根魁星と3年MD#92仁尾遥介は本当に伸びているよ。ただしまだプレーやボールを持った時に余裕がないことが多いから、常に余裕を持てるようになれば安定するのではないかな。あとは1年MD#7佐々木文平と2年MD#94磯部史弥の今後に期待しているよ。覚醒したら来年の中心核になると思う。武器、きっかけは多く持っているのだけれど、その使い方をまだわかっていないからそこに目覚めさえすれば。だから鍵のかかった引き出しを沢山持っているというイメージ。


栗田:全体として3、4年生が少ないから若いチームだよね。だから初めの方の練習では、若さが出てしまうことが多かった。楽しい時はその楽しみを継続してしまうことが多くて、「やらなきゃ」という切迫感がないのだよね。そこに対する3、4年生の、自分がやらなきゃというプレッシャーを凄く感じるから、それをもっと下級生に発信してほしいな。良いメンバーが揃っているのに勿体ないよ。


繁益:そうだね、そこを合宿あたりから3年生がだいぶ発信できるようになってきたと思うけれどね。


栗田:うん。今は2年生がそんな先輩達を見て、やらなきゃ、と思い始めていていい感じだなと思う。個人的には4年生のDF#87河野周と同期のDF#19松本眞輝に試合に出てほしいと強く思っているよ。これからの伸びしろとしては、2年DF#49斉藤弘之に期待かな。



――コーチ方だからこそ見える部分ですよね、Bリーグでは特にその選手に注目していきたいです!先輩方は昨年度GREEDシーズンの最上級生として、チームを引っ張ってくださっていましたが、本年度RISEシーズンについてどのように思われますか?


繁益:去年と今年の違いという点では、今年の四年生皆がキャプテンみたいな考え方でいるようだけれど、今年の初めの方ではそれが行動に伴っていないなと感じることが多かった。ただ最近では山田を皆で、特に幹部を中心に支えているイメージが凄くある。去年は主将の栗田、副将の居塚(AT#30居塚大岳)、剛志(LMD#17河村剛志)が圧倒的に前に飛び出していて、プレーでは大善(MD#22田中大善)が引っ張っていたけれど、それ以外の選手との差が大きかった。今年の方がそういう意味では、チームとして固まっていていいのではないかな。


栗田:繁益と同じで、4年生がまとまっていて良いなと思う。ただもう少し下位のチームにもそのやる気とか気合をあててほしいかな。下のチームを見ているよ、というのがあるともっと良いなと思う。凄く難しいとは思うのだけれどね。


――ありがとうございます。最後に、先輩方は8月いっぱいでコーチを引退されると思うのですが、Bの学生コーチを務めております河内さん(4年河内利樹)へ一言頂けますでしょうか?


繁益:まず、最上級生のはずなのに異様なまでに敬語を使わせてごめんな…っていうのは置いておいて。(笑)

特に俺はBチームでコーチをするのに、プレーに混ざりながら教えていたのだけれど、他の学年からすると4年生よりその上の代の人がいたらその人に話を聞くと思うのだよね。その人の話を聞いていたのに、河内中心になって、チーム内でも不安感や不信感を抱かせることになってしまうことが申し訳ないなと。俺の希望としてはそれを上回ってほしいし、自分の代、自分のチームだということを踏まえて自分で沢山の事を決めてほしい。俺に質問するのはいいのだけれど、もっとチームに信頼されるくらい、言葉に重みをもって沢山発言してほしいと思うよ。言葉に重みのないコーチは信頼されないからね。


栗田:とにかく頑張ってほしい。その上で、自分でコーチの道を選択したのだから、自分が試合に出られない1年間分を選手達にぶつけてほしい。もっと伝えられる想いがあると思うから。そうすれば繁益の言っていた言葉の重みということにもつながる。それから、自分がどう伝えれば相手が動いてくれるのかということをもっと考えてほしいかな。選手達にはもっとかみ砕いて言うべきだし、選手達よりももっと深いレベルで考えないと。

プレーしていると感覚でわかることもあるけれど、その感覚を伝えるのは凄く難しくて。だから多分俺と繁益はその難しさを簡単に埋めるために、一緒にプレーすることで教えるというやり方をしていたのだよね。今の俺のプレーを見ていて、みたいな。その方が楽なのだよね正直。でも河内はそうじゃない。オフェンスでもディフェンスでも、できないことがある。それを言葉でどう伝えればいいのかっていうことを考えてほしい。


繁益:自分が選手だった時にできなかったことを、相手に伝えるというのは難しい。しかも一人一人にあったことを考えないといけないからね。


栗田:コーチはきっかけを与える人だから、正解を与えてはいけない。そのことを念頭に置いて、コーチ業を頑張ってください。


――ありがとうございます。コーチとしての先輩方のお話も伺うことができて本当に良かったです。先輩方に日本一という形でご恩をお返しできるよう、これからも毎日の練習を頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!


(左:栗田智仁 右:繁益弘明)


これにてインタビューを終了致します。

最後までお読み頂きありがとうございました。


来たる9月3日にはRISEシーズン3戦目の試合が行われます。集客試合となっておりますので、皆様是非お越しくださいませ。


9/3 vs青山学院大学@駒沢第二球技場 12:20FO



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